今や私たちの暮らしに無くてはならないものになったWi-Fi(無線LAN)。オフィスや家庭はもちろん、カフェやバー、レストラン、美容院、コンビニエンスストアなどの商業施設にも設置されているケースが増えてきました。
特に個人店舗やSOHO/スモールビジネスにおいては、Wi-Fiを設置することによってどのような変化がもたらされるのでしょうか。今回は、店舗の来店者および従業員、SOHO/スモールビジネスそれぞれの立場から見たWi-Fi設置のメリットを紹介していきます。
顧客体験・満足度が大きくUP! 来店のきっかけにも
2017年の流行語大賞となった「インスタ映え」という言葉に象徴されるように、飲食店で食べものや飲みものの画像・動画をInstagramをはじめとするSNSにアップすることは、もはや日常茶飯事となっています。またカフェ・バーなどの来店者のなかには、コーヒーやお酒を飲みながら1人でゆっくりとドラマや映画などの動画視聴を楽しむ人たちもいます。こうしたシーンでは、モバイル回線を利用するのではなく、店舗に設置されたWi-Fiにつなぎたいという来店者のニーズが強くあります。
さらに、外勤の合間に一時的にカフェに滞在して作業をしなければならないビジネスマンや、オフィスをもたないノマドワーカーにとっては、店舗にWi-Fiが設置されているかどうかということは、選択基準の大前提になります。
美容院や理容室などでは、髪を切ったりカラーリングしたりするときの待ち時間に来店者が動画やWebサイトを閲覧するケースも増えてきました。最近では、タブレットで雑誌の電子版が読めるサービスを提供している美容院もあります。このように、よりよい顧客体験を来店者に提供したい場合にも、Wi-Fiの利用は必須です。
Wi-Fiの設置はこのように、来店者にとっての快適な店舗を実現する大きな手段となりえるもので、顧客満足度向上に寄与すること請け合いです。近年では業種問わず店舗のWi-Fi設置の有無を記載しているポータルサイトも多くあるため、来店のきっかけとなるケースも少なからずあるでしょう。
ICTシステムを活用し、店舗の業務を楽しく快適に
ICT化の波は昨今、大企業だけでなく個人や小規模事業者にも及ぶようになり、タブレット・スマートフォンを利用したオーダーシステムやPOSアプリなど、ICT機器を用いたシステムを導入している店舗も増えてきています。
こうしたICT機器を用いたシステムの導入には、Wi-Fiを店舗に設置することが大前提ですが、ひとたび店舗にWi-Fiを設置すれば、その他のICTシステム導入のハードルも大きく下がり、業務効率化を推し進めていくことができるようになります。従業員にとっては生産性の向上につながり、より快適に楽しく自分の仕事に臨めるようになるでしょう。
ごちゃごちゃしたケーブルが必要ないというのも、店舗にとってWi-Fiを設置する大きなメリットのひとつです。店舗の景観を美しく保てることはもちろん、普段の掃除も楽になりますし、配線を気にせず自在に店舗をレイアウトすることも可能です。
このように、店舗の来店者だけでなく店舗で働く従業員にとっても、Wi-Fi設置が果たす役割は大きいといえます。
業務環境を整備してビジネスを飛躍させる
近年事業をスタートしたばかりの企業では、オフィスにWi-Fiを設置することがもはや当たり前になりつつあります。これは、有線のネットワークと比べて導入に時間や費用が掛からないためです。
しかしメリットは、コスト面だけではありません。店舗同様、配線を気にすることなくオフィス内のレイアウトを自由に変えられるほか、近年ブームとなっている社員が固定席を持たないフリーアドレス制の導入も容易となります。会議などにおいては、その場でノートパソコンやスマートフォン、タブレットを使って情報共有ができるため、ペーパーレス化にも貢献するでしょう。また、ゲストWi-Fiを設定することで、社外の訪問者も安全にインターネット接続できるようになり、より効率的な打ち合わせや商談が可能となります。
人手の少ないSOHO/スモールビジネスでは、社員1人ひとりがより生産性高く仕事しなければなりません。Wi-Fi設置によって快適な業務環境を実現することで、より付加価値の高い業務に集中できるようになり、ビジネスのさらなる飛躍が期待できます。
Wi-Fiの設置は、店舗の来店者、従業員、SOHO/スモールビジネスそれぞれの立場の人たちすべてにメリットがあることがわかっていただけたのではないでしょうか。次回は、Wi-Fi設置に際してよくあるトラブルや注意点について解説していきます。
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