コロナ禍を経て、いま企業を取り巻く環境は、働き方改革やリモートワークの普及、テクノロジーの急進展など、大きな変化が起きている。そうした時代で企業が競争力を発揮するのに欠かせないのがDX(デジタルトランスフォーメーション)である。企業のDX推進を幅広く支援する企業として2021年4月に新たなスタートを切った、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社(以下、富士フイルムBIジャパン)神奈川支社の春原豊氏と、青木沙樹氏に、日頃の取り組みや、そこで直面することも想定されるWindows Server 2012 のサポート終了への対応、最先端の技術によって「世界標準の安心サーバー」を実現する日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)が提供するHPE ProLiantサーバーの活用など、顧客がDXを果たすために行っているサポートについて話を伺った。

  • 富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの春原氏(左)と青木氏(右)

    富士フイルムBIジャパンの春原氏(左)と青木氏(右)

顧客の課題をDXで継続的に解決!スタートした新生富士フイルムBIジャパン

──まずは2021年に新たなスタートを切った富士フイルムBIジャパンとはどのような企業なのか教えてください。

春原氏:当社は2021年4月、富士ゼロックスの国内営業部門と国内の全販売会社31社ならびに富士ゼロックスインターフィールドが統合し誕生しました。「富士フイルムビジネスイノベーションジャパン」という社名には、お客様のビジネスに革新をもたらす存在になるという強い意志が込められています。そこで目指しているのは、データやデジタル技術を有効活用することで、お客様が抱えるさまざまな課題を、DXを通じて継続的に解決することです。

──新生富士フイルムBIジャパンとして、特に「DX」に注力しているようですね。

春原氏:はい。少子高齢化を背景とした労働人口の減少やテクノロジーの目覚ましい進歩、また昨今はコロナ禍などで社会環境が大きく変化する中、企業は様々な変革を求められています。多くの企業が取り組む働き方改革やそれに伴うリモートワークの普及などもその一環であると言えるでしょう。このようなターニングポイントの時代にあって、DXへの取り組みは、企業成長の為には避けては通れないテーマであると当社では考えているのです。

──DXに関する具体的なアプローチについて教えてください。

DXステートメント

富士フイルムBIジャパンの社員が携行しているDXステートメント

春原氏:まずは当社としてのDXに対する姿勢を示すべく、お客様に対するDX支援の指針となる 「DXステートメント」を策定しました。いまでは全社員がこのDXステートメントとそれに基づいたメッセージが書かれたカードを肌身離さず持ち歩いており、お客様の目指す姿の実現に向けた課題解決に共に取り組むのだ、という共通意識を抱いています。

そして私たちのスローガンである「Bridge for Innovation」には、「お客様を成功に導く懸け橋となる存在へ」という強い思いが込められています。

自社での実体験を踏まえて顧客にDXを提案する

──富士フイルムグループでは、これまで以上に優れた製品・サービスを提供し、社会課題の解決に向けた挑戦を続けることをコミットするべく、「DXビジョン」を策定していますが、富士フイルムBIジャパンではどのように取り組んでいますか。

春原氏:お客様のDX推進を支援するためにも、我々自身もまたDXに対応できるよう少しずつでも変わっていかないといけませんから、まずはリモートワークを効果的に取り入れるなどによる業務改善を進めているところです。そしてそこでの実体験を踏まえてお客様の課題解決の提案をするといった取り組みを行っています。

ご存じのように、リモートワークなどによってオフィスの在り方も大きく変わってきています。当社ではモバイルPCの活用のほか、オフィス内でもActivity Based Workingという考え方に、当社独自の「チーム単位で効率よく働く」という視点を取り入れた働き方を導入し、そこで私たちが実践してきたことからお客様に提案できるよう心がけています。

──実際に社内でDXの取り組みを進めることでどのような変化があると感じていますか。

青木氏:リモートワークが普及してオフィスに出社しなくても仕事ができるようになったというのはやはり大きな変化ですね。なかでもお客様とのコミュニケーションは、社外からでもWeb会議システムなどで密に行えるようになったため、顧客接点をより大切にできるようになったと実感しています。例えば、横浜市といっても相当にエリアは広いため、オフィスから遠い地域のお客様ですと以前は1日3件の訪問が限界でしたが、Web面談も取り入れることで5件以上も対応できるようになりました。

春原氏:お客様へのDXによる課題解決の提案につながるよう、日々の営業活動では、ITに関するお客様の情報をよく聞くようにしています。どのお客様がどんなシステムを利用していて、そのインフラはオンプレミスなのか、オンプレミスであればサーバーは?ネットワークは?セキュリティは?さらには導入時期やご担当者など──こうしてお客様との接点から得られたお客様のIT環境に関する情報を社内で共有するようにしているのです。これにより、お客様への改善提案などもよりスムーズに行えるよう心がけています。

業種・業務に応じた課題解決を実現する「Bridge DX Library」

──富士フイルムBIジャパンのDXに対する姿勢を具現化したソリューションとも言える「Bridge DX Library」も今年5月にリリースしましたが、その概要を教えてください。

