生活や仕事にITが浸透した現在、中堅・中小規模の企業においてもEC事業への参入が加速しています。インターネットからの商品購入が当たり前になってきているのと同時に、Webサイトやアプリといった販売チャネルの重要性は今後ますます高まっていくことが予想されます。
では、このEC需要増加の波にどう乗れば良いのでしょうか。本記事では、将来的な事業拡大を見据えてECサイトの構築・運用に着手した中堅アパレル企業A社の取り組みから、企業の“成長”に寄り添うECサイトの構築術についてご紹介していきます。
将来を見据えたスモールスタートでECビジネスに参入。採用したECサービスとは!?
初期費用・月額費用無料のECシステムを使い、ECサイトの運営をしているアパレル企業のA社。市場ニーズの変化を敏感にキャッチし、顧客が求めるサービスをスピーディに提供してきたことで順調に売上が伸びてきたため、本格的にEC事業へ参入することにしました。
しかし、現在利用しているECサイトは販売を目的として作られているため、受発注業務や在庫管理をはじめとする事務的作業にかかる負担が大きく、管理・運用面で課題を抱えていました。そこでA社は、アパレル特有のスピード感やセキュリティ面での対応、そしてスタッフにかかる負荷の軽減などを重視し、豊富な機能を備えたECプラットフォームの導入を検討することに。同社が利用しているような初期費用・月額費用無料のASPサービスから、自社に合わせた新機能の開発などを行えるカスタマイズ性の高いECプラットフォームまで、さまざまなECソリューションを比較したといいます。
とはいえ、カスタマイズで独自機能の実装を前提とした多機能なECプラットフォームは、導入・運用コストが比較的高く、これから本格的なEC事業を展開しようという中小・中堅企業にとって導入ハードルが高いのも事実。A社でも確実な成長が見込まれる前からIT投資を行うのはリスクがあり、人的なリソース不足を含めいきなり本格的なECプラットフォームを導入できる状況ではありませんでした。
それでも、将来的にEC事業を拡大していくビジョンを描いていたA社。機能面やセキュリティ面の充実度は重要視していました。そこで同社が注目したのが、多くの企業にEC構築を支援してきた、インターファクトリーが提供する「ebisumart zero(エビスマート ゼロ)」でした。
ebisumart zeroは、A社が導入を検討していた大規模事業者向けのECプラットフォーム「ebisumart」をベースとした、スタートアップ企業や中規模EC事業者向けの新サービス。カスタマイズ(独自機能の開発)機能を省くことで導入・運用コストを下げながら、大規模事業者向けの強固なセキュリティと豊富な機能を提供し、提携サービスとの組み合わせで汎用性や柔軟性のあるECサイトの構築・運用が可能です。さらに事業の拡大に合わせて、大規模なカスタマイズが可能なebisumartへの移行も容易に行えるなど、まさにA社の求めている要素を満たしたサービスでした。
自由度の高いECサイトの構築でユーザー体験が向上
A社が採用したebisumart zeroは、ECサイトの構築・運用を効率化する機能の提供や、他業務システムとの連携が可能で、標準機能を組み合わせるだけで簡単に利用できるのが特徴です。独自機能の開発・追加を前提としたebisumartとは異なるコンセプトで開発されており、将来的な事業拡大を見据えてスモールスタートで取り組んでいきたいという企業のニーズに応えるサービスに仕上がっています。
独自機能を開発・追加する機能こそ省かれていますが、フロントであるECサイトのデザインは柔軟にカスタマイズが可能。プログラミングの知識がなくても、HTMLの知識さえあれば自由にデザインできるため、A社でも自社内のデザイナーだけで、ブランドイメージを表現したECサイト画面の作成に成功しています。「無料のネットショップツールではデザイン機能が制限されていましたが、ebisumart zeroでは今まで表現できなかったブランドの世界観をECサイトに落とし込むことができました」と担当者は喜んでいます。また、ebisumart zeroにはサイトを訪れるユーザーが快適に買い物をするための機能も用意されているため、商品購入ボタンの設置など細かい部分にもこだわることができ、デザインと使いやすさの両方で他社サイトとの差別化を実現できたといいます。
また、ebisumart zeroを提供するインターファクトリーでは、UI/UXの改善も含め、EC事業に関するさまざまな支援を行う「ビジネスグローアップサポート」サービスも提供しており、システムの構築からEC事業の成長までをトータルでサポートしています。有償サービスではあるものの、大手アパレル・ビューティ企業など、多くの企業でECサイトの構築・運用を担ってきた同社のノウハウを共有できるメリットは大きく、A社でも同サービスの導入を検討しているそうです。
運用者の業務を効率化する機能を搭載。APIで他システムとの連携にも対応
