Dr.Foodsは、世界初となる植物性培養フォアグラを開発した。その植物性培養フォアグラを使った「NEXTフォアグラバーガー」の販売も開始している。では、Dr.Foodsの植物性培養フォアグラとはどのようなものだろうか、なぜ開発したのだろうか、今回は、そんな話題について紹介したいと思う。
植物性培養フォアグラとは?
「植物性培養フォアグラ」を初めて耳にするかたも多いのではないだろうか。植物性培養フォアグラとは、カシューナッツを麹によって特定の温度で発酵。そしてその発酵させたものを再度もしくは特定の温度で発酵させて作る。
この「植物性培養フォアグラ」を開発したのは、Dr.Foodsという企業。1年半という開発期間を経て、フランスのAlexis Guionet博士とマーマフーズとの協業によって開発に成功したという。現在、「パテタイプのフォアグラ」と、焼いて食べることができる「フォアグラ」の二種類があるという。
では、なぜ、植物性培養フォアグラの開発を手掛けるのだろうか。
皆さんもご存知のとおり、フォアグラといえばフランス料理の食材に使われ、そして世界三大珍味とも言われるとても人気が高い高級食材だ。しかし、このフォアグラについてさまざまな議論があるという。
特に、ガチョウやアヒルを強制給餌で育てるという生産方法が欧米において、生産、販売について禁止する動きとなっているのだ。
そこで、Alexis Guionet博士は、フォアグラを、動物に負荷を与えない“植物性”で再現しようと考えた。
上の写真がDr.Foodsが開発した植物性培養フォアグラだ。ヴィーガンフォアグラという名称で呼ばれている。2022年7月2日に発売が開始され、ECサイトでも購入可能という。ちなみに値段は450円(税別)とのこと。
そして、Dr.Foodsは、この植物性培養フォアグラを使ったハンバーガーをリリースした。 クストミーツが発売している「ネクストバーガー」のバンズを使用した「NEXTフォアグラバーガー」は、2022年7月2日からWAYBACK BURGERS表参道店にて発売されている。
ちなみに、値段はハンバーガー単品で1800円、ポテトセットが2300円、ネクストサラダセットが3000円となっている。
いかがだったろうか。
Dr.Foodsの植物性培養フォアグラには、斬新さと魅力を感じる。実は、Dr.Foodsは他にも微細藻類を使った食品の開発も手がけているという。
動物倫理に基づいた条例の規制や、今後の世界でのSDGs活動、そして人類の健康のための食品の開発手掛けられているDr.Foodsの今後の動向に注目したい。