働き方改革のシンボル的ワードとして注目されているテレワーク。新型コロナウイルスの感染拡大防止をきっかけに、テレワークでビデオ会議ツールが活発に利用されたこともあり、ビデオ会議はテレワークを象徴するツールとして一躍脚光を浴びた。

本来、テレワーク(リモートワーク)とは離れた状態で働くことを意味する言葉であり、異なる場所にいるメンバーの顔を見ながらミーティングを行えるビデオ会議は、間違いなくテレワークに欠かせないツールだ。チャットをベースとする統合型ツール「Lark」にも、オンラインでのコラボレーションをサポートするビデオ会議が搭載されている。今回と次回は、ビデオ会議機能にクローズアップしていく。

チャットなどとのシームレスな統合が最大の特徴

テレワークでオンラインのコラボレーションをスムーズに、かつ効果的に実施できるかどうかは、ビデオ会議(テレビ会議、Web会議)ツールの機能と使いやすさに左右されると断言していいだろう。

世の中には多数のビデオ会議ツールが登場しているが、「Lark」のビデオ会議機能は、なんといっても中心機能であるチャットと完全に統合されたインターフェースの中で、ツールの違いや使い分けを気にすることなくシームレスに活用できる点が最大のアドバンテージだ。もちろんチャット以外の機能とも連携しており、オンラインのコラボレーションは「Lark」一つあればほぼ完結できるといっていいだろう。

  • 「Lark」のビデオ会議機能

    「Lark」のビデオ会議機能

メインインターフェースの画面左端に並ぶアイコン群にある「会議」アイコンをクリックすると、ビデオ会議機能の画面が表示される。「新規会議」「会議に参加」「画面を共有」の3つのメニューが並んでおり、「新規会議」をクリックすれば新しい会議をスタートできる。「会議に参加」では、あらかじめ設定された9桁の会議IDを入力して特定の会議に参加することができる。また「画面を共有」は、Lark会議室システムを備えることで会議室への画面共有が可能となる。

会議を始める前にはデバイスの設定を行える。カメラ、マイク、スピーカーからデバイスを選ぶことができ、それぞれ内蔵/外付けを選択可能。スピーカーではイヤフォンの選択にも対応する。もちろんこれらの設定は会議中にも変更できる。また、ビデオ会議を使っていると自分側の映像や音声を消したいことも多いが、「Lark」でも会議中の音声のミュートやカメラのオフが可能だ。

最大100人が接続でき、レコーディングにも対応

「Lark」のビデオ会議機能は、最大で100人が同時に接続できるようになっている。これなら少人数のチームミーティングだけでなく、より大きな人数が集まるシーンでも十分に活用できるだろう。たとえば多店舗を展開する小売業や飲食業のチェーン、あるいはグローバルに事業を行う企業などでは、日常的に各拠点のメンバーが顔を合わせる機会は現実的にまず設定できない。その点、「Lark」なら東京の本店と札幌、大阪、福岡の支店メンバーを一同に集めて朝礼を行うといった活用法も可能になる。

  • 「Lark」のビデオ会議機能は同時に最大100人が接続可能

    「Lark」のビデオ会議機能は同時に最大100人が接続可能

ビデオ会議は、会議を開催したユーザーが主催者に指定される。主催者は、自分以外の全参加者をミュート/解除したり、新しい主催者を指名したり、参加者を削除したりといった権限を持つ。主催者が会議から離れた場合はシステムが自動的に主催者を割り振るようになっている。また、主催者は「社内ユーザー」「指定のグループメンバー」「主催者が招待したユーザー」といったように参加権限を細かく決めることができ、参加者の招待機能をオフにする「会議をロック」という機能も搭載している。

ビデオ会議への参加方法も多岐にわたっている。招待を受けて参加する、会議IDから参加するといった一般的な方法のほか、チャットのメッセージ上からビデオ会議に入ったり、カレンダーのスケジュールから参加したりできるのもまさに「Lark」らしいポイントだ。

また、レコーディング(録画)機能も搭載している。機能自体は多くのビデオ会議ツールに用意されているが、「Lark」のユニークなところは、英語と中国語については話した内容が字幕でリアルタイムでも、録画でも表示される点。なお、現時点では日本語に対応していない。

  • レコーディング(録画)機能も搭載

    レコーディング(録画)機能も搭載

ストリーミング機能でオンラインセミナーも開催できる

ダイナミックレイアウト機能も特徴的だ。他のビデオ会議ツールでは、参加者を一覧表示するギャラリービューに加えて、話している人をズーム表示する機能を備えているものがある。「Lark」のダイナミックレイアウトでは、画面を縦に3分割して話者を大きく表示できるのがおもしろい。

特定の話者の映像・音声を一方向で配信する形で提供するストリーミング機能も装備している。外出自粛の影響で、これまでカンファレンスルームなどで開催されていたセミナーや講演会に現実に足を運んでの参加が難しくなり、代わりにオンラインで催行するセミナーが増えた。「Lark」のストリーミング機能を使えばオンラインセミナーも実施できるので、外部を対象とするセミナーはもちろん、社内教育などにも活用できるだろう。セミナーを開催するには、ストリーミング用のリンクをコピーし、参加者に送るだけと、実に簡単だ。

  • セミナーや講演会などで活躍するストリーミング機能

    セミナーや講演会などで活躍するストリーミング機能

今回は、「Lark」のビデオ会議機能のアウトラインを見てきた。チャット、カレンダー、ドキュメント共有など他の機能と連携して利用できることで、「Lark」という一つのツール内で、従来にはなかなかなかったコラボレーション体験を得られるのが大きな特徴といえる。次回は「Lark」のビデオ機能のコラボレーションにおける使いこなしについて解説していくこととしよう。

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