2022年5月26日、秘密鍵の共有管理サービス「N Suite」を手掛けるdouble jump.tokyoとメタバース領域