AIがアルツハイマー病への進行を予測する上で注目した微細な萎縮パターン(MRI検査の三次元画像)。脳全体を学習したAI((A)と(A'))は、アルツハイマー病の進行と関連性が高い海馬や扁桃体の領域のみならず、関連性が低い髄液や後頭葉も注目してしまう。海馬(B)や前頭葉(C)を中心とした区域を学習したAIは、より海馬や偏桃体の領域にある微細な萎縮パターンに注目するようになり、そのパターンからアルツハイマー病に進行するかどうかを、脳全体を学習したAIより高精度で識別できるようになる。関連性の低い区域を排除して学習することで、限られたデータでの学習における個人差の影響を低減でき、高い予測精度が実現された (出所:富士フイルムWebサイト)
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