デル・テクノロジーズの話題の新サービス「ゼロタッチPC for SMB」に対応している「Latitude 7330 Ultralight」は、Latitudeシリーズで初めて重さ1kgを切ったモバイルノートPCだ。本記事では、「ゼロタッチPC for SMB」を紹介するとともに、Latitude 史上最軽量となる"967g"を実現した「Latitude 7330 Ultralight」の軽さと使い勝手についてチェックしていきたい。

  • PCを持っているビジネスパーソンのイメージ

「ゼロタッチPC for SMB」とは?

「ゼロタッチPC for SMB」とは、中堅中小企業の情報システム部門(情シス)担当者にとって大きな負担となっている「PC運用管理」の負荷を「3つのZero」で大幅に軽減するデル・テクノロジーズの新サービスだ。

同社が実施した「中堅中小企業IT投資動向調査 2022」では、「パンデミック以降もデジタル化の進捗は限定的」「情シス担当者の業務負荷が高止まり続けている」「現状業務が足かせとなり事業変革に着手できない」という中堅中小企業におけるIT課題が見えたことが発表されている。

具体的な数値としては、情シス担当者の勤務時間が増加、もしくは変わらないと回答した割合が「81%」という結果が出た。さらに、情シス担当者が既存環境の運用業務に「65%」もの時間を費やしており、そのなかでも特にPC運用管理に占める割合は21%もあることが分かっている。中堅中小企業がDXを推進するうえで「PC運用管理」は大きな足かせのひとつとなっており、このままではいつまでも"攻めのDX"にシフトできない状況にあるのだ。

こういった背景をふまえて、デル・テクノロジーズはPCライフサイクル全体をカバーし、情シス担当者の業務負荷の軽減を実現するサービスを生み出した。同サービスで実現できる「3つのZero」は、以下の3点だ。

3つの「Zero」

  1. 専用オンラインサイトですべての作業を一元化する「運用管理のマニュアル対応ゼロ」
  2. マスターによるキッティング・展開や、廃棄時のデータ消去などの負荷を削減する「PCの初期セットアップゼロ」
  3. 共通在庫を用意し、代替機を即納できる環境を提供する「故障したときの障害対応ゼロ」

「ゼロタッチPC for SMB」を導入すると、運用サービスの説明資料などをダウンロードできる専用ポータルサイト、製品の見積・発注などが行える専用のプレミアサイト(ECサイト)が用意されているので運用管理のマニュアル対応は不要となる。PCの初期セットアップもクラウドから自動で行えるため、出社して1台ずつ対応する必要がない。さらに故障時の交換受付やヘルプデスク対応は事務局の窓口が行い、現場のユーザーから直接問い合わせることも可能だ。これまで情シス担当者がひとりないしは数人で担っていた業務をデル・テクノロジーズが大きくサポートしてくれる。

このように、情シス担当者にとって非常に多くのメリットがあり、注目すべきサービスである「ゼロタッチPC for SMB」。その対象となる即納モデルは「Latitude 7330」「Latitude 3520」「Latitude 5330」「Optiplex 3000」だ。そのなかでも今回は、2022年4月に発売された「Latitude 7330 Ultralight」に注目した。

重さ1kg未満を実現したLatitude 7330 Ultralight

「Latitude 7330 Ultralight」は、デル・テクノロジーズのラインアップでプレミアムビジネスノートPCに位置づけられる13.3インチモデル。マグネシウム合金を採用することで、Latitude史上最軽量となる"967g"という軽さと、Latitudeシリーズに受け継がれてきた堅牢性が両立されている。

  • Latitude 7330 Ultralight

    Latitude 7330 Ultralight

本記事で紹介する構成の、CPUは第12世代のインテル® Core™ i5-1235U。10コア12スレッド、ブースト時最大4.40GHzという処理性能に不満を感じる人は少ないはずだ。メモリはDDR4-3200 8GB、ストレージはNVMe接続のSSD 256GBを搭載しており、過不足ない。

ディスプレイ解像度はフルHD(1920×1080ドット)で、ネットワークアダプターはWi-Fi 6EとBluetooth 5.2が利用できるインテル® Wi-Fi 6E AX211。付属するACアダプターはUSB Type-Cに対応しており、本体に搭載されているUSB Type-C Thunderbolt 4.0に接続して給電を行う。

  • USB Type-Cで給電が可能

    USB Type-Cで給電が可能

現代のモバイルノートPCに求められる機能と、ビジネスを支える性能を網羅しつつも、あらたに"軽さ"という武器を加えたのが、「Latitude 7330 Ultralight」と言えるだろう。

検証! かばんに入れて持ち運ぶものとの重量比較

"967g"と公称されている「Latitude 7330 Ultralight」だが、実際の製品では重さが異なることも多い*1。また、せっかくノートPC本体が軽くとも、周辺機器をあわせ持ったときの重量がかさむというのもよくある話だ。

ここからは、実際に「Latitude 7330 Ultralight」を持ち歩く前提で、その重さを量っていきたい。なお、今回は計器を用意する都合上、5g単位のデジタルはかりを使用した点をご了承いただきたい。

まず「Latitude 7330 Ultralight」本体の重さを実際に計量してみよう。その結果は975g。公称値より多少重いものの、しっかり1kgを切っている。

  • 「Latitude 7330 Ultralight」本体重量は、およそ975g

    「Latitude 7330 Ultralight」本体重量は、およそ975g

続いて、付属品であるUSB Type-Cの充電器(今回は65Wのものを使用)と電源ケーブルを加えた場合だ。こちらは1,215gとなり、つまり充電器と電源ケーブルは合わせて240gということになる。普段からスマートフォンを始めとしたデジタル機器を使っているのであれば、USB Type-C用の小型充電器を所持している方も多いだろう。その場合はさらに重量を減らすことが可能だ。