春原氏:DX推進や生産性向上など多くの日本企業が抱える経営課題の解決に向けたソリューションを、中堅・中小企業のDX課題に合わせて、より導入しやすいかたちで業種別・業務別に構成したのが「Bridge DX Library」です。そこには、これまで当社が蓄積してきた業種・業務に応じた課題解決のノウハウと豊富なソリューション&サービスを組み合わされています。これにより、働き方改革やセキュリティ対応、法制度対応といった、お客様が直面するDX課題の解決を目指します。またリリースに合わせて、全国を幅広くカバーする営業、システムエンジニア、保守の体制を基盤とした、DX課題の解決に精通した専門組織も立ち上げました。

複合機を起点にトータルでDXを支援できる富士フイルムBIジャパンならではの強み

──これまで顧客とお仕事してきた中で、富士フイルムBIジャパンならではの強みはどこにあると感じていますか。

青木氏:複合機から始まって各種ハードウェアからソフトウェアまで幅広い製品サービスを自社でサポートできるのが当社の強みだと考えています。例えば最近もあるお客様からネットワーク関連の相談を受けたのですが、そこから関連する機器についてなどお話しているうちに、他社で構築していた仕組みも全て当社に任せてもらうことになったのです。

春原氏:同じく、オフィス全体を見渡して、それぞれのニーズに必要であればトータルに応えることができるというのは当社ならではの強みでしょうね。複合機という入出力の要となる機器を起点にして、そこに関わってくるサーバーやネットワークなどに広げていくことができますから。

あと、高度な技術や知見があるカストマーエンジニアが全国にいるので、複合機の保守や操作支援などはもちろんのこと、PCやサーバー、各種システムなどに関しても、導入から保守、運用支援まで全国的にサポートできる体制が整っています。例えば本社や情報システム部門が神奈川県内にあるお客様で、関西や九州などの遠方の拠点のシステムでトラブルがあったとしても、最寄りの当社カストマーエンジニアが赴いて迅速に対応できます。

Windows Server 2012 のサポート終了の相談にもきめ細かく対応

──Windows Server 2012のサポート終了が迫るなか対応が叫ばれていますが、富士フイルムBIジャパンとしてどのような提案を行っていますか。

春原氏:当社としてもWindows Server 2012のサポート終了には重きを置いており、活発な提案活動を行っています。最近ではエモテットをはじめとしたランサムウェアの被害が増えておりセキュリティがより重要になっています。そのためなるべく早期でのリプレースをお客様に強く勧めているのが現状です。

リプレースに当たっては、オンプレミスのサーバーももちろんですが、Amazon Web Servicesなどのクラウドサービスも提供しているので、様々な側面から比較検討しながらより良い提案ができるよう努めています。

ただ最近はオンプレミスをクラウドに、という要望であっても、こうして吟味した結果としてオンプレミスになることもありますね。やはり何でもかんでもクラウドシフトではなく、用途によって最適な基盤を使い分けしたほうがいいのではないか、といったお話をお客様とよくしています。

青木氏:もちろん、サポート終了を機に単純にサーバーを入れ替えるというお客様も多いです。営業担当としては大きなビジネスチャンスでもありますね。

HPEのサーバーを勧める理由

──最後に、DXにまつわる多様なソリューションを展開する中で、サーバーに求める要素とはどのようなものでしょうか。

春原氏:やはりお客様のもとで様々なシステムを支える存在ですから、まずはとにかく故障しないで安定稼働を続けてほしいというのが一番の願いです。もし故障が生じたとしても、迅速かつ確実に対応してもらえるようなサポート体制が整ったメーカーのサーバーであることも重要ですね。

そのような理由から私はHPE ProLiantサーバーをお勧めしています。HPEはサーバーだけでなく周辺機器も含めたサポートをシンプルかつ包括的に行ってくれるので、システム一式として漏れなく提案することができますし、とても頼もしい存在です。私と一緒にお客様対応をしているカストマーエンジニアからも、HPE ProLiantサーバーは管理ツールのUIがわかりやすいので作業がしやすい、などの声が寄せられています。

青木氏:私のお客様を担当していただいているカストマーエンジニアは、お客様からとても厚い信頼を寄せられています。サーバーについても個々の相談にも応じたりしていて、お客様のご要望や用途に合わせて最適な環境を検討したうえで、HPE ProLiantサーバーをご提案するケースも多いです。そんな彼らが推奨するのであれば、とお客様も納得してHPE ProLiantサーバーを導入いただいています。

春原氏:また、HPEさんの営業担当からの情報発信が積極的で、よく勉強会を開いてもらったりしていますし、単にメーカーというのではなくパートナー感がとても強いです。


取材を通して紹介されたHPE ProLiantサーバー。「世界標準の安心サーバー」の背景には、最新テクノロジーによる高速化はもちろん、HPE独自開発のシリコンチップHPE Integrated Lights-Out5(iLO5)による、厳格なセキュリティチェックや、サーバーセットアップから監視・運用までの自動化といった機能がある。HPE ProLiantサーバーに関しての詳しい情報や見積は、HPEの公式オンラインストアであるHPE DirectPlusにて24時間365日入手可能なので、是非アクセスしてみてほしい。

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