日常業務でのファイル転送をFTPで済ませたりはしていないだろうか。証跡を残し、エラーに対応し、業務に支障のないファイル転送を行いたいと考えた時、FTPは力不足だ。事実、データ授受の不具合や情報漏えいがニュースになるたびに、こうした部分は見直しが迫られることになる。しかし専門的なシステムは導入も活用も難しいと感じている企業も少なくないだろう。特にSMBにおいては、そうした傾向がある。そこで提案したいのが、豊富な導入実績を誇るファイル転送システム「HULFT8」と、その前後処理をGUIで手軽に構築できる「HULFT Script」の組み合わせだ。

共有フォルダやFTPでは信頼性のあるファイル共有は不可能!

社内外でファイルをやりとりする必要が増えてくると、メールへの添付やオンラインストレージへのアップロードといった手法では対処しきれなくなる。そもそもそうした手法は証跡も残らず、トラブルにも対応できないなど業務利用には本来向いていないものだ。では業務で利用するにふさわしい手法とはどのようなものだろうか。

まず、一番に思いつくのは共有フォルダという手法かもしれない。ファイルサーバを用意し、部署間や支店間等でファイルを保存するようにすれば、相互に同じファイルを閲覧することは可能になる。しかし双方からファイルの更新ができるという利便性に対し、データを破壊するようなファイル更新や誤消去があった場合も、その履歴は残らないため、やはり業務には向いていない。しかも支店が増えるなどして利用者が増加した場合には、パフォーマンス面でも問題が出る可能性が高い。

次に考えられるのはFTPを利用したファイル転送だろう。Windows環境では無料で手軽に利用できるし、アップロードした人とダウンロードする人という形で利用者が明確に別れるため、ファイルの更新者もわかりやすい。しかし問題はある。たとえば送受信ファイルの破損チェックや送受信履歴をまとめた形での出力、スケジューリングして業務時間に合わせた自動送付といった業務でよく必要となる「ファイル転送システムに欲しい機能」を備えていないのだ。こうしたシステムをFTPで組もうとすると、かなりの手間とコストがかかってしまう。しかも、十分な機能を得るのは難しい。

FTPでファイル転送業務を行うには多くの課題がある

そうなった時、何を選ぶべきなのか。これまでファイル転送というものを業務利用してこなかった中小企業などの場合、手詰まりになってしまうかもしれない。しかし市場では、ファイル転送といえばこれを選ぶべきであるというスタンダードなツールが存在する。それが「HULFT8」だ。

金融機関や製造業などで高い導入率を誇るファイル転送システム「HULFT」シリーズ

「HULFTシリーズは10年連続国内シェア1位を獲得し、金融機関や大手製造業といった機密性の高いデータを日常的に扱う企業で多く採用実績のあるファイル転送システムです。業務上便利に使える機能や、管理に必要な機能の全てを備えています」と語るのは、HULFTシリーズの開発と販売を手がけているセゾン情報システムズ HULFT事業部 カスタマーサービス部 プロダクトエンジニアリング課の庄司吉徳氏だ。

HULFTシリーズは全国銀行協会の会員銀行では100%、日本自動車工業会の会員企業でも93%という圧倒的な導入率を誇っており、重要なデータを扱う大手企業にとっては利用していて当たり前の製品ともいえる。また、国産のパッケージソフトウェアでありながら世界シェア第4位*ということも大きな魅力だろう。国内だけでなく40カ国での導入実績があり、海を越えたファイルのやりとりも問題なく行えるのも特徴だ。

*Source:IDC, Oct 2014,"Worldwide Managed File Transfer Software 2013 Vendor Shares" (#252028) Managed File Transfer Software Revenue (2013)

金融機関や製造業大手など重要データを扱う企業で多く採用されているのが「HULFT」シリーズだ

「データを圧縮転送するため大容量データでも短時間での送信が可能ですし、通信の暗号化や整合性検証といったセキュリティ機能も備えています。ログの検証やネットワーク障害時に自動的再送信を行うこともできますし、営業日時に合わせてスケジュール送信することも可能です。確実にファイル転送ができるだけでなく、転送基盤運用の効率化や自動化も実現します」と庄司氏は語る。

