12.1インチWXGA表示が可能なワイド液晶を採用

これ以外の部分は、基本的にX200とほぼ同様の仕様になっている。ポート類の配置なども同様で、本体左側面にUSB×2、D-Sub、イーサネット(1000BASE-TX)、ExpressCardが用意されており、右側面にはUSBポート、オーディオ入出力、モデム(56kbps)、セキュリティロック用穴、本体前面に5in1のメディアカードリーダ(SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、マルチメディア・カード、メモリースティック、メモリースティックPro)が用意されている。変更されている点としては、本体左側面に用意されているUSBポートのうち、黄色に塗られているポートが本体の電源がオフでも給電されるタイプに変更されていることで、本体の電源が切れていても本製品のバッテリを利用してiPodや携帯電話などのUSB充電に対応した機器を充電することができる。

本体の左側面。左からACアダプタ入力、ヒートシンク、USBポート、D-Sub出力、イーサネット(1000BASE-TX)、ExpressCard/34スロット、USBポート(電源オフ時にも給電可能)、無線スイッチ

本体の右側面、左からUSBポート、オーディオ出力、オーディオ入力、モデム

本体前面にはマルチカードリーダが用意されている

液晶ディスプレイも従来モデルと同様で、12.1インチワイドでWXGA(1,280×800ドット)表示が可能な液晶が採用されている。輝度を最大に設定して簡易輝度計で液晶中央部付近の輝度を計測してみたところ294cd/平方mだった。最近では300cd/平方mを軽く超えるようなグレアタイプの液晶が流行だが、本製品では映り込みが少ないアンチグレアタイプの液晶が採用されており、アンチグレア液晶としては十分な輝度を実現していると言っていいだろう。

キーボード、ポインティングデバイスに関しても、ThinkPadの特徴とも言える使いやすさを維持している。キーボードはキー数が多くFnなどと組み合わせて利用するキーが少ないことで入力のしやすさで知られる7列配列のキーボードを採用している。今回は英語版のキーボードを利用しているため日本語のキーボードの使い勝手は不明だが、キーストロークなどは十分で、打鍵感がしっかりあるタイプのキーボードが好きなユーザーなら満足できる打鍵感だろう。キーピッチもフルサイズが確保されており、キーボードに不満を感じることはまずないだろう。

キーボードはThinkPad伝統の7列配列。なおCTOモデルではこの英語キーボードを選ぶこともできる

ポインティングデバイスもThinkPadを特徴付けているトラックポイントと呼ばれるスティックタイプが用意されている。スティック型は慣れが必要ではあるが、一度慣れてしまえばあまり手を移動しなくてもポインターを操作できるため操作性は抜群だ。それでも他のノートPCで慣れているパッドがよいというユーザーには、トラックポイントに加えてパッド付きをCTOで選択することもできる。また、同時に指紋センサーありなしも選択できるので、このあたりはユーザーの好みやニーズに合わせて選択するといいだろう。

ポインティングデバイスはThinkPad伝統のトラックポイントが採用されている。CTOではタッチパッド付きを選択することもできる