高度なセキュリティ機能で情報だけでなく生徒も守る

「Google Workspace for Education」は、基本的な機能は無料で利用できる。生徒にとっては、授業や課題で利用する機能は無料版でことが足りるといっていいだろう。では有料版ではどんな機能が追加されるのかというと、セキュリティと管理機能、そして教育をサポートするための機能だ。

セキュリティと管理機能については、企業向けに提供されている機能のすべてを利用できる。特に教育機関においては、ITに馴染みのない生徒や教師も多いため、セキュリティ対策は力を入れるべき部分だ。セキュリティと管理機能の強化を行える「Google Workspace for Education Standard」や全機能を網羅する最上位エディション「Google Workspace for Education Plus」を選択した場合、メールのサンドボックス機能が利用できるようになるほか、悪意あるユーザーのログイン停止なども行える。

また管理機能では共有されているコンテンツに有害コンテンツが含まれていないか、アクセス権を持つべきではないグループに共有されているファイルがないかなども確認可能だ。Gmailのログ確認やフィッシングメール対策など、企業であれば情報漏洩対策として利用される機能だが、教育現場では生徒を守る機能としても活躍するだろう。

端末管理においても、無料版ではスマートフォンなどのモバイルデバイスのみが対象になるが、有料版ではWindows端末とMac端末も対象に入る。

Classroomの利用状況がわかりやすく把握できる

管理機能は利用状況の把握にも活躍する。Classroomは教科ごとや学年ごとに作成可能だが、大量に作成されるとそれぞれがきちんと活用されているのかわかりづらくなる。そのためClassroom別で利用状況に偏りがないかも確認しておきたいところだ。同じ学年の英語の授業でも担当教師が違えば利用状況や課題数などに差があるかもしれない。そのようなデータを簡単に取得する機能が「Google Workspace for Education Standard」と「Google Workspace for Education Plus」には用意されている。

またGoogle BigQueryを利用し取得したデータと連携すれば、Classroomのアクティブ状況や課題数、利用率を数値化して出せる。さらに数値化したデータをGoogle データポータルと連携することで、ダッシュボードを使って可視化できるようになり実情が把握しやすくなる。

同じ教科の教師同士で確認することで均質化をはかったり、学年主任や校長が全体の状況を確認したりするためにはとても便利な機能だ。教育委員会では地域の学校全体の状況把握にも活躍するだろう。単に授業がデジタル化するだけでなく、その効果や進捗を把握し改善に繋げることができる。基本機能すべてが無料版で利用できるとはいえ、有料版の利用を検討すべき理由はここにある。

Meetを利用した高度なビデオ通信機能で大規模な授業にも対応

管理側の視点だけでなく、現場の教師と生徒にとっても便利な機能が有料版では提供されている。特にクラウドサーチ機能による横断検索は、多くのドキュメントがストレージに保存されるようになったときには活躍するだろう。また、ストレージ容量も有料版では拡張される。単年での利用ならば少ない容量で問題はないが、小学校6年間や中学校3年間など入学から卒業までの期間の利用を考えた場合、容量不足を感じることもあるだろう。従来は容量無制限で利用できていたが、2022年7月からは無料版では全体で100TBの制限がつくことが決まっている。

また教員向けに用意された有料版のエディション「Teaching and Learning Upgrade」は、さらに授業で活躍する。特に注目したいのは、Meetを利用した高度なビデオ通信機能だ。

  • 生徒がPCの画面を見ながら授業を受けている様子

    ※写真はイメージです

ライブストリーミングやブレイクアウトセッションなどが利用でき、録画機能も備えている。普段の授業を録画して欠席者の補習に利用したり、理解ができなかった授業を生徒が任意で見直せるようにしたり、外部講師を招いた特別授業を録画して翌年度以降にも活用したりすることも可能になる。大規模な授業にも向いており、無料版では参加人数は100人が上限だが、「Teaching and Learning Upgrade」では250人になる。

エディションごとの機能比較表だけでは、どの機能でどんなことができるのかわかりづらく、それらの機能が教育現場でどのように活用できるのかイメージしづらいかもしれない。株式会社サテライトオフィスでは、豊富な導入実績をもとにユースケースや導入事例の紹介、詳細な説明ができる準備をいつでも整えている。迷った時にはぜひ相談するといいだろう。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。

サテライトオフィス

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