世界各国で利用されているだけあって、英語対応も万全だ。全機能を逐次言語を切替えながら利用することもできるなどグローバル展開している企業でも使いやすい。

「HULFT8」にはファイル転送業務で必要になる全ての機能が備わっている

ファイル転送の前後処理をGUIで作れる「HULFT Script」が登場

これほど業務利用に向いたシステムが、これまで大企業を中心にしか導入されてこなかったことには理由がある。それは、ファイル転送の前後に存在する各種処理について開発を行う必要があったからだ。

「ファイル転送だけで終わる業務はありません。必ず、事前に何をしたらファイルを転送するだとか、受信したら名前をこうつけてここに保存するだとか、ファイル転送に伴っては何かしら処理があります。これまではその処理を行うバッチスクリプトをユーザー側で作る必要がありました。IT部門を持たない企業などでは、これが負担になっていたと感じます」と語るのはセゾン情報システムズ HULFT事業部 商品開発部の進藤邦章氏だ。

バッチスクリプトは制作できる人にしてみれば自由度が高く、いろいろな処理を簡単に行えるよいものだ。しかし開発できる人材がいない、または少ない状態の場合、社内での開発が難しくなったり、属人化してしまったりする。そこで、現場の業務を知る誰もが手軽にバッチスクリプトを生成できるツールとして生み出されたのが「HULFT Script」だ。

「マウスでアイコンを操作するだけでスクリプトが作れるツールです。どういう処理を実際に行っているのかを書き出す『仕様書出力』機能もありますから、誰もが処理の内容を理解することができます。つまり、業務の標準化が行えるわけです」と進藤氏。処理内容をアイコンの並んだ画面とともにわかりやすく書き出してくれるおかげで、その内容を確認したり、変更が必要な部分を検討することが容易になる。開発担当者が離職すると何もわからなくなってしまう、というようなリスクもなくなるわけだ。

マウスでアイコンを動かし、並べるだけでバッチスクリプトの生成ができる「HULFT Script」

「HULFT Script」ではよく利用される処理がテンプレート化されておりカスタマイズの材料にできる

「バッチスクリプトはUNIX環境などでは便利ですが、Windows環境では少々不自由だという部分がありました。開発はできるけれども不便だった、標準化できないことが課題となっていた、というような企業にもニーズがあると考えています」と開発にあたった庄司氏も「HULFT Script」の有用性を語る。

SMBの初めの一歩からエンタープライズユーザーの標準化まで「HULFT Script」がサポート

これまで専門の技術者がいないことで「HULFT8」の導入に二の足を踏んでいた中小企業にとっては、手軽に関連する処理を構築できる「HULFT Script」が強い味方になるだろう。FTPやファイル共有を利用して、不自由で課題の多いファイル共有を行っていた環境から脱却できる。

そして「HULFT Script」は、すでに「HULFT」シリーズを愛用してきた企業にとっても、大きな意味を持っている。前述のように、システムのブラックボックス化や属人化を防ぎ、転送前後の処理-例えば普通にメールにファイルを添付して送信する場合、容量制限よりもサイズが大きい場合、送信前にzipファイルなどに圧縮を試みたり、ビジネス利用であれば、さらにパスワードをかけたりといった作業をする必要があるし、ファイル添付メールの送信後に、別メールにてパスワードのみを送信する必要もある、といった"メールを送信する"という1つの作業の前後に行う複数の作業-を標準化できる効果があるからだ。

「SMBの方にはHULFT8やDataSpiderの入り口に、エンタープライズユーザーのみなさまには業務構築の効率化や標準化の助けになるのがHULFT Scriptです。そして、先進的な部分に興味を持っていらっしゃる方々には、ぜひHULFT Scriptの使い勝手を試していただきたいと思っています。直感的にGUIで構築できる楽しさ、手軽なのに機能が多彩であることなどを楽しんでいただけるはずです」と進藤氏はさまざまなユーザーにとって「HULFT Script」が魅力的なものであることを語った。

今後はWindows向け以外にも対応環境を広げ、さらに活用の幅を広げて行こうとしている「HULFT Script」。実機で機能を学べるハンズオンセミナーを開催するなど、初めてHULFTシリーズに触れるユーザーから企業への提案を行うパートナーまでを対象にした体験の機会も提供されている。

また、現在はリリース直後ということで、2015年3月末まで「HULFT Scriptリリースキャンペーン」として特別価格での提供を行っている。また、導入前には60日間利用できる評価版も用意されているから、十分検証した上での導入が可能だ。

ファイル転送という、日々の業務に関わる部分で課題を抱えていた企業は、ぜひ一度触れてみて欲しい製品だ。

[PR]提供:セゾン情報システムズ