株式会社SELECT Dは、3D専門技術とデザイン力を活かしてものづくりをサポートする3Dコンサルティング企業です。東京藝術大学彫刻科を卒業したスタッフで構成されており、高い技術力と知識を持つ少数精鋭のプロが、芸術家や建築デザイン、フィギュア等の玩具業界を中心にコンサルティングを行っています。今回は代表取締役および創設者である布山氏・名嘉氏と、アートセクションデジタルモデラーの今井氏とワッチャラ氏に話を伺いました。

  • SELECT D

■少数精鋭であらゆる分野の3Dデザインコンサルティング事業を展開

SELECT Dがコンサルティングを行う美術・玩具業界のものづくり工程は、アナログ(手作業)での作業が主流となりますが、自社の強みであるデジタル技術を取り入れることにより、お客様の製品価値の向上を目指しています。その際に大事にしているのが、アナログ手法・デジタル手法・素材知識を最大限に活かし、お客様のオーダー内容に適したアウトプットを行うこという完成度の高いコンサルティングの提供です。そこで同社のマストアイテムとなったのが3Dプリンターでした。今回はイグアスが提供するXYZ社製3Dプリンター「PartPro150xP」をSELECT Dが導入選定した際のポイントと、活用方法についてインタビューしました。

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■小規模な会社だからこそ、手頃な価格で総合的なバランスのとれた3Dプリンターが必要

イグアス:XYZ社製3Dプリンター「PartPro150xP」導入選定のポイントと活用方法について教えてください。

<3Dプリンター選定ポイント>

  • 造形サイズ150ミリ角の出力が可能であること
  • イニシャルコスト、ランニングコストが安価であること
  • 省スペースで設置できること
代表取締役名嘉氏(左)と布山氏(右)

代表取締役 名嘉氏(左)
布山氏(右)

名嘉氏:最初は、精度が高いものの造形エリアが小さい3Dプリンターを使用していました。そのためお客様のオーダーに柔軟に対応できないことがありました。「PartPro150xP」のように、ある程度造形サイズが大きめな3Dプリンターであれば、造形できる形状の自由度が高まります。たとえば、ちょうど今日も社内で真空成型の型モデルを作成しようと打ち合わせしていましたが、造形エリアが小さなプリンターではサイズが合わないため造形できません。アイデアがあっても試作を外注するとなるとフットワークも重くなるし、二の足を踏んでしまいます。

布山氏:小さい会社なので価格は非常に重要なポイントです。あとは道具の使い方を理解しているので、総合的にバランスの取れた3Dプリンターが必要でした。3Dプリンターで造形する際は、社内の「PartPro150xP」と外注を使い分けしています。我々は仕上げの方法を知っているので精度の高い光造形法を自社で使って、サイズが大きいアートや芸術作品、モニュメントなどを作成するときは協力会社さんに依頼してFFF方式を使っています。

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「PartPro150xP」は形状が綺麗なので、見栄えよくしてくれます

イグアス:「PartPro150xP」で出力作業をしている今井さんに伺いますが、使い勝手はどうでしょうか。

今井氏:芸術やアート支援の分野にアウトプットするので、3Dプリンターで出力後に見栄えするように、研磨したりクリア塗装したりしますが、メッキ加工の定着性もあるし、不透明塗装も形状が綺麗に出ているので見栄えよくしてくれるのがいいですね。ただ、導入当初はサポートが付かない配置の最適解がわからなかったので、多少苦労しました。今では、形状によってサポートが少ない配置がわかってきて、オートでサポート生成後にマニュアルで調整しています。ほとんど落下などの失敗はなくなりました。でも最初は苦労しました。

  • 今井氏と「PartPro150 xP」

イグアス:XYZプリンティング社に期待することは何かありますか。

今井氏:「PartPro150xP」ではProBasicレジンを使用していましたが、今ではProPreciseSLレジンを使用しています。0.5ミリほどの薄くて長い形状が出力できたのは今後も期待できると感じました。あとは早くグレーの材料を試したいです。

布山氏:実は知り合いから「PartPro200xTCS」を借りて、カラー出力を試しています。

ワッチャラ氏:私は主に出力を担当していて、FFF方式はヘッドとプレートの間は名刺1枚分の隙間といわれているのですが、この機種は2枚分が最適だと思います。

名嘉氏:XYZさんには、同じ機種のユーザーに対して情報共有できるWebラインがあるといいなと感じています。3Dプリンターを使うには、ある程度3Dプリンターの傾向を理解して用途に応じた出力を行うことも重要かと思います。

  • artPro200 xTCSを調整するワッチャラ氏

    「Pro200 xTCS」を調整するワッチャラ氏

■SELECT Dの新たな挑戦

名嘉氏:新しくネット販売ビジネス、3Dアート、3Dスキャニングによるリバース事業を考えています。これからはオンラインでお客様と繋がる機会も増えると想定して動き出しています。

布山氏:弊社スタッフは彫刻力、空間認識力を持ち、さまざまな問題解決を通して創造することを楽しみに仕事しています。これからはおしゃれであり、芸術的であり、何か各々ものづくりに対する夢を育てるお手伝いをしたいと考えています。

イグアス:おしゃれで芸術的なものづくり。ワクワクが止まらない取材でした。SELECT D様のさらなるご活躍が楽しみです。

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