リモートワークを取り入れる企業が増えたことで注目を集めているのがワーケーションです。ワーケーションとは「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた言葉で、観光地やリゾート地、温泉地などの旅先で余暇を楽しみながら働くことをいいます。
一見すると、とても楽しそうに思えるワーケーションですが、実際のところはどうなのでしょうか。今回は、普段からワーケーションを実践している3名の社会人の方に集まっていただき、ワーケーションの実態について座談会を行いました。
プロフィール
普段は秘書として勤務。リモートワークと出社を組み合わせたハイブリッドワークを実践しており、ワーケーションを楽しんでいる。
運送会社を経営しつつ、動画クリエイターやSNSコンサルタントとしても活躍。日本全国を飛び回っており、日常的にワーケーションを行っている。プライベートでは四児の父。
コンサルティング会社に勤務。コロナ禍をきっかけに会社がリモートワークを導入し、ワーケーションデビューした。
卓越した無線技術をもとに、無線LAN製品を世に送り出しているフルノシステムズのマスコットキャラクター兼広報担当部長。
普段どんなふうにワーケーションしてる?
みなさん、今日は座談会に集まっていただきありがとにゃん! 僕はフルノシステムズのマスコットキャラクターの「アセラにゃん」! 今日はいろいろとお話を聞かせてほしいにゃん!
よろしくお願いします!
さっそくにゃけど、みなさんの普段のお仕事と、どんなふうにワーケーションをしているのか教えてほしいにゃん。
私は普段、秘書として働いています。出社するのは週に3日で、2日間はリモートワークです。なので、その2日間と週末のお休みを組み合わせてワーケーションすることが多いですね。
秘書っていうと、社長さんに常に付き添っているイメージがありました。リモートワークでもお仕事されるんですね。
たしかに、そういうイメージはありますよね。最近はオンラインでのコミュニケーションツールが充実しているので、リモートワークでも十分に秘書の業務をこなせるんですよ。ただ、そうはいっても急に駆けつけないといけない場合があるかもしれないので、ワーケーションも近場を選んでしています。
どんなところでワーケーションしているにゃん?
都内のハイクラスホテル、箱根や熱海の温泉地、那須塩原のグランピング施設などに行くことが多いですね。そのあたりなら緊急の用で呼び出されても、すぐ帰ってこられますから(笑)。
素敵! まさにワーケーションですね!
岸上さんはどんなワーケーションをしてるにゃん?
僕は運送会社を経営しつつ、動画クリエイターやSNSコンサルタントなどのいろいろな仕事をしていて、特に運送業では全国を走り回っています。なので、いつでもワーケーション状態といえるかもしれませんね(笑)。僕は個人的に「ホリタイム」というルールを設けているんです。
ホリタイム?
日単位の休暇であるホリデーじゃなくてホリタイム、つまり時間単位で休暇をとるということです。午前中は子どもの世話をして、午後からは集中して働くとか、空いた2時間だけ休むとか、そんなふうに仕事と休みを切り替えています。
ホリタイム、面白いですね! 岸上さんのようなお仕事にはぴったりですね。
岸上さんはどんなワーケーションをしてるにゃん?
五島列島や京都の町屋など、さまざまなところでワーケーションをしたことがあるんですが、特に気に入っているのはキャンプでのワーケーションですね。家族でキャンプ場に行って、子どもたちが遊んでいるそばで仕事をしています。
自然に囲まれて仕事をすると捗りそうですね!
佐藤さんはどんなふうにワーケーションをしてるにゃん?
私はコロナ禍でほぼ完全リモートワークになったので、それを生かして両親と旅行しながらワーケーションしています。まだ長野県の奥志賀高原に2回行っただけなんですが、すっかりワーケーションにはまってます!
ワーケーションをやってみてよかったことは?
みなさんがワーケーションをしてみて、よかったことを聞きたいにゃん。
ワーケーションの方がメリハリをつけて仕事ができることですね。自宅でリモートワークしていると、就業時間が過ぎてもついだらだらと仕事をしてしまうことがあるんですが、ワーケーションだと「この仕事が終わったら温泉に入るぞ!」みたいにうまくモードを切り替えながら集中できるんです。
それ、わかります! 自宅だといろいろ誘惑も多いですしね(笑)。むしろワーケーションのような非日常な環境にいた方が、いつもより仕事が捗るんですよね。
岸上さんはワーケーションでどんなメリットを感じているにゃん?
