「もったいない」の感覚。24 x365 ノーダウンオペレーションをモットーに、大手クラウドや国内外の通信事業者などとの接続性に優れたデータセンターを都内4箇所で運営し、日本最大級の床面積を誇るデータセンター事業者であるアット東京では、その「普通の感覚」を忘れない。東京都が認定する「トップレベル事業所」認定を取得しているアット東京では「資源を大切に」「環境に配慮する」ことはごくあたりまえのことなのだ。

データセンター運用のための機器には耐用年数がある。交換した後古い機材や廃材のゆくえは?

アット東京では、耐用年数を過ぎた機器を再利用できるように処理している。アット東京の伊藤理事は「たとえば、UPSの更新時期が来て更新したら、古い機器は粉砕して産業廃棄物の処理をします。そして廃棄するのではなく、部品やパーツに分けて再利用できるように分別するのです。」と語る。

耐用年数を過ぎた機器や廃材には、どのような”第二の人生”があるのか

設備保全部設備更新グループの稲葉課長は「ただ処分するだけではなくて、後の活用も考えています。たとえば、UPSのバッテリー部分は売却して有価物として次の活路を見出しています」と続ける。特定非営利活動法人(NPO法人)「非電化地域の人々に蓄電池をおくる会」を通して非電化地域などでリユースしてもらっているのだそうだ。データセンターは機器にとって、温度や湿度など、とてもいい環境であるため、そのまま使える状態のものばかりだという。

  • アット東京 技術・サービス本部 設備保全部設備更新グループ 稲葉 亨課長「” 非電化地域の人たちに蓄電池を送る会”を通じて、震災の時などにもそのバッテリーが活用されているようです」と語る稲葉課長

    アット東京 技術・サービス本部 設備保全部設備更新グループ 稲葉 亨課長
    「” 非電化地域の人たちに蓄電池を送る会”を通じて、震災の時などにもそのバッテリーが活用されているようです」と語る稲葉課長

「UPSの更新ごとに、こういう機会があります。UPSの本体だったら15年、バッテリーだったら7年。アット東京としては毎年毎年、何台も取り換えていくから、毎年再利用のものがでますからね」と続けるのは、設備保全部設備更新グループの権藤 豊グループマネージャー。「あとは粉砕してそれぞれの素材として再利用されます。鉛、プラスチック、貴金属など。基板は純金を使っていますし、ケーブルなどは銅ですし」とのこと。

どうやって粉砕したものを分けるのかというと、まずは粉砕して風を送って、軽いもの、重たいもの、で仕分けるのだそうだ。

  • アット東京 技術・サービス本部 設備保全部設備更新グループ 権藤 豊グループマネージャー「工事で使っている電線ケーブルなども長さを切りそろえて売却します。溶かして新しいケーブルになっていますよ」と語る権藤 豊グループマネージャー

    アット東京 技術・サービス本部 設備保全部設備更新グループ 権藤 豊グループマネージャー
    「工事で使っている電線ケーブルなども長さを切りそろえて売却します。溶かして新しいケーブルになっていますよ」と語る権藤 豊グループマネージャー

  • 運び込まれるUPS

    運び込まれるUPS

  • 処理の様子

    処理の様子

省エネのためには新しい機器を、そして使わない機器は再利用を、のサイクル

トップレベル事業所の認定を取得しているアット東京は、効率よくエネルギーを使うことに対しては非常に敏感であり熱心だ。「データセンターの運用においては、省エネタイプの機器を使うことが必要なのです。どんどん新しい機器が出るので、効率がよい設備を入れていくことが大事」と権藤グループマネージャー。伊藤理事は「でもそうすると廃棄する機器が次々と出てくるので、それを『もったいない』と思い、何とか再利用できないかと考えるのも、環境に配慮すべきデータセンター事業者の使命だと考えています」と続けた。

  • アット東京 技術・サービス本部  伊藤 久 本部長補佐「先日は4トン車3台くらいでUPSを運んで処理しましたよ」と語る

    アット東京 技術・サービス本部 伊藤 久 本部長補佐
    「先日は4トン車3台くらいでUPSを運んで処理しましたよ」と語る

  • 権藤グループマネージャー、伊藤理事、稲葉課長 (左から、並び順)

    権藤グループマネージャー、伊藤理事、稲葉課長 (左から、並び順)

アット東京は2月末に「データ消去破壊サービス」の提供を開始した

これは顧客のデータ消去、破壊を代行するというもので、代表的な国際基準にあわせての実施が可能だそうだ。このサービスにももちろん、資源の有効活用、リユース・リサイクルが含まれているそうだ。

かねてから、顧客のデータの安全を第一に考えながらも環境に配慮して省エネルギーや環境に配慮したデータセンターの設計や運用をしてきたアット東京。これからも、高品質で信頼性のある世界最高水準のデータセンターサービスを期待したい。

[PR]提供:アット東京