Microsoft Edgeの「新しいタブ」に表示される検索フィールドは、検索エンジンとして「Microsoft Bing」を使う。この検索エンジンをほかの検索エンジンに変更する設定は提供されていない。だが、Google検索のほうがなじみがあるという方も多いだろう。今回は拡張機能を使い、新しいタブの検索エンジンをMicrosoft BingからGoogle検索に変更する方法を紹介する。
→連載「意外と知らないMicrosoft Edgeの便利な使い方」の過去回はこちらを参照。
拡張機能で新しいタブの検索エンジンを変更する
Microsoft Edgeはさまざまな設定を提供しており、それらの設定を変更するだけでもかなりのカスタマイズを行うことができる。しかし、カスタマイズが提供されていない機能もある。そんな場合に便利なのが、拡張機能だ。
Microsoft EdgeはChromiumの技術を使ったWebブラウザであり、拡張機能によるカスタマイズが可能だ。拡張機能は、文字通り機能追加のほか、デフォルトでは提供されていないカスタマイズを実現するといった目的で使用する。新しいタブで使用する検索エンジンも、拡張機能を使ってカスタマイズすることができる。
拡張機能をインストール
早速、拡張機能をインストールしてみよう。メニューから「拡張機能」を選択し、表示されるダイアログから「Microsoft Edge Add-ons ウェブサイトを開く」をクリックする。
次のようにMicrosoft Edge Add-ons ウェブサイトが表示される。
「New Tab Google」辺りで検索をかけると、それらしい拡張機能が表示される。説明を見ていくと新しいタブを高度にカスタマイズしたり、入れ替えたりする拡張機能が表示されていることがわかる。
いろいろ試して気に入ったものを使ってもらうのが良いわけだが、今回は「New Google Tab」という拡張機能をインストールする。これはシンプルで動作がわかりやすい拡張機能だ。
インストールの確認ダイアログが表示されるので、「拡張機能の追加」をクリックする。
インストールが完了すると、次のようにインストールした拡張機能が無効化された旨が表示される。
拡張機能を有効化する必要があるので、次のステップで有効化を行う。
インストールした拡張機能を有効化
メニューから「拡張機能」を選択し、表示されるダイアログで「拡張機能の管理」をクリックする。
インストールした「New Google Tab」は無効化されていることがわかる。
右側のスイッチをクリックして次のように有効化すれば準備は完了だ。
新しいタブの動作を確認
動作を確認してみよう。この状態で新しいタブを表示させると、次のスクリーンショットのようなページが表示される。
「Microsoft BingではなくGoogle検索をよく使う」という場合は、こうして新しいタブで表示される検索エンジンをGoogleにしておくと便利だ。
Microsoft Edgeの設定を変更すれば、アドレスバーからの検索をGoogle検索に変更することはできる。しかし、新しいタブに表示される検索フィールドからはMicrosoft Bingが使われるという状態は変わらない。拡張機能を使えば、新しいタブで使われる検索エンジンもGoogleへ変更することができるというわけだ。
拡張機能は強力で便利だが、セキュリティリスクに注意
拡張機能は強力で便利だが、セキュリティ上のリスクが存在していることには留意しておきたい。サイバー攻撃者は、Webブラウザの拡張機能を攻撃ポイントとして悪用する方法を常に模索している。Webブラウザを提供するベンダーは、悪意ある拡張機能が混入しないようにさまざまな策を講じているが、攻撃者との関係はいたちごっこで、常に何らかの悪意ある拡張機能が混入した状態が続いている。
拡張機能を利用する際は、こうしたセキュリティ上のリスクがあることを認識しておくとともに、「不用意にいくつも拡張機能をインストールしない」「よく吟味してから使う」「少しでも懸念を抱いたら使用を停止してアンインストールする」など、十分セキュリティ面に配慮した運用を行っていただきたい。