NTT DATAというと、国内のSIerというイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?
近年では海外ビジネスにも力をいれており、現在ではグループ全体で世界55の国と地域に、約14万の社員が在籍しているグローバルカンパニーです。国内は約4万、海外は約10万人と、むしろ海外の社員数の方が多くなってきています(2021年3月31日時点)。
特にクラウドビジネスは、NTT DATAが注力している領域の一つであり、グローバル連携が活発に行われています。
本記事では、NTT DATAのクラウドビジネスにおいて、どのようなことをグローバル連携しているかご紹介いたします。NTT DATAのグローバル連携に興味を持っていただけると幸いです。
グローバルクラウドイニシアチブとは
クラウド市場は変化が早く、常に市場の変化に柔軟に応えていく必要があります。そのため、これまでは各国の海外事業会社が現地の市場に適合したクラウド戦略やオファリング開発、技術者育成を行うことで、現地の市場に柔軟に対応してきました。
これに加え、グローバル企業として各国とのシナジーを発揮し、NTT DATAのクラウド事業を拡大していくために、2021年度から新たにグローバルクラウドイニシアチブを立ち上げました。
グローバルクラウドイニシアチブでは各国のクラウド事業のリーダと連携し、クラウド戦略の立案や対外発信、オファリング開発、人財育成施策、案件コラボレーションを実施しています。
グローバルクラウドイニシアチブの活動例
グローバル戦略立案
各国の現在のビジネス状況や強み・弱みを分析し、数年先を見据えたクラウド戦略を検討しています。 NTT DATAのクラウドブランドを世界に向けて発信するために、戦略に則ったストーリーやメッセージを検討し、グローバル版Webサイトでの掲載に向けて準備しています。
オファリング開発
各国の強みをNTT DATA全体で共有するために、各国のアセットの目利きをし、国を跨いた展開を推進しています。また、脱炭素化やエッジ技術など、新たな社会トレンドや技術トレンドを踏まえた新規アセット開発も実施しています。
人財育成施策
グローバルクラウド戦略を実現し、お客様へ価値を提供していくには、クラウドエンジニアが必要不可欠です。クラウドエンジニアにとって働きやすい職場になるように、国内だけではなく海外とも連携して、採用施策や育成施策、イベント開催などにも取り組んできています。
2021年度は、最新技術の検証を誰でもできるNTT DATA Open Lab※1や、AWSのトラブルシューティングの技術コンテストであるNTT Data GameDay※2などに取り組んできました。このような取り組みは、本社である日本がトップダウンで決めるのではなく、各国のリーダやエンジニアと連携して企画や実行をしています。
また、AWS、Azure、GCPといったクラウドは世界中で利用されており、その技術はもはや共通言語ともいえます。そうなると、各技術に関する育成コンテンツは、言葉は異なっても、扱う内容は共通的な部分があります。たとえば、イタリアの事業会社であるNTT DATA Italiaは、GCPに力を入れています。独自の育成コンテンツや、Udemyなどの外部コンテンツも活用して、育成プログラムを開発しました。このようなプログラムは、翻訳さえすれば、イタリア以外でも活用可能であり、NTT DATAグループ内で展開しています。
案件コラボレーション
隔週で各地域のデリバリーマネージャーが集まり、案件コレボレーション(Pipeline共有会)を実施しています。Pipelineとは、お客様への提案から受注までの一連のフローにおいて、各案件がどのプロセスにいるのか、案件受注の確度などを可視化したものです。
近年ではクラウドエンジニアの需要は高く、案件を受注した国だけでは、クラウドエンジニアが足りないこともあります。このような場合は、たとえば、スペインの開発案件にインドのエンジニアをアサインするなど、地域を跨いでチームを構成することもあります。 また、過去の類似案件を受注する場合は、ノウハウの共有なども実施しています。
日本のクラウドエンジニアが海外の案件に入るケースは、まだ少ないのが現状です。しかし、アーキテクトなど上流のエンジニアのニーズは高く、優秀なエンジニアが多く在籍する日本から海外の案件に参加するケースは、今後もっと増えてくると予想されます。海外とコレボレーションしたい方にとっては、NTTデータは魅力的な会社ではないでしょうか。
主なグローバル連携先
では、いったいどんな国や地域と連携しているのでしょうか。 グローバルクラウドイニシアチブでは、ヨーロッパ、北米、および日本の3地域間で連携しています。
ヨーロッパにおいては、お客様のビジネスの主体はイギリスやドイツになることが多く、開発拠点としてイタリアやルーマニアを活用するなど、ヨーロッパ内での連携も活発に行われています。
北米においては、インドの開発拠点と連携して開発を実施しています。インドは英語がネイティブレベルということもあり、従来より北米向けの案件を実施しています。最近では、ヨーロッパや日本向けの案件を対応するなど、グローバルおいて重要性が高まってきています。
次回以降は、各地域のクラウドチームを紹介予定
今回はグローバルクラウドイニシアチブの活動概要についてご紹介いたしました。次回以降は、各国や地域のNTT DATAのグローバルな仲間やチームをご紹介いたします。
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