レッドハットの提供するAnsibleは、独立系調査企業のForrester Researchがリーダーに選出するなど、数ある “インフラ自動化を実現するサービス” の中でも代表的なサービスの1つだ。
Ansibleの持つ最大の魅力は、「インフラのサービス化」という概念にある。ロジックの作成・実行に存在していた属人性を排除する。これにより、”作った人でないと実行ができない” といった問題なしに運用管理を劇的に自動化できる。
Ansibleは非常に強力なサービスだが、従来の自動化に無かった概念を取り入れるという性質から、これを使って自動化を図る場合には自動化の考え方や運用体制にメスを入れなくてはならない。12月4日にレッドハットが開催したウェビナー「Ansible自動化2.0セミナー:成功企業は自動化への課題をどのように解決したのか?」では、自動化に成功した企業がどのようにして考え方や運用体制をシフトさせたのかが語られた。同ウェビナーの模様から、Ansible自動化のキーポイントを探っていこう。
ウェビナー
「Ansible自動化2.0セミナー:成功企業は自動化への課題をどのように解決したのか?」
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Ansibleによる「インフラのサービス化」とは?
ウェビナーのはじまりでは、レッドハット ソリューションアーキテクトの中島 倫明 氏が登場。Ansibleによるインフラ自動化がどんな構造で行われるのかを解説した。
自動化では一般的に、”何を自動化したいか” を最初に定めて自動化のロジックを作成していくこととなる。サーバーであればシェルスクリプトを、ネットワーク機器であればマクロを、というように、運用対象ごとで自動化のロジックやその実行方法はばらばらだ。
一方、Ansibleでは、Playbooksと呼ばれる言語により、運用対象を問わずに適用できる汎用的な自動化コードを作成する。Playbookで作成した自動化コードをサービス化し、APIによって実装・連携することで、従来の自動化にあったサイロ化や属人化を排除することが可能となるのだ。
従来の自動化はロジックも実行方法も運用対象ごとで異なっていた。Ansibleではこれまで発生していたサイロ化や属人化といった問題を解消できる。また、例えば「ログ収集」という(サービス化した)自動化コードについて、平常時はネットワーク機器にこれを適用しトラブル時には周辺システムの監視サービスとも連携して障害ログを収取する、といったように、コードの転用も可能となる。 |
ただ、既述したようにAnsibleによる自動化は、従来あった自動化とは異なるものだ。運用管理の体制そのものに手を入れなくては、Ansibleの持つ力を発揮することはできない。
ウェビナーでは、Ansibleによる効果を最大化するためのキーポイントについて紹介。中島 氏に続く講演ではレッドハット サービス事業統括部の秋田 匡則 氏が登場し、Ansible自動化を進めていく上で経るべきステップを解説した。さらに、その次の講演では数多くの有名自動化事例にメンバーとして参加しているレッドハットの佐藤 暁 氏と織 学 氏が登場。成功企業の実例を交えながら、自動化導入の成功ポイントやつまずきがちな注意点が語られた。
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リンクより視聴できる動画では、ウェビナー内の全ての講演についてご覧になることができる。ITの運用管理に関わる方にとって、おおいに参考になるはずだ。およそ2時間で学ぶことができるので、ぜひとも視聴いただきたい。
ウェビナー
「Ansible自動化2.0セミナー:成功企業は自動化への課題をどのように解決したのか?」
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「Ansible自動化2.0セミナー:成功企業は自動化への課題をどのように解決したのか?」
(Agenda)
1. ITインフラ業務の生産性を劇的に向上する、自動化2.0の世界
2. お客様アンケートから見る自動化2.0の実際
3. 【対談】自動化支援を通じて振り返る成功とつまずきのポイント
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