こんにちは、「Programming Club Network (PCN)」の原です。子供達にプログラミングのおもしろさを伝える団体「PCN」の一員で、三児の父でもある僕にとって、「Nintendo Labo」は大注目のプロダクトでした。

あの任天堂が作った、プログラミング要素を持つ組み立てキット。いったいどんな体験ができるのだろうと、発売前からワクワクしていました。

今回はプログラミング教室ではなく、僕自身の子供達と一緒に「Nintendo Labo」を体験し、親として、そしてプログラミング教育にたずさわる者として、ふたつの視点から気づいたことを、短期連載でお届けしていきたいと思います。

さて、現在、「Nintendo Labo」では次の2種類のセットがリリースされています。

「Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit」
「Nintendo Labo Toy-Con 02: Robot Kit」

ピアノや釣り竿などさまざまなおもちゃを組み立てる「Variety Kit」と、ロボットになりきれる「Robot Kit」があり、どちらも魅力的ですが、今回は「Toy-Con 01 : Variety Kit」をレビューしてみます。

個人的には、Nintendoがファミリーベーシック以来、数十年ぶりにリリースするプログラミング環境なのでは!?とふくらむ期待を抑えきれずに買ってみましたが、プログラミングは良い意味でエッセンス的な位置づけでした。

Toy-Con(SWITCH標準Joy-Conフル活用の新型ユーザーインタフェース)の、リモコン、釣り竿、ピアノ、バイクハンドル、家型の5つで新しい遊びを作る実験室。他にはない、まさしく「ラボ」な内容というのが印象です。

  • 「Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit」

    「Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit」。段ボールで組み立てるおもちゃが入っているのでパッケージも大きい!

写真の大きなパッケージを、小学4年生、小学1年生、そして幼稚園児の3名で遊んでみました。

箱をあけて、早速開始!

Nintendo Switchのキットなのだから、子供だけで遊べるのでは?と、まずは、おまかせモードで見守ることに。開けたら書いてあるのは3つのメッセージのみ!

  • 箱をあけると書いてある説明

    箱をあけると、パッケージ自体が説明書になっていました。

書いてある通りに、ソフトを取り出してSwitchにセットしたら、あとはダンボール工作の作り方の説明から遊ぶゲームまで、Switch本体で進めます。

まずは、小4の女の子が一番にかまえてスタートしました。

  • 三人一緒に工作開始

    三人一緒に工作開始!

メニューはシンプルに「つくる」「あそぶ」「わかる」の3つのみ。はじめて起動した時には、「つくる」のみが押せる状態(他はアンロックされています)。最初は、「つくる」の練習としての「Joy-Conケースをつくろう」からスタートになります。ダンボール工作の方法を、Laboの使い方・進め方と共に学ぶウォーミングアップです。

1枚目のダンボールを取り出して、説明にそって取り外して、組み立てます。

  • Switchの説明を見て、段ボールを組み立てます。

    Switchの説明を見て、段ボールを組み立てます。

  • パーツの取り外しを開始

    パーツの取り外しを開始

言葉も平易なので小4なら楽々で、あっという間に完成しました。普段、工作に自主的に取り組んでいる子にとっては、なんとも物足りない感じ。でも、これなら工作がとりわけ得意でない子でも取り組めますし、作ることを通じて、新しいソフトの扱い方がわかりました。

  • 完成!

    完成!

リモコンカーを作ろう

ここからは、自由自在に選んでダンボール工作が可能です。とはいえ、5つあるダンボール工作のうち4つはなかなかの大作のため、最初はリモコンカーをつくるようにオススメされます。

小1の子が作りたい!とのことで、ここで選手交代。「つくる」からスタートします。

  • 子供たちはみんなLaboに興味津々

    子供たちはみんなLaboに興味津々

  • 次は、いよいよキットの中から「リモコンカー」に取りかかります。

    次は、いよいよキットの中から「リモコンカー」に取りかかります。

Toy-Con5種には、それぞれ組み立て目安時間の記載があります。リモコンカーの組み立てでは、使うダンボールは1枚で、目安時間は10分です。

指示のあったパーツを、ダンボールから外します。穴あき部分のダンボールを抜くのも忘れずに。

そして組み立てです。ダンボール工作を子供とするときに悩むのは、オモテウラの判断と、山折り谷折りの伝えの部分。Laboは、この点をSwitchでみるインタラクティブ動画で解消しています。

ダンボールをひっくり返す、基本動作は谷折りのみに統一して、その操作も繰り返し見られる動画で指示。迷うことなくドンドン進んで行きました。

工作が完了したら、あとは Joy-Con を左右にスライドして完成!

「つくる」のあとは「あそぶ」です。そのままの流れで、遊び方が説明されて、Toy-Con リモコンを使ってのリモコンカーで遊びます!

作ったばかりのリモコンカー、どんな動きになるのかは、想像できてなかったようで、思わず笑い声が漏れました。手元のコントローラーも、オモシロデザインで楽しさを増してくれてるようです。

簡単操作で遊べる仕組みですが、ここはさすがゲームメーカーNintendo。すでに遊びが仕組まれています。あるボタンを押せば、裏モードも…!動かしているリモコンカーがひっくり返った時にはなんと…などなど、楽しい仕組みがたくさんです。

ファーストインプレッション

ここまでの内容は、箱をあけて30分の出来事でした。この段階で、Nintendo Switchを持っていたら、「Nintendo Labo」は本当にお買い得!と親視点で思いました。だって、全部で30枚近く入っているダンボールをまだ2枚しか使っていないのに、子供達の、この楽しみよう。

女の子も、男の子も、工作好きも、ゲーム好きも、長く楽しめそうです!(子供がSwtithでゲームばかりして困ってる親御さんにも、オススメですよ)

次回は、ひきつづきキットを作っていきます!