ビジネス現場のユーザーが必要なデータを自ら選んで“見える化”できるセルフサービスBIを支援すべく、クリックテックが提供しているのが「Qlik Sense」だ。さまざまなデータソースからデータをかき集め、"連想"に基づいて、それらのデータの関連性をビジュアルに表現して解き明かすのが特長で、予め思考ルートが定められた従来のBIツールやクエリ型の分析プラットフォームでは見落としがちだった要素から"気づき"を得ることができる。

2015年7月、その最新バージョンとしてリリースされた「Qlik Sense 2.0」の機能強化ポイントにフォーカスする。

複数のデータソースを自在に統合する
「スマートデータロード」

クリックテック・ジャパン ソリューション・コンサルティング部 部長 横川健氏

「Qlik Sense 2.0」における強化ポイントして、まず注目したいのは「スマートデータロード」と呼ばれる機能である。簡単に言うと、複数の異なるデータソースをQlik Senseにドラッグ&ドロップする際、Qlik Sense<製品>側でデータの中身を確認し、プロファイリングを自動実行してくれるというもの。しかもIT部門に頼ることなく、この操作をビジネス現場のユーザー自身が実行できる。

なぜ、それが可能なのか――。そこにスマートデータロードの革新的な特長があり、インテリジェンスな機能によって、データのプロファイリングと推奨を自動実行する。クリックテック・ジャパン ソリューション・コンサルティング部の部長を務める横川健氏は、

「例えば各データソースに『得意先コード』と『得意先ID』という異なる名称で列が定義されていても、その2つのテーブル間で類似するデータがどの程度含まれているかを判別し、関連付けを推奨します」と説明する。

スマートデータロードの操作例

「モデル1」のような構造を持ったデータソースに、「モデル2」のExcelのデータを追加すると、「モデル3」のようなデータモデルが再集計される。

モデル1

モデル2

モデル3

1.データソースを選択し、さらにそこに追加するExcelファイルを選択する。

2.Excelデータの中身が表示され、[データプロファイル]をクリックすると、自動的に統合先データソースとの比較が行われる。

3.「得意先コード」と「得意先ID」のデータは99%の類似性があることが判明し、関連付けが推奨される。

4.名称を「得意先コード」に統一して2つのデータが統合された。

散布図のメッシュに応じた最適なビジュアルで表現
「スマートデータコンプレッション」

セルフサービスのビジュアライゼーション(見える化)を実現する観点から注目したいのは、「スマートデータコンプレッション」と呼ばれる機能だ。

昨今、大都市を走るタクシーのプローブ情報を収集し、どの車がどこからどこまで移動したのか、どれくらいの時間がかかったのかを分析し、交通渋滞の緩和や最適ルートのナビゲーションなどに役立てるといった取り組みが行われている。

だが、このような膨大な数のデータポイントを単純に散布図にプロットしたのでは、全体が埋め尽くされてしまい、視覚的に理解ができなくなってしまう。 「スマートデータコンプレッションは、仮に数百万、数十億件のデータポイントが存在する場合でも、その散布図のメッシュに応じた最適なビジュアライゼーションを行います」と横川氏は語る。

スマートコンプレッションによる散布図の表示例

メッシュを大きくとった場合には、色や濃淡の変化によってデータポイントの密度を俯瞰することができる。またメッシュを細分化(クローズアップ)していくにつれ、その範囲内のデータ件数や個々のデータポイントを把握することができる。

分析から得られた"気づき"を即座に組織で共有
「印刷」機能でシートやチャートをPDFにエクスポート

従来まで、Qlik Senseには「ストーリーテリング」という機能があったが、それに加えて同ツールによって得られた“気づき”を、組織内で簡単かつ迅速に共有するための「印刷」機能も強化された。 「Qlik Senseで試行錯誤を繰り返す過程で興味深い結果を得られたとき、その画面やチャートをすぐさまPDFや画像にエクスポートし、関係者に配信することができます」と横川氏は語る。

「印刷」機能によるPDFエクスポートの例

1.ダッシュボードの画面全体(シート)を、その場からPDFにエクスポートすることができる。

2.エクスポートするPDFのサイズも任意に決められる。

3.特定のチャートのみをPDFや画像としてエクスポートすることも可能だ。

分析力を高めるデータソースを提供
「Qlik Data Market」

Qlik Senseでは、社内で保有しているデータを補完し、分析力をさらに高めるデータソースの提供にも踏み切った。こうして新たにサポートされたのが「Qlik Data Market」である。 現在、「ビジネス」「為替レート」「人口統計」「社会」「天気」「経済」の6つのカテゴリからなる指標データをグローバル規模で網羅している。 例えば海外拠点の売上を集計する際に、決済時点での各国の為替レートを適用し、円ベースでの利益を比較するといったことが可能となる。

「セルフサービスBIを進める際、ビジネス現場のユーザーにとっては必要なデータを探し出すこと自体が大きなハードルになっています。また各自がバラバラのデータソースからデータを集めてきたのでは、分析結果はまったく違ったものになってしまう可能性があります。Qlik Data Marketはこの課題を解決するもので、ユーザーにSingle Version of the Truth(唯一の真実)となる信頼性の高いデータソースを提供し、全社で一貫性を持って分析することをサポートします」と横川氏は語る。

なお、クリックテックでは今後も引き続き、Qlik Data Marketでカバーするデータを拡充していく計画である。

Qlik Data Marketの利用例

1.データソースの選択画面でQlik Data Marketを指定すると、「ビジネス」「為替レート」「人口統計」「社会」「天気」「経済指標」の6つのカテゴリからデータシートを利用することができる。

2.各カテゴリのデータシートには無償で提供されるものと、有償の「プレミアム」がある。例えば「天気」では、無償で主要50都市のデータが提供されているが、プレミアムを選ぶことで500都市を網羅した、より広範なデータを利用することが可能となる。

3.「ビジネス」のカテゴリでは、必要な項目にチェックを付けるだけで詳細なデータを得ることができる。


尚、下記に「直観による視覚的な探索を可能にする次世代のセルフサービス型データビジュアライゼーションBI」について資料をまとめた。マーケティングご担当者やデータ分析に、ご興味のある方は是非一読いただければと思う。

直観による視覚的な探索を可能にする
次世代のセルフサービス型データビジュアライゼーションBI

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