Bali Grove Pte(商標名「KARANA」、以下KARANA)は、ジャックフルーツを活用した植物性代替肉を開発。この植物性代替肉を活用したさまざまな料理を提供している。
では、このジャックフルーツを活用した植物性代替肉とは、どのようなものだろうか。どのようなポテンシャルがあるのだろうか。今回は、そんな話題について紹介したいと思う。
ジャックフルーツを活用した植物性代替肉とは?
KARANAは、ジャックフルーツを活用した植物性代替肉を開発。この植物性代替肉を使ってさまざまな料理を開発し、提供している。
では、なぜ植物性代替肉なのだろうか。
昨今の情勢において世界的にタンパク質の需要が増えている。しかし、世界規模の人口増加や気候変動などによりタンパク質の需要が近い将来供給に追いつかない事態が発生することが懸念されている。
他にも動物愛護や健康志向の高まりからも植物性代替肉の研究開発が盛んなのだが、植物性代替肉は、肉に近い食感の実現するための保存料、甘味料、着色料、香料などの過度な添加物を使用することが避けられず、課題となっている。
そこに目をつけたのはKARANA。KARANAは、ジャックフルーツの特性に注目。ジャックフルーツは、熱帯地方を中心に栽培されているフルーツ。豊富な食物繊維や脂質、コレステロールゼロなどと健康面でも高い期待値を有している。そして、何よりも干ばつや害虫に強く、除草剤や農薬を必要としない、大規模な農園が不要でどこでも生える力を持っていることが強みなのだ。
KARANAでは、実際にジャックフルーツを活用した料理も多く提供している。
例えば、ミンチ。もちろん、ジャックフルーツで作られていて驚くほど肉っぽい食感があるという。栄養素もミンチ113gあたり190kcalで、タンパク質、脂質、炭水化物は8g、14g、9gとPFCバランスも良い。炭水化物のほとんどは食物繊維で占められている。
いかがだったろうか。ジャックフルーツは、世界で約100万トン生産されているという。
しかし、加工技術が確立されておらず約6割が廃棄されているという実情があるのだ。ジャックフルーツを有効活用することで、CO2削減、廃棄物の削減、農家の収入増加など環境面や経済面にさらなるインパクトを生み出すことができるだろう。隠れたポテンシャルのある植物・フルーツの未来は明るい。