Internet of Thingsの「Things」は要するに「ネットにつながることを想定していなかったすべてのもの」である。そのため守備範囲は非常に広く、IoTの記事を読み進むとありとあらゆる分野にまたがった議論になりがちで、業界の専門用語や省略語の知識がないと、いちいち立ち止まることにもなりかねない。

今回のカテゴリは「IoTセキュリティ」

IoTセキュリティ

IPA(情報処理推進機構)が1月に発表した資料によれば、インターネットに接続される機器の数は年々増加している。2020年には家電、防犯機器、自動車、医療機器、事務機器、産業機器など、200億を超える様々な「モノ」がつながる「モノのインターネット(IoT)」が形成されるということだ。その規模の拡大に伴ってますます注目されているのがセキュリティ問題である。

IoTには一般的に、脅威の影響範囲・影響度合いが大きい、機器のライフサイクルが長い、機器側とネットワーク側の環境や特性の相互理解が不十分といった特有の性質と想定されるリスクがある。そのためそれを踏まえたリスク対策が必要とされ、経産省・総務省から「IoTセキュリティガイドライン」といった専用のガイドラインも公開されている。61ページとなかなか読み応えある資料だが、参考にしていただきたい。

参考:IoTセキュリティガイドライン

サイバーセキュリティ月間

IoTだけのセキュリティの話ではないが、今月の中旬までサイバーセキュリティ月間であることをご存知だろうか。内閣府サイバーセキュリティセンターは、2月1日から3月18日(3:さ、1:い、8:ばーの日!)までをサイバーセキュリティ月間と定め、特設ウェブサイトやオフサイト などでイベントを実施し、セキュリティへの普及啓発活動を行っている。オンとオフでさまざまなイベントが行われるほか、ウェブ からダウンロードできる情報セキュリティハンドブックなどがあるので、ご興味のある方はぜひ、一読していただきたい。

ちなみにこのイベントはここ数年アニメとタイアップするのが恒例。2016年は攻殻機動隊、2017年は劇場版ソードアート・オンライン、今年はBEATLESSとコラボしている。

参考:内閣サイバーセキュリティセンターウェブサイト

報道資料:2018年「サイバーセキュリティ月間」の実施について(PDF)

以下、IoTにかかわらずだが、セキュリティつながりで、ITセキュリティに関する資料や報告などを閲覧できるウェブサイト(団体・組織)を紹介したい。

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IPA

情報処理推進機構(Information-technology Promotion Agency)は「複雑・膨大化する情報社会システムの安全性・信頼性の確保による“頼れるIT社会”の実現に向け、IT施策の一端を担う政策実施機関として、情報セキュリティ、ソフトウェア高信頼化、IT人材育成等の施策を展開」する独立行政法人。 情報セキュリティに関する資格試験の実施や、重要なセキュリティ情報の配信、セミナーの実施や報告書の作成。・公開などさまざまなアクティビティを行っている。

参考:IPAウェブサイト

JPCERT/CC

一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター (JPCERT/CC(ジェーピーサート/シーシー)) とは、技術的な立場における日本の窓口CSIRT(シーサート(Computer Security Incident Response Team=組織内の情報セキュリティ問題を専門に扱うインシデント対応チーム))。

その業務は「インターネットを介して発生する侵入やサービス妨害などのコンピュータセキュリティインシデント (以下、インシデント) について、 日本国内に関する報告の受け付け、対応の支援、発生状況の把握、手口の分析、再発防止のための対策の検討や助言などを、技術的な立場から行なっている。 主な活動は「インシデント対応」「脆弱性情報ハンドリング」 「インターネット定点観測システムの運用」「早期警戒」「国際連携」「アーティファクト分析」 「制御システムセキュリティ」「国内の関係組織やコミュニティとの連携」の8つがある」。国内のインシデントや定点観測の資料がまとまっていて、閲覧・利用できる。

参考:JPCERT/CCウェブサイト

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提供:【アヴネット株式会社】 アリゾナ州フェニックスに本社を構えるAvnetの日本法人で、半導体・組込み分野に強みを持つ技術商社。日本の本社は東京・恵比寿にあり、八王子のテクニカルセンターや大阪、名古屋、京都、松本、上田、福岡と国内8拠点で広くビジネスを展開している。グローバルのビジネス拠点は125拠点。

※本記事は「アヴネット」から提供を受けております。著作権は同社に帰属します。

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