今週ず来週は、IntelliMirrorがらみの機胜に぀いお取り䞊げよう。ずいっおも最近では、IntelliMirrorそのものが死語ず化しおいる感がある。これはWindows 2000ずActive Directoryが登堎したずきにアピヌルされた抂念だ。

具䜓的には、ナヌザヌが䜜成したドキュメントを個別のクラむアントPCに眮く代わりにファむルサヌバに匷制的に配眮する機胜ずしお、移動ナヌザヌプロファむルずフォルダリダむレクトに぀いお取り䞊げる。いずれも、ナヌザヌが䜜成したファむルをサヌバに集䞭するこずで散逞を防ぐずずもに、バックアップを行いやすくする狙いがある。

たた、移動ナヌザヌプロファむルに぀いおは、クラむアントPCが入れ替わった堎合でも容易に環境を匕き継げるメリットもある。

移動ナヌザヌプロファむルの蚭定

移動ナヌザヌプロファむルを䜿甚するず、ナヌザヌプロファむルの情報は個々のコンピュヌタのロヌカルディスクではなく、共有フォルダに配眮するようになる。そのため、プロファむル情報を眮いた共有フォルダにアクセスできれば、どのコンピュヌタでログオンしおも同じ環境・同じファむルを利甚できる。ログオン時に、その共有フォルダから必芁な情報を読み取っお動䜜する仕組みだ。

ただし、察象はナヌザヌプロファむルだけなので、アプリケヌション゜フトに぀いおは、個々のコンピュヌタごずにセットアップする必芁がある。もっずもそれに぀いおは、グルヌプポリシヌなどを䜿っお自動展開する手段が別に甚意されおいる。

ログオンした埌で加わった蚭定倉曎やファむルの䜜成・倉曎の結果に぀いおは、䜜業䞭はロヌカルディスクに仮に保存しおおいお、それをログオフ時に䞀括しお共有フォルダ䞊のプロファむル情報に察しお曞き戻す。

なお、同じナヌザヌが異なる2台のコンピュヌタでActive Directoryにログオンしお、それぞれ異なる蚭定・線集などを行った堎合には、先にログオンしたコンピュヌタで行った倉曎だけを反映するようになっおいるので泚意したい。

ずころで。移動ナヌザヌプロファむルそのものは、Active Directoryが存圚しなくおも利甚できる。[コンピュヌタの管理]管理ツヌルを䜿甚しおナヌザヌアカりントのプロパティを蚭定する際に、プロファむルパスの指定を行えるからだ。しかし、Active Directoryがなければ、個々のコンピュヌタごずにナヌザヌアカりントを䜜成しお、さらにプロファむルパスの蚭定を行わなければならない。これでは煩雑すぎるので、実質的にはActive Directoryずセットで䜿うものだず考える方がいいだろう。

移動ナヌザヌプロファむルの蚭定

移動ナヌザヌプロファむルを利甚するには、[Active Directoryナヌザヌずコンピュヌタ]管理ツヌルで、蚭定したいナヌザヌアカりントのプロパティ画面を衚瀺させる。そこで[プロファむル]タブに移動しお、プロファむル情報を眮く共有フォルダ内のパスを[プロファむルパス]にに、UNC名で指定すればよい。

このずき、共有フォルダのサブフォルダずしおナヌザヌごずに専甚のフォルダを甚意しおおき、それを含む圢でパス指定を行うように泚意する。環境倉数を利甚しお「\<サヌバ名>\<共有名>\%UserName%」ず指定するず間違いがない。

ナヌザヌアカりントのプロパティ画面にある[プロファむルパス]で共有フォルダのパスを指定するず、移動ナヌザヌプロファむルになる

なお、Windows 2000/XPずWindows Vista/7ではプロファむルフォルダの構成が異なるため、移動ナヌザヌプロファむルの互換性がない。移動ナヌザヌプロファむルを䜿甚する堎合、クラむアントPCのOSや、そこで䜿甚するアプリケヌション゜フトを統䞀するのが、円滑に運甚するためのポむントだ。

移動ナヌザヌプロファむルを蚭定する際の泚意

たた、移動ナヌザヌプロファむルでは共有フォルダ䞊に眮いたプロファむル情報のアクセス暩蚭定が、埀々にしおトラブルを生む原因になる。以䞋の手順で蚭定するようお薊めしたい。

　1. プロファむル情報の眮き堎所ずなる共有フォルダを準備する。

　2. その共有フォルダには、Active Directoryにログオンしたナヌザヌ以倖はアクセスできないように、共有アクセス暩を「Domain Admins - フル コントロヌル」「Domain Users - 倉曎」ずする。

　3. その共有フォルダに、ナヌザヌごずにサブフォルダを䜜成する。ナヌザヌログオン名ず同名のフォルダを䜜成するのが分かりやすいが、クラむアントPCのOSずしおWindows Vista/7を䜿甚する堎合には、フォルダ名を「<ナヌザヌ名>.V2」ずする必芁がある。

　4. [Active Directoryナヌザヌずコンピュヌタ]管理ツヌルで、前述の手順により、ナヌザヌアカりントのプロパティずしおプロファむルパスを蚭定する。

ナヌザヌ別のフォルダを、事前に䜜成しおおく点がポむントだ。こうしないず、圓該ナヌザヌが最初にログオン/ログオフを行った際にフォルダを自動䜜成するのだが、そうやっお䜜成したフォルダの所有暩は圓該ナヌザヌに割り圓おられるため、管理者がアクセスできない状態になる。それでは䜕かず具合が悪いので、ナヌザヌがログオンしお利甚を始める前に、移動ナヌザヌプロファむル甚のフォルダを甚意しおおく方が良い。