Tintribotを使ってみる
それでは早速Tintribotを使ってみましょう。本原稿執筆時点ではTintribotには以下の機能があります。
- VMstoreのアプライアンス情報を取得する
- VMstoreのDashboard情報を取得する
- VMstoreのalertとnotice情報を取得する
- VMstore上の仮想マシンの情報を取得する
VMstoreのアプライアンス情報を取得する
アプライアンスの情報を取得するには、Tintribotに対して以下のコマンドを入力します。
@tintribot:tintri tintri-001 show appliance_info
このコマンドでは、VMstoreの型番やOSのバージョンを取得することができます。正常に動作した結果は以下の通りです。
VMstoreのDashboard情報を取得する
Dashboard情報を取得するには、Tintribotに対して以下のコマンドを入力します。
@tintribot:tintri tintri-001 show dashboard
このコマンドでは、VMstoreの管理画面にログインした直後のDashboardタブ上の情報を取得することができます。おそらくもっともよく使うコマンドかもしれませんね。正常に動作した結果は以下の通りです。
Dashboard情報を取得するには、Tintribotに対して以下のコマンドを入力します。
@tintribot:tintri tintri-001 show alert
このコマンドでは、VMstoreの管理画面のAlertsタブ上の情報を取得することができますが…。正常に動作した結果は以下の通りです。
ご覧の通り、非常に横に長い状態で出力されますのでご注意ください(これでも省略しています…)。モバイルの場合は、参考程度に確認するぐらいしかできません。
なお、一度に表示するログの行数は"tintri_operation_v1.py"の"create_alerts_notices_table"関数にある"number_of_items_to_display_on_bot"で指定しています。デフォルトは最新から20行です。
VMstore上の仮想マシンの情報を取得する
VMstore上の仮想マシン情報を取得するには、Tintribotに対して以下のコマンドを入力します。
@tintribot:tintri tintri-001 show vmlist
このコマンドでは、VMstoreの管理画面にログインした直後のDashboardタブ上の情報を取得することができますが…、VMstore上の仮想マシン数が多いとSlackで表示しきれないようです。そのため仮想マシン名で検索ができるようになっています。
@tintribot:tintri tintri-001 show vmlist search [検索キーワード]
仮想マシン名を正規表現で検索し、マッチした仮想マシンのみ情報を返します。例えば、仮想マシン名に"log"が含まれているサーバの情報を取得する場合は、以下のようなコマンドとなります。
@tintribot:tintri tintri-001 show vmlist search log
上記の条件で、正常に動作した結果は以下の通りです。
こちらもご覧の通り、非常に横に長い状態で出力されますのでご注意ください。
なお、仮想マシンのどの情報(FlashHit率やIOPSなど)を表示するかは、"tintri_operation_v1.py"の"create_vmstats_table"関数にある"stat_fields"で指定しています。ほかにどのようなフィールドがあるかは、ティントリ社のAPIドキュメントを参照してください。
まとめ
Tintri VMStoreをbotで管理することで、外出先から社内に接続してVMstoreの管理画面にログインすることなく、いつでもどこでも手軽にVMstoreの状態を把握できるようになりました。
そして、現状でさえ手間いらずなVMstoreがさらにお手軽になりました! 単純な仕組みではありますが、障害発生時の初動調査としてはわりと手軽にできるようになったと感じています。botが返事を返してくれるのも、ちょっとうれしいものですね。
REST APIには、ほかにも様々な機能があるため、実装しだいでより様々な機能を追加できますし、同様にAPIを公開している様々な機器に関しても、同様に管理できるのではないかと夢が広がっています。
それに、このTintribotもまだまだ手を加えるところがたくさんあります! みなさんもちょっとしたアイデアを元に、ぜひbotやAPIを利用した運用管理に挑戦してみてください!
なお、本記事で紹介したTintribotはこちらで公開しています。
Author
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ティントリジャパン合同会社 マーケティング本部
外資系ITベンダにてPC、サーバーのプロダクト・マーケティングを8年間担当。その後Linux/OSSビジネス関連企業にてマーケティング全般をマネジメントしたあと、ストレージ業界に身を投じ、EMCやDellでエンタープライズ向けストレージのプロダクト・マーケティングを歴任し、現在は仮想化向けストレージのティントリにてマーケティングならびにPR活動全般を一手に引き受ける。
マーケティング本部長 羽鳥正明
また、2015年4月より、一般財団法人ストレージネットワーキング・インダストリー・アソシエーション日本支部 (SNIA JAPAN)にて運営理事として参画。
コンタクト:info.japan@tintri.com
※本コラムは、ティントリジャパンに掲載されたブログ記事より転載したものです。
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