移動時やコンセントのないカフェでノートパソコンを使うときに気になるのがバッテリー駆動時間。その時間は使い方によって大きく変化する。今回は、作業内容によってどこまでバッテリー駆動時間が変化するのか、そしてデルの高速充電技術「ExpressCharge」の充電スピードをチェックしてみたい。
デルのノートパソコンでは基本的にバッテリー駆動時間が公表されていない。使い方によって大きく変化するためだろう。しかし、一つの目安になるものがある「セルの数」だ。ノートパソコンのバッテリーは複数のセル(電池)で構成されているのが一般的で、その数が多いほどバッテリー容量は大きくなる。そのため、デルでは大容量(9セル)なら“長いバッテリー持続時間”など、セル数ごとの特長をWebサイトでは案内している。
ここからはデルの「New Latitude 3410」とベンチマークソフト「PCMark 10」のBatteryテストを使って、実際のバッテリー駆動時間を確かめていきたい。なお、New Latitude 3410のスペックは、CPUがCore i3-10110U(2コア4スレッド)、メモリが4GB、ストレージが128GBのNVMe SSDという構成だ。バッテリーは3セルでExpressChargeに対応するものが搭載されている。
電源プランはデフォルトで設定されている「Dell」をそのまま使用。ディスプレイの輝度は最大、一定時間でディスプレイの電源を切ったり、スリープに移行する設定はオフにしている。テストはバッテリーの充電が100%の状態からスタートとした。
パソコンの総合的な性能を測定するベンチマークソフトとして知られる「PCMark 10」だが、Professional Editionにはバッテリー駆動時間のテストも用意されている。異なるシチュエーションがいくつか用意されており、まずは「Modern Office」を実行する。Modern Officeは仕事での利用を想定したバッテリー駆動テストでLibreOfficeによる文書作成、ビデオカンファレンス、ChromiumによるWebブラウジングなどを実行し続けるというもの。仕事で使う上でのバッテリー駆動時間の目安になる。
3セルのバッテリーでも実に8時間28分もの駆動時間になった。通常の仕事であれば、1日持ち歩いても安心だろう。これなら長時間の移動にも耐えられると言える。
では負荷が大きい処理ではどうだろうか。今度は「Gaming」を実行してみる。Gamingは3D性能を測定するベンチマークソフト「3DMark」に含まれる「FireStrike」というテストを実行し続けるというもの。ゲームでも特に負荷が大きいテストと言える。
Modern Officeと同じくフルに充電した状態からスタートしたにも関わらず、わずか2時間1分の駆動時間という結果に。FireStrikeはCPUにもGPUにも大きな負荷をかけるテストとは言え、Modern Officeとの差は6時間以上。移動中にちょっとゲームで遊ぼう、と考えてガッツリとプレイするとアッという間にバッテリ切れになる可能性がある。FireStrike並に負荷が大きいゲームは少ないとは言え、ゲームで遊ぶならバッテリーの減り具合は注意しておきたい。
次は、バッテリーの充電時間をチェックしてみたい。パソコンが休止状態になるバッテリー残量3%の状態になったNew Latitude 3410にACアダプタを接続し、OSを起動。10分後、20分後、30分後、60分後のバッテリー残量をそれぞれチェックした。
まずは、バッテリ設定をデフォルトの「標準」にした状態から。なお、バッテリ設定は標準でインストールされているアプリ「Dell Power Manager」で変更できる。
1時間の充電で約半分までバッテリ残量が増えることが分かる。次に「Dell Power Manager」でバッテリ設定を「ExpressCharge」に変更した場合を見てみよう。同じくバッテリー残量3%の状態から充電を開始している。
デルのWebサイトによると「ExpressCharge」を利用すれば、1時間で80%充電されるとあるが、ほぼその通りの結果となった。わずか30分で51%まで充電が完了しており、バッテリ残量が少ないのに外出や会議などバッテリー駆動が必要な場面まであまり時間がないというときには非常に心強い機能と言える。その一方で、「ExpressCharge」はほかの設定にくらべてバッテリーが早く衰える可能性があるとしている。急速の充電はバッテリーに負荷がかかるということなのだろう。普段は「標準設定」、急いで充電が必要なときは「ExpressCharge」に切り替えという使い方がよいだろう。
このようにバッテリー駆動時間も充電時間も使い方や設定で大きく変わる。デルのノートパソコンの購入を検討するなら、バッテリーのセル数に加えて、ExpressChargeに対応しているかも合わせてチェックしてほしい。
原稿/撮影 芹澤正芳
監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也
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