  • 「Latitude 7330 Ultralight」に充電器と電源ケーブルを加えると、およそ1,215g

    「Latitude 7330 Ultralight」に充電器と電源ケーブルを加えると、およそ1,215g

では、普段持ち歩くカバン自体はどれくらいの重量なのだろうか。参考までにマイナビニュースで働く女性社員のカバンの中身を取り出して計量したところ、650gという結果が出た。逆にカバンの中にある小物だけの重さを量ると、1,555g。つまり、普段持ち歩いている重量は2,205gということになる。

  • カバンのみの重量は、およそ650g

    カバンのみの重量は、およそ650g

  • 小物の重さは、およそ1,555g。ペットボトルが入っているのでそれなりに重い

    小物の重さは、およそ1,555g。ペットボトルが入っているのでそれなりに重い

そして、これに「Latitude 7330 Ultralight」に充電器と電源ケーブルを加えた1,215gを足すと、その重さは3,420gになる。

実際に測ってみてわかったのは、普段持ち歩いている小物の重さは1kgを優に超え、「Latitude 7330 Ultralight」よりもよっぽど重いということだ。

  • 普段持ち歩いているかばんの中身

    普段持ち歩いているかばんの中身

検証! Latitude旧モデルとの重量比較

つづいて、従来のLatitudeシリーズと重さを比較してみたい。対象としたのは、2020年に発売されたビジネスノートPC「Latitude 5310 2-in-1」だ。その重さは、公称で1.22kg。さっそくその重さを量ってみると、実測値は1,365gとなった。*1

  • 「Latitude 5310 2-in-1」本体重量は、およそ1,365g

    「Latitude 5310 2-in-1」本体重量は、およそ1,365g

充電器と電源ケーブルを合わせると1,650gになる。

  • 「Latitude 5310 2-in-1」に充電器と電源ケーブルを加えると、およそ1,650g

    「Latitude 5310 2-in-1」に充電器と電源ケーブルを加えると、およそ1,650g

「Latitude 7330 Ultralight」を充電器と電源ケーブルも含めて持ち運ぶときとは、435gの差があることが分かる。

435gあれば、どれだけ周辺機器を余分に持ち歩けるか考えてみよう。たとえばノートPCと一緒に使用することも多いであろうDell Premier充電式ワイヤレス マウス MS7421Wは、80g。また、Dell Premier ANCワイヤレス ヘッドセット WL7022は155g、Dell モバイル アダプター スピーカーフォン MH3021Pは214gである。これらはすべて公称ではあるものの、こういったアイテムを追加しても重さがほとんど変わらないことになる。

コロナ禍以降、リモートワークが急速に普及し、多くの企業ではハイブリッドワークが主流となっている。実際、在宅ワークのためにPCを持ち帰ったり、外出先からリモート会議に参加したりする機会が増えた人も多いはずだ。そして、リモートワークの周辺機器が新たに荷物に加わり、以前よりもカバンは重くなっている。こういった新しい働き方のなかで、「Latitude 7330 Ultralight」はその軽さで、ビジネスパーソンをサポートしてくれるだろう。

現場で活躍するビジネスパーソンにこそ活きる軽さ

ビジネスパーソンの日常を踏まえ、「Latitude 7330 Ultralight」の軽さがもたらす影響を検証してきた本記事。同機の軽さは、単純に持ち運びの労力を減らすだけでなく、ハイブリッドワークという新しい働き方の浸透にも影響を及ぼすと感じた。

中堅中小企業では、1人の社員が担当している業務範囲が広く、企画・営業から事務までこなしている方も多いだろう。そのぶん普段から業務のために持ち運んでいるものが多かったり、会社内だけでなく外出先で作業をする機会も多かったりするのではないだろうか。もし社員にノートPCを配布するのであれば、貴重な人材の業務を効率化するためにも「Latitude 7330 Ultralight」のような軽量モバイルノートPCを検討してみてはいかがだろうか。

  • デザインはスタイリッシュでカッコいい。画面を180度開けるのも魅力的

Latitude 7330 Ultralightでハイブリッドワークを快適に

「Latitude 7330 Ultralight」の一番の魅力は"967g"という軽さと、そのなかに秘められた十二分なスペックだが、もちろん本機の魅力はそれだけではない。

その一例がPCパフォーマンスをAIによってパーソナライズする「Dell Optimizer」だ。PC本体やネットワークの性能を引き上げるだけでなく、ビジネスシーンで求められる機密データのプライバシー保護、バッテリー持続時間の延長、ビデオ会議における映像や音声の最適化など、さまざまな恩恵を得ることができる。

  • 画面に映っているのは、PC体験を向上させる「Dell Optimizer」

    画面に映っているのは、PC体験を向上させる「Dell Optimizer」

また、デル・テクノロジーズはサステナビリティへの取り組みにも積極的だ。Latitude 7330 Ultralightでは、植物由来のバイオプラスチックや再生プラスチック素材、また、バイオベースゴムなど、再生可能な素材を製品やアクセサリーに使用しており、そういった製品を導入することは企業がSDGsを意識していることを示すことにも繋がるだろう。

新しい働き方に対応したパフォーマンスを保ちつつも、Latitudeシリーズで初めて重さ1kg切りを実現した「Latitude 7330 Ultralight」。「ゼロタッチPC for SMB」対応のモデルを探している方は、ビジネスで想定されるさまざまなシーンで使いやすさを向上させた本機を、ぜひ一度試していただきたい。

*1 BTO-PCの重量は、注文時の構成内容やロットによって内部パーツが異なる場合があり、また、測定方法の誤差によってメーカーが公称している重量とは異なる場合があります。

本記事で紹介した「ゼロタッチPC for SMB」が気になる方へ

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