動画クリエイターの仕事では、クリエイティブな作業が必要なので特にワーケーションはぴったりだと感じています。自然の中で作業をしていると、いつもとは違うアイデアが浮かんだりするんですよ。
たしかに、環境の違いは大きいですね! 私の場合は、やっぱり両親との時間が持てるようになったことかな。リモートワークになるまでは仕事が忙しすぎてなかなか両親とゆっくり過ごす時間もとれなかったんですが、ワーケーションなら一緒に旅行しながら仕事もできるわけですから。
きっと、ご両親も同じように喜ばれているんでしょうね。
家族との時間が持てるのはワーケーションならではの良さですよね。
ワーケーションで困ったことはある?
逆に、ワーケーションをしてみて困ったことがあったら教えてほしいにゃん。
私は外付けのモニターが使えないことですね。仕事柄、表計算ソフトなどを使うことが多いんですが、ノートPCのモニターサイズだと小さすぎて作業しにくいんです。かといって、大画面のモニターをワーケーションに持っていくわけにもいかないし(笑)。
ホテルだとそうですよね。コワーキングスペースとか、大きなモニターが使える施設を探してみてもいいかもしれませんね。
私は通信まわりかな。ホテルにもよると思いますが、Wi-Fiの電波が弱くて、オンラインミーティングで遅延やフリーズが発生することが多くて……。携帯型のWi-Fiも持ってるんですが、それもそんなに通信状態が良いわけではないんですよね。
たしかに通信は僕も気になります。キャンプ場は正直、あまりWi-Fiが強くないんですよね。
しかも、岸上さんは動画編集がお仕事だから、作業によっては通信速度が重要になりそうですよね。
キャンプ場としても、岸上さんほど通信を使うワーケーションは想定していないのかもしれませんね(笑)。
Wi-Fiが弱い場合は、どうやって仕事をするにゃん?
スマホでのテザリングですね。
そうなりますよね。
でも、テザリングだと通信容量が気になってしまいます。
そうなんですよね。
もし、Wi-Fiが使えても、私はセキュリティが少し気になります。ホテルのWi-Fiだから安全だとは思うんですが……。
たしかに。僕もカフェで作業するときはカフェのWi-Fiを使うことがあるから、セキュリティは気になるかも。
同じくセキュリティは不安です。仕事で扱う情報なので、万が一のことがあったら怖いですね。
ワーケーションの悩みを解決! アセラにゃんからのアドバイス
みなさん、ワーケーションのお話を聞かせてくれてありがとにゃん! ワーケーションといってもいろいろなスタイルがあって、メリットも多いけど困りごとがあることもわかったにゃん! それじゃあ、ここからはボクが「ワーケーションでの通信に関する困りごと」についてアドバイスをしていくにゃん!
アセラにゃん、すごい!
頼りになる~!
まずは、セキュリティにゃん! フリーWi-Fiには自治体やホテル、店舗、公共施設などが提供している「公衆Wi-Fi」と、誰が提供しているのかよくわからない「野良Wi-Fi」があるにゃん。野良Wi-Fiは特に危険で、ウイルスファイルのダウンロードが実行されたり、クレジットカードの情報入力を求められたりして、大きなトラブルにつながる可能性があるから、絶対に接続してはいけないにゃん!
お、おそろしいですね……。
公衆Wi-Fiは野良Wi-Fiよりは安全にゃけど、それでも盗聴される危険はあるので注意が必要にゃ。提供している施設によっては簡単に接続できることを重視してWi-Fi通信が暗号化されていないこともあるにゃし、仮に暗号化されていても、不特定多数の人が同じパスワードで接続するWi-Fiスポットでは盗聴される可能性があるにゃ。もし、どうしても接続する場合は、機密事項やパスワードみたいな重要な情報を取り扱わないようにするにゃん。
それから、アプリではなく、ブラウザで「https」から始まっているサイトにつなぐとページが暗号化されているので安心にゃ。「http」みたいに「s」がついていないアドレスの場合は安全ではないサイトの可能性があるから注意するにゃん。郵便にたとえると、「http」はハガキ、「https」は封筒のようなイメージで情報が守られているにゃ。もちろん、「http」から始まっているアドレスのWebサイトが全部危険ってわけではないので、そこは誤解しないようににゃ。
どうしてもアプリを使いたいときはどうすれば?
その場合は「VPN(バーチャルプライベートネットワーク)」を使うといいにゃん。ほかの人が使っているネットワークとは別に自分だけのネットワークを設けるようなイメージにゃ。専用のネットワークだからセキュリティ上の安全な経路でデータをやり取りすることができて、盗聴されたり改ざんされたりする危険から身を守れるというわけにゃ。
そうだったんだ!
