前回までに、Microsoft Edgeのアドレスバーが検索エンジンにつながっていること、使用する検索エンジンは変更できることを説明した。今回は、使いたい検索エンジンが変更候補リストに入っていない場合に自分で追加する方法を紹介しよう。
→連載「意外と知らないMicrosoft Edgeの便利な使い方」の過去回はこちらを参照。
アドレスバーの検索エンジンを切り替える
Microsoft Edgeのアドレスバーは「Microsoft Bing」につながっており、アドレスバーから直接検索を実行することができる。また、使用する検索エンジンは変更も可能だ。執筆時点では、次の候補から選ぶことができる。
- Bing
- Yahoo! JAPAN
- 百度
- DuckDuckGo
- Googleマップ
このリストに掲載されている検索エンジンであれば、すぐに切り替えられる。そして、これら以外の検索エンジンや検索サービスが使えないかと言えば、そんなことはない。
候補に登録されていない検索エンジンを使いたいなら
検索エンジンは何もインターネットを対象にしたものに限らない。サイトやサービス内を対象としたものもある。例えば、マイナビニュースも検索機能を提供しており、探したいニュースを検索フィールドから探せるようになっている。
次のスクリーンショットの場合、右上の「検索する」と表示されているフィールドが検索フィールドだ。
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マイナビニュース
例えば、この検索フィールドに「Microsoft Edge」と入力して「Enter」キーを押すと、次のように検索結果が表示される。
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マイナビニュースで「Microsoft Edge」を検索した結果
このように、インターネットにはさまざまな「検索機能」が存在している。Microsoft Edgeでは、こうした個別の検索機能をアドレスバーに紐付けることができるようになっている。普段使っている検索サービスがGoogleやMicrosoft Bingといった検索エンジンではないのであれば、自分で検索エンジンを登録して使うことができる。
検索方法のURLを整理する
先ほどのスクリーンショットを確認してみよう。
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マイナビニュースで「Microsoft Edge」を検索した結果
アドレスバーには次のURLが掲載されている。
https://news.mynavi.jp/freeword_techplus?utf8=%E2%9C%93&q=Microsoft+Edge&commit=
このURLは「指定したキーワードで検索を行う」という指定になっている。もっとシンプルに整理すると次のようになる。
https://news.mynavi.jp/freeword_techplus?q=キーワード
多くの検索サービスは、このようにURLで検索内容を指定することができる。このような仕組みになっている検索機能や検索サービスであれば、Microsoft Edgeのアドレスバーから検索を行わせることが可能だ。
1. 検索エンジンを追加する
まずは、使いたい検索エンジンをMicrosoft Edgeに登録しよう。メニューから「設定」を選択し、「プライバシー、検索、サービス」→「アドレスバーを検索」を選択する。
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「設定」→「プライバシー、検索、サービス」→「アドレスバーと検索」を選択
「検索エンジンの管理」を選択する。
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「検索エンジンの管理」を選択
「追加」をクリックする。
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「追加」をクリック
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追加する検索エンジンのデータを入力する
先程ほど整理した検索エンジンのURLを入力する。キーワードの部分は「%s」と記載する。マイナビニュースTECH+の検索サービスを使う場合、例えば次のようにデータを入力する。
項目 | 内容 |
---|---|
検索エンジン | マイナビニュース |
ショートカット | mynavinews |
クエリの代わりに%sを使用したURL | https://news.mynavi.jp/freeword_techplus?q=%s |
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検索エンジンのデータを入力して「追加」を押す
データを入力して「追加」ボタンを押すと、次のようにリストに追加した検索エンジンが表示される。
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検索エンジンに「マイナビニュース」が追加されていることを確認
「アドレスバーと検索」に戻り、「検索エンジンの管理」に表示される候補一覧を確認する。次のように「マイナビニュース」が追加されていることを確認し、選択する。
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検索エンジンに「マイナビニュース」が追加されていることを確認
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アドレスバーで使う検索エンジンに「マイナビニュース」が設定された状態
これでMicrosoft Edgeのアドレスバーで検索を行うと、マイナビニュースTECH+の検索フィールドで検索を行った結果が表示されるようになる。
アドレスバーから設定した検索エンジンで検索
設定を行ったら早速動作を確認する。まず、Microsoft Edgeのアドレスバーにフォーカスを当てる。「Ctrl」+「L」でアドレスバーに入力フォーカスを当てる癖をつけてしまおう。
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「Ctrl」+「L」でアドレスバーに入力フォーカス
「Microsoft Edge」と入力してエンターキーを押す。
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「Microsoft Edge」と入力してエンターキーを押す
すると次のように検索結果が表示される。
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アドレスバーからマイナビニュースを検索した結果が表示される
こんな感じで、URLで検索キーワードを指定できるサービスや機能であれば、Microsoft Edgeのアドレスバーから直接検索することができる。
カスタマイズして自分にとって扱いやすいMicrosoft Edgeへ変えよう
Microsoft Edgeはかなりよくチューニングされており、特に設定を変更しなくても便利に使うことができる。加えて、カスタマイズできる部分も多く、自分の使い方に合わせてかゆいところに手が届くような設定も行える。Webブラウザは毎日使うタイプのアプリケーションなので、どのようにカスタマイズできるのか、そのカスタマイズでどういった効果が得られるのかは知っておいて損はない。
バージョンアップするごとに機能も増え、設定できる内容やデフォルトの挙動も細かく変わっている。Microsoft Edgeは、手間を掛けた分だけちゃんとリターンが見込めるアプリケーションだ。少しずつでも設定方法などをマスターしていっていただきたい。