運用・管理者の業務を効率化する機能が豊富に用意されていることも、A社がebisumart zeroを採用したポイントでした。ebisumart zeroは、担当者の業務範囲に応じて管理画面に表示する項目の設定が可能で、たとえば受発注担当者のアカウントで管理画面にアクセスすると、受発注処理に必要な項目を優先表示するようにカスタマイズできます。一覧画面に表示する項目を担当者自身で設定できるほか、CSVファイルの出力形式のカスタマイズも可能。売上レポートも複数設定でき、担当者の業務範囲に応じて軸を変えて見られるような機能も備えています。これらの機能を活用することで、A社では受発注作業にかかる時間を大幅に削減でき、売上管理担当者も本来の業務に集中できるようになったことで、全体的な売上アップにつながっていると手応えを感じています。
またA社では、ebisumart zeroのオプション機能を利用すれば、簡易的なモール型ECサイトを構築できることに着目。展開している複数ブランドを店舗に見立て、各ブランドの担当者ごとに商品や受注を管理できるモール型の運用を実現しています。実際、単体でのECサイト運用が難しい地域密着型の店舗を中心に、商店街にある店舗全体でECサイトを運用するモール型ECサイトのニーズは高まっており、A社が実践しているモール型の運用は、アパレル業界以外の企業にとっても価値のあるユースケースといえそうです。
さらに標準で用意されているAPI機能を利用すれば、出荷業務や在庫管理業務で使っているシステムとの連携も簡単で、元々使用しているEC以外のチャネルとの一元管理も簡単に構築できます。このほか、レコメンドサービスや接客用のチャットツール、CRM・MAなどの分析ツールとの連携にも対応。店舗とWebの顧客を一元に管理して行動を分析したいといったニーズにも応えてくれます。また商品画像の追加はもちろん、会員情報、注文情報など、あらゆる部分の項目を追加することができるなど「この部分がこうだったらいいのに」といった細かなニーズに対応する機能が満載。A社のECサイト運用担当者も「かゆいところに手が届くので、さまざまな業務が楽になりました」と、ebisumart zeroの効率化機能を高く評価しています。
システムのアップデート回数が多いことも、A社が評価したポイントです。ebisumart zeroでは、機能追加や不具合解消のアップデートが頻繁に行われており、EC市場で注目されている最新機能をいち早く利用できることも選定ポイントでした。バグやセキュリティの脆弱性といったリスクも即座に解消されるため、安心・安全なECサイトの運営も実現可能になりました。スピード感を重視してビジネスを展開しているA社にとって、セキュリティを担保しつつ流行の機能をリアルタイムに活用できることは見逃せない魅力だったといいます。
企業の成長に合わせて、独自機能の開発に対応した「ebisumart」への移行も可能!
前述したとおり、事業拡大を見据えたEC事業を展開しているA社。将来的には機能を開発し、独自色を持ったECサイトの運用ができるECプラットフォームへの移行を視野に入れています。一般的に、ECプラットフォームの移行を検討する際は、移行にかかる時間やコスト、さらに人的負荷の増加などが大きな課題となります。ebisumart zeroならば、事業拡大に必要な要素を網羅したECプラットフォームである、ebisumartへの移行を短期間でコストや人的負荷を最低限に抑えて行えます。これが、A社がebisumart zeroを採用した決め手だったといいます。
移行にかかるコストは基本的にebisumartの初期費用のみ。導入企業側で行う作業はほとんどなく、短期間でebisumartへの切り替えが完了できます。もちろんebisumart zeroで使っていた機能はそのまま利用でき、UIも同じで操作方法を覚え直す必要はありません。
A社では、ebisumart zeroで事業を成長させ、費用対効果が確認できた段階でebisumartへの移行を実施する計画を立てています。ebisumart zeroでECサイトを運用してきた実績とノウハウはebisumartでも活用できるため、担当者のモチベーションも高く、想定より早く事業拡大を実現できる手応えを感じています。また、EC事業をフックに自社のビジネス全体が成長していくことを期待しており、その実現に向けて、前述したインターファクトリーのビジネスグローアップサポートなどを活用していく予定とのこと。
A社に近い立ち位置のアパレル企業はもちろん、将来的な成長を視野に入れてEC事業を展開していきたいすべての中堅・中小企業にとって、ebisumart zeroの導入を検討する価値は大いにあるはずです。企業の成長に寄り添うebisumart zero―自社の成長を見据えてスモールスタートからEC事業を始めてみてはいかがでしょうか。
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