Microsoft Edgeのアドレスバーは検索エンジンにつながっている。検索エンジンとしては「Microsoft Bing」が使われているが、ここは設定で変更することが可能だ。前回はアドレスバーで使われる検索エンジンを「Google」に変更する方法を取り上げた。今回はこれを「Twitter」に変更する方法を紹介する。

→連載「意外と知らないMicrosoft Edgeの便利な使い方」の過去回はこちらを参照。

仕事上手は検索上手

現代社会において「検索の上手さ」は仕事の出来に直結している、と言っても過言ではないだろう。インターネット上に全ての情報が集約されているわけではないが、それでもその情報量は膨大だ。ここから仕事に必要となる情報をピンポイントで抽出できれば、仕事の効率向上につながる。いかに短い時間で的確に欲しい情報を得ることができるか、これが仕事をする上で重要なスキルであることは言うまでもない。

  • Microsoft Edge

    Microsoft Edge

前回は、Microsoft Bingが使用する検索エンジンをMicrosoft BingからGoogleに変更する設定を取り上げた。好みの問題もあるが、Googleの検索はよくできており、求める情報へたどり着く能力が高い。Googleを使った情報検索は、インターネットを活用する上で基本中の基本だろう。

複数の検索エンジンやSNS検索を使いこなす

しかし、Googleにも苦手な分野がある。SNSのようにクローズドなサービス内部の検索は、そのSNSの検索サービスにはかなわない面がある。また、リアルタイム性という面も同様だ。SNS自体が持つ検索機能の方が、リアルタイム性が高いことが多い。

例えば、地震や台風といった自然災害に遭遇した場合、Googleで検索したり、気象庁のサイトを確認したりする前に、Twitterで検索を行う方もいるのではないだろうか。こうしたケースでは、Google検索よりもTwitter検索の方が欲しい情報にたどり着きやすいことがある。数分前や数十分前に起こったことを調べたい場合や、リアルタイム性の高いトレンドなどに関する情報を得たい場合にも、Twitterは便利だ。特に日本は世界的に見てもSNSとしてTwitterが高いシェアを持っており、(その質はともかくとして)情報が集まる傾向がある。

仕事上手は検索上手だ。検索がうまい人は1つの検索エンジンだけではなく、必要に応じて複数の検索エンジンやSNSで検索を行っていることが多い。これにより、必要な情報を十分に得ているのだ。

日々、何かとTwitterで検索することが多いのであれば、Microsoft Edgeのアドレスバーで行う検索をMicrosoft BingからTwitterに変更しておくと便利だろう。ブラウザのアドレスバーから直接検索できると、一旦Twitterのサイトを開いたりする必要がないので効率的だ。

Microsoft Edgeの検索エンジンをTwitterに変更する

まず、デスクトップ、タスクバー、スタートメニューなどからMicrosoft Edgeのアイコンを選択してMicrosoft Edgeを起動していただきたい。第2回で紹介したように、Microsoft Edgeのアイコンがタスクバーに登録されている場合にはショートカットキーで起動できる。

Microsoft Edgeのアドレスバーで行う検索をTwitterに変更する方法は、アドレスバーで行う検索をGoogleに変更する方法と同じだ。まず、メニューから「設定」を選択する。

  • メニューから「設定」を選択

    メニューから「設定」を選択

表示される設定ページの左側で「プライバシー、検索、サービス」を選択し、表示される右側から「アドレスバーと検索」を選択する。

  • 「プライバシー、検索、サービス」→「アドレスバーと検索」を選択

    「プライバシー、検索、サービス」→「アドレスバーと検索」を選択

デフォルトの状態では次のように「アドレスバーで使用する検索エンジン」が「Bing」になっている。

  • 「アドレスバーで使用する検索エンジン」

    「アドレスバーで使用する検索エンジン」

この部分を次のように「Twitter」へ変更する。

  • 「アドレスバーで使用する検索エンジン」→「Twitter」を選択

    「アドレスバーで使用する検索エンジン」→「Twitter」を選択

これでMicrosoft Edgeのアドレスバーで検索を行うと、Twitterを使った検索が行われるようになる。

アドレスバーでTwitter検索してみる

早速、Microsoft Edgeのアドレスバーで検索してみよう。まず比較として、Googleで検索を行った結果を次に示す。

  • Microsoft Edgeのアドレスバー(Google設定)で検索を行った結果

    Microsoft Edgeのアドレスバー(Google設定)で検索を行った結果

  • 関連する映画館のホームページが検索結果に並んでいる

    関連する映画館のホームページが検索結果に並んでいる

新宿付近で上映している映画の公式情報が整理されて表示されるとともに、関連する映画館のホームページが検索結果に並んでいる。

今度はアドレスバー検索でTwitterを使うように変えた状態での検索だ。

  • Microsoft Edgeのアドレスバー(Twitter設定)で検索

    Microsoft Edgeのアドレスバー(Twitter設定)で検索

  • Microsoft Edgeのアドレスバー(Twitter設定)で検索した結果

    Microsoft Edgeのアドレスバー(Twitter設定)で検索した結果

こちらの方は公式ユーザーの情報の後に、ユーザーによるつぶやきが表示されている。リアルタイムで映画を見たユーザーや、見る前のユーザーの言動を知ることができる使い方だ。

検索サービスは適材適所で使い分けたい

検索エンジンや検索サービスは1つだけではない。確かに、Googleで検索しておけば事足りるところもあるが、シーンによってはGoogleよりも適した検索エンジンや検索サービスというものがあり、それらを使いこなせるかどうかはビジネスパーソンのスキル次第だ。“出来るビジネスパーソン”としては、複数の検索サービスを適材適所で使いこなしたい。

ともあれ、Microsoft Edgeのアドレスバーで使う検索エンジンは設定で変更できるということを覚えておいていただきたい。また、「Ctrl」+「L」でアドレスバーへフォーカスを移して、キーワードを入力して「Enter」キー。検索操作を効率化するこのショートカットは、Microsoft Bing以外でも行うことができる。アドレスバーに自分のよく使う検索エンジンを設定し、ショートカットを使って快適に検索をしよう。

参考資料