近年人気が高まっているChromebook。株式会社サテライトオフィスでは、以前からChromebookの販売を手がけており、企業や教育機関などへの豊富な導入実績から、どのような現場でどんなユーザーが利用し、どのような機能が必要とされているのかといったニーズを熟知している。そのニーズに応えるために、Chromebookの機能だけでは少し不便に感じる部分もアドオンとして提供しており、Chromebookの本格的な活用を考えているならばぜひ利用していただきたい。本稿では、Chromebookユーザーにおすすめのアドオンをいくつか紹介しよう。

サテライトオフィスのアドオン一覧

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Chromebookのカメラ機能を活かす「QRコードログイン」

特におすすめなのが、Chromebookへのログインを簡略化するアドオン群だ。Chromebookはシンプルな作業だけを求めるシーンで導入されることが多く、そういった現場はPC操作に不慣れであったり、細かな操作をする余裕がなかったりするユーザーが多い。セキュリティを担保しつつストレスなく利用できる環境を作るために、サテライトオフィスではログインを簡略化するアドオンをいくつか提供している。

導入しているChromebookがカメラ搭載機種の場合、ログインを簡略化できるおすすめの方法がある。サテライトオフィスの人気アドオンである「サテライトオフィス・シングルサインオン for Google Workspace」と組み合わせてQRコードを利用する方法だ。

IDとパスワードの入力をQRコードで代用するイメージで、カメラを使いQRコードを読み取るだけでログインができる。キーボードを使って文字入力するという作業自体をなくすことで、キーボード操作が苦手なPC初心者や、手が汚れていたり厚い手袋をしていたりとキーボードが使いづらい状態でも利用しやすい。

この機能は「サテライトオフィス・シングルサインオン for Google Workspace」との組み合わせになるため、本人認証やログインする場所、端末の制御、利用可能時間の設定なども可能だ。QRコードさえあれば誰でも利用できてしまうということはないため、安心して利用できるのもポイントだ。

「ATkey.Pro」との組み合わせで指紋認証にも対応

簡単で安全性の高いログインといえば指紋認証だ。Chromebookでこれを実現するためのものとして、「サテライトオフィス・シングルサインオン for Google Workspace」とUSBデバイス「ATkey.Pro」の組み合わせで、生体認証(指紋認証)を可能にする方法がある。

USBポートにデバイスを装着するだけで手軽に利用できる。また最大で10本の指を登録可能なため、たとえば業務上手作業が多く怪我ができやすいため、別の指を登録しておきたいといった場合でも問題ない。

指紋認証のみでログインが可能なため、キーボード操作が難しい現場でも利用しやすい。またWindows、Mac、Chrome OSに対応しているため、業務内容によって使う端末が異なっていても、自身の指紋登録さえすれば全員がログインし端末を利用できる。

  • 「サテライトオフィス・シングルサインオン for Google Workspace」と「ATkey.Pro」の組み合わせで生体認証(指紋認証)が可能

利用中にも安心な「他メンバー利用防止/AI顔認証」と「ブラウザ作業監視」

ログイン時の安全性を高めても、利用中の不安はあるかもしれない。たとえば、作業中に後ろから操作画面を覗き込まれていたり、離席中に誰かが利用してしまったりする可能性があるだろう。そのような懸念は、インカメラを利用した「サテライトオフィス・他メンバー利用防止/AI顔認証」で払拭できる

インカメラで利用中のユーザーを検知し、それがあらかじめ登録されているユーザーであることを確認するアドオンである。AI顔認証によりマスクやメガネをかけた状態でも認証可能だ。

画面の前に座っているのが登録ユーザー以外または背後から第三者が覗き込んでいると検知した場合、ブラウザを自動で遮断してくれる。その際、カメラの画像と位置情報が記録されるため、どこで誰が不正利用しようとしたのか後から確認も可能だ。管理者向けダッシュボード機能も提供しており、そこでログの確認や検知強度などの一括設定が行える。

  • 「サテライトオフィス・他メンバー利用防止/AI顔認証」管理者向けダッシュボード画面イメージ

カメラを搭載していない端末を利用している場合や、インカメラで撮影され続けることに抵抗がある場合、「サテライトオフィス・ブラウザ作業監視 for Chrome」がおすすめだ。

ChromebookやChromeブラウザで作業をする場合、ブラウザの画面操作を定期的に(例:10秒毎)撮影し、管理者のGoogleドライブに操作画像を保存することで作業状況を確認できるアドオンだ。在宅勤務時の監視機能や有事の際のログとして活用するのもいいだろう。監視対象はChromeブラウザのみとなるためWindows PCなどの場合はすべての作業の監視は難しいが、Chromebookであれば作業の大半はブラウザになるため非常に有効だろう。

  • 「サテライトオフィス・ブラウザ作業監視 for Chrome」利用イメージ
    スクリーンショットがGoogleドライブに自動的に保存される

大量のChromebook端末の管理を効率化する「Google Workspace 管理者便利ツール」

最後に、管理者向けのアドオンとして「Google Workspace 管理者便利ツール」について紹介しておこう。これはGoogle Workspaceを利用する上で発生する、大量の端末やユーザーの管理作業を簡便にする機能をまとめたツールだが、Chromebookを本格利用する上でもぜひ利用していただきたい。

Chromebookは端末管理がしやすいことが大きな特徴ではあるものの、端末が増えると全件一括処理ができず一画面ごとの処理になるなど使いにくい部分がある。「Google Workspace 管理者便利ツール」であれば、Google Workspaceに登録されたChromebook端末の一覧リストを作成でき、一括で情報変更が可能だ。

たとえば学校の場合、膨大な数の端末を一括管理しなければならない。その上、入学生や卒業生の処理、クラス替えなどの対応が必要なため、効率的な端末管理が求められる。「Google Workspace 管理者便利ツール」を利用すれば、一括でアセットIDの更新や取得ができるため、管理者の負担は軽減され効率的に端末を管理できるはずだ。

「Google Workspace 管理者便利ツール」には、この他にもクラスルームの作成・変更の一括処理や一覧作成などが用意されている。Chromebookを導入している組織の管理者は、ぜひ豊富な機能を確認してみて欲しい。

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監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。

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