HDSで観測された新星爆発から約1か月後の「いて座 V5669」のスペクトル。縦軸は光の強さ、横軸は吸収線の静止状態での波長から計算された視線速度が表されている。リチウム生成の証拠である7Beの吸収線(赤色と青色の領域)は、秒速約-1000kmと秒速約-2000kmの速度成分を持つことがわかる。同時に取得された水素やカルシウムのスペクトルにも同じ視線速度の吸収線が観測されており、ベリリウムも新星爆発によって高速で吹き飛ばされているガス塊に含まれていることが確認されたとしり。7Beは半減期53日で7Liへと変化するので、新星の爆発放出物中に7Beがあるということは、新星で7Liが生成されることを意味する (C)京都産業大学 (出所:すばる望遠鏡Webサイト)
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