コロナ禍によりさまざまなことが新しいカタチに生まれ変わっている。BtoB企業向けに全国各地で展示会やイベントを開催してきた、大塚商会でもそれは同じだ。リアルでのイベント開催が難しくなったが、顧客やユーザーの業務効率化や生産性向上といったニーズは変わらない。そこで同社はWebセミナー(ウェビナー)に力を入れ実際に割合が増えた。

ただし、これまで通りの作業環境ではインフラも含めうまくいかないこともあったという。そうした同社が採用したのがマウスコンピューターのグラフィックス搭載のゲーミングノートPC「G-Tune P5」だ。2020年以降計10台の導入を行った同社。なぜグラフィックス搭載のノートPCを選択したのか、その意図や背景を聞いてみた。また、年間およそ600コースのウェビナーを実施する同社ならではの配信のポイントなども伺ったので紹介していきたい。

『オフィスまるごと』、総合的なソリューションを提供

今回お話を伺ったのは株式会社大塚商会 広告宣伝部 Webセミナー推進課 係長の小林浩一朗氏。まずはあらためて大塚商会の会社概要や事業内容について紹介いただいた。

  • 株式会社大塚商会 広告宣伝部 Webセミナー推進課 係長の小林浩一朗氏

小林氏:「大塚商会は、1961年の創業以来一貫して、お客様の情報化、生産性向上、コスト削減を支援してまいりました。お客様のオフィスで必要とされる各種IT機器を組み合わせて、ワンストップで提供・サポートしております。

昨今では、テレワークの利用増加により、オンライン会議などの非接触・非対面での働き方が一気に加速したことに加え、改正電子帳簿保存法への対応など、企業におけるITを活用した生産性向上やDX化の重要性はより一層高まっています。お客様のオフィスのITに関するご要望や課題をお伺いし、お客様に寄り添いながら、よりよい形で解決するためのITソリューションとサポートを、『オフィスまるごと』、総合的なソリューションでご提供しています」

年間600コースものウェビナーを配信

その総合性はまさに『オフィスまるごと』と言える。小林氏の言葉通り、コロナ禍などの影響もありオンラインセミナーの需要も一層増えているのだという。小林氏が属するWebセミナー推進課もそんな昨今の需要を捉えたセクションだ。

小林氏:「私が所属する広告宣伝部Webセミナー推進課は、オンラインセミナーを約10年間配信しており、お客様にITに関するさまざまな情報を発信してきました。約2年前よりコロナ禍の影響を受けて、自席や在宅で気軽に受講できるオンラインセミナーの需要が急増いたしました。

お客様の関心が高い法改正(改正電子帳簿保存法、インボイス制度)やセキュリティ対策(ウイルス対策・サイバー攻撃対策)などのタイムリーな話題をお届けするように心掛けています。ライブ配信後には、オンデマンド配信も実施しており、お客様に好評をいただいています」

これまでもウェビナーを配信してきたというが、直近の2年ほどでニーズも急増。毎月約50コース、年間にして約600コースものウェビナーを配信しているという。そうした急増するニーズに合わせて課題となったのが配信環境だ。小林氏は続ける。

小林氏:「オンラインセミナー開催の需要が急激に増え、配信スタジオが1カ所では対応しきれず、急遽スタジオを増設し、同日程・同時刻でも配信できる環境が必要となりました。また、配信スタッフ側で感染などが発生した場合にスタジオ閉鎖や消毒のため、スタジオからの配信を急遽中止しなければならない課題がありました。

ですが、これまでの作業環境ではメインマシンとしてデスクトップPCを使用していたため、どうしてもスペースの確保が必要であり、簡単にスタジオの増設に踏み切れないのが実情でした」

課題を解決したマウスコンピューターのノートPC

こうしたウェビナーの配信などには高スペックなデスクトップPCを用いることも多いが同社でも同様だった。そのため、必然的にPCを設置するのにある程度のスペースが必要となり、スタジオの拡張や増設には一苦労してしまうというわけだ。そこで同社が採用したのが、マウスコンピューターのノートPC「G-Tune P5」だ。

小林氏:「弊社では、マウスコンピューター様のG-Tune P5を2020年に6台、2021年に4台導入させていただきました。ノートPCでありながら、私たちが求めるスペックを満たしているグラフィックスを搭載していたため選択肢として挙がった形です。

  • 大塚商会が導入した「G-Tune P5」。ミドルレンジのGPUを搭載しておりゲーミングPCブランドG-Tuneシリーズながら配信などにも適している。
    【大塚商会導入機の基本スペック】パネル:15.6型液晶パネル(ノングレア)、CPU:インテルCore i7-10750Hプロセッサー、グラフィックス:GeForce GTX 1650、メモリ:16GB(8GB×2 / デュアルチャネル)、SSD:512GB(NVMe対応)、サイズ:W約359.5×D約238×約22.8mm(折り畳み時/ 突起部含まず)

前述いたしました課題に対し、ノートPCであるということからモニターや多くの配線が不要で、配信スタジオの省スペース化を実現できました。また高冷却性能のため、長時間の配信を行った際でもスタジオ内の温度が上がりにくいという利点もあります。冷却ファンの音も気にならないので、講演の音声がクリアに聞こえます」

  • 配信用のスタジオには4台の「G-Tune P5」を設置。配信から編集までを行っている

さらに、ノートPCならではの利点もあったと小林氏は続ける。

小林氏:「ノートPCということでモビリティが高いため、スタジオだけでなく会議室など別の場所からも配信できるようになりました。場所を選ばないのは我々にとっても大きなメリットとなりました。また、編集用の機材としてのスペックも備えておりますので、ライブ配信後すぐに、オンデマンド配信用の動画編集作業が同じ機材で可能となりました」

顧客の満足度を上げるウェビナー心得

最後に、こうした時世のなかでウェビナーの需要が高まっているが、配信を行ううえで気をつけているポイントについても伺った。

小林氏:「オンラインセミナーは簡単に参加できる反面、離脱する人がリアルのセミナーより多い傾向です。お客様の顔や反応が見えないため、セミナー中に動画を流したり、チャットや投票を行ったりしてお客様とリアルタイムにやり取りすることで講演内容に飽きがこないようにしています。

  • 配信スタジオのすぐそばには講師用の個室ブースを用意。こちらも「G-Tune P5」を配し、万全を期している

また、最も恐れているのが配信中のトラブルですので、1台のPCで不具合が発生した場合にも配信が途切れないように、もう1台のPCに切り替えるダブルスタンバイの準備をしています。弊社では講師用ブース内にもPCを設置しておりますが、配信と同様のハイスペックノートPCを準備することで、講師が安心して講演に集中できる配信環境を整えています」


ノートPCならではのモビリティや携帯性も大塚商会のウェビナーを支える一翼となっていた。さらに、2年間の使用で機材トラブルは1件のみ。それも24時間365日のサポートを標榜するマウスコンピューターではすぐに対応してもらえたという。これからも、『オフィスまるごと』ソリューションや顧客に有益なウェビナーを提供する大塚商会の隣にはマウスコンピューターがいる。

⇒「G-Tune P5」の詳細はこちら

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