あと、意外に見落としがちなのがスマホの自動接続にゃ。スマホは過去に接続したことのあるWi-Fiに自動で接続しようとするんにゃが、同じ名前の偽のWi-Fiに接続してしまうとリスクが大きいので、公衆Wi-Fiを利用した後はその都度接続設定を解除した方が安心にゃん。
次にホテルや旅館のWi-Fiが弱い問題にゃけど、これは各施設の考え方によるとしか言えないにゃ。通信にこだわりがあって、Wi-Fiの電波がすごく強い施設もあるし、Wi-Fiは飛んでいるけどぜんぜんつながらないくらい弱い施設もあるにゃ。施設が使っているWi-Fiアクセスポイントが、たくさんの人が同時に接続したときにも耐えられるものだったり、通信を邪魔する電波を回避する機能があったりするものだったらつながりやすいことが多いにゃけど……これは口コミなんかを見て判断するしかないかもにゃ。
ホテルによってはワーケーションのように仕事をすることをあまり想定していない可能性もあるから、それは仕方ないですよね。僕らがしっかり選べばいいわけだから。
施設でWi-Fiアクセスポイントが設置されている場所を探してみてもいいかもしれないにゃ。たとえばホテルなら、各フロアにWi-Fiスポットがあるはずにゃ。1フロアにアクセスポイントがたくさん設置されているようなホテルは、Wi-Fiの品質にすごくこだわっているにゃ。ただ、アクセスポイントは施設のデザインに合わせてうまく隠されていることも多いから、じっくり探してみないとわからないかもにゃ。
アセラにゃんのおかげでWi-Fiのことがよくわかった! セキュリティやWi-Fiの話は、さっそく次のワーケーションから役立てられそうです!
通信まわりの不安を解消して、もっともっとワーケーションを充実させてほしいにゃん!
とはいえ、まだまだ「ワーケーションで本当に社員は真面目に働くのか?」と疑問を持っている経営者さんも少なくないにゃ。最後にみなさんに「会社にとってのワーケーションのメリット」をどう思うかも聞きたいにゃん。
たしかに、テレワークでも社員を監視するようなソフトを導入している会社もあると聞きますね。個人的にはそれはちょっと悲しいかな。もともと毎日出社して真面目にしていた社員は、テレワークになったからといっていきなりサボるようにはならないと思うんです。そこは社員を信じてほしいですね。
本当にそうですね。これは私の友人の話ですが、ご家族が病気をされたとき、会社は在宅で働くことを快く認めてくれたそうなんです。その結果、その友人は会社への忠誠心が前よりも高まったと話していました。自由な働き方を認めることで、むしろ社員のエンゲージメントがアップすることの方が多いんじゃないでしょうか。
僕は経営者視点での回答になりますが、仕事をしているかどうかというのは、「成果物を納期までに納品できるかどうか」で見ているんですね。業種や職種にもよるとは思いますが、仕事ではそこが重要なのであって、「どれだけの時間どこに拘束するか」で考える時代ではないんじゃないかなと思います。だからこそ、ワーケーションのような自由な働き方で、その人がパフォーマンスを発揮できる環境を整えていくべきだと考えています。
みなさん、ありがとにゃん! これを機にもっとワーケーションが広まっていくと嬉しいにゃん!
今後ますます広まっていくことが予想されるワーケーション。いろいろなメリットがある一方で、特に通信まわりに不安を感じている人が多いことが今回の座談会でわかりました。
アセラにゃんがアドバイスしたように、セキュリティやWi-Fiについて正しい知識を持っておくことで、安心してワーケーションを楽しめるでしょう。
企業としても、自由な働き方を取り入れていくことで、社員が働きやすくなって今までよりも効率よく業務を進められるようになったり、企業のイメージアップにもつながったりするのではないでしょうか。
オフィスや学校、商業施設などで、ICT機器を接続するための業務用無線LANアクセスポイント ACERA。多台数端末の同時安定接続、高い耐環境性能など、業務用ならではの高い品質を有しています。
記事内で登場したホテルや旅館のWi-Fiが弱いという問題も、フルノシステムズの「ACERA」を導入すれば多くの人が同時に接続してもつながりやすく、セキュリティと利便性を担保したWi-Fi環境を作れるので、解決の手助けをすることができます。ぜひご検討ください。
関連リンク
グライダー施設での滞在とワーケーション需要を満たす業務用品質Wi-Fiとは?
https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/20220914-2440378/
フルノシステムズの製品導入事例
https://www.furunosystems.co.jp/experience/
株式会社フルノシステムズ
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