インサート成形は、樹脂部品同士または別の部品と固定する場合に必要な機械強度、耐熱性、耐久性、機能性を向上するための成形手段です。インサート成形では、金型の中に金属部品(インサート部品)を事前に組み込み、溶融した樹脂を射出することでそのインサート部品を包み込むように樹脂が流入してパーツが形成されるので、できあがったパーツと完全に一体化します。自動車、通信機器、家電から建築まで、さまざまな部品に適用されている成形方法です。

写真1:インサートナットと、インサート成形されたポリカーボネートの樹脂カバー

インサート成形サービスと実績

プロトラブズでは、インサート成形の試作・小ロット生産の要求が顕著に増加してきたことを受け、2013年5月に対応を開始しました。材料実績としては、ABS、PC、PP、ナイロン66(ファイバー入り)やPBT-GFがありますが、お客様からの支給材料も含め、順次対応可能な樹脂の種類を増やしています。写真1のカバーではインサートナット(めねじ)が埋め込まれており、嵌合相手の部品とネジ止めして、強固に固定された筐体に仕上げることができます。

インサートできる部品

パーツ形状とインサート部品両方の3D CADデータをアップロードすることで、平均3時間でインサート成形の見積りと成形性について回答します。一般的なネジ、金属ナット、ワッシャーをインサート成形することができます。精密板金部品や基盤、導電部品など特殊な部品については、金型も成形も複雑になるため、まずはプロトラブズのカスタマー サービス エンジニアにご相談ください。

図2:写真1のカバーの成形性解析結果を表示したProtoQuote画面。インサートナットをインサート成形した場合を図解

写真1の樹脂カバーの金型費、パーツのコスト、成形性・製造性の解析結果をまとめたProtoQuote見積りのサンプルをこちらで公開していますので、自由にシミュレーションしてみてください。

カスタマー サービスへのご連絡

本件に限らず、ご質問やご不明な点につきまして、気軽にお問い合わせください。
電 話: 0120-2610-25 または 046-259-9821

ご参考:

プロトラブズ樹脂部品設計ガイド
ProtoQuote®無料解析&見積り

本コラムは、プロトラブズ合同会社から毎月配信されているメールマガジン「Protomold Design Tips」より転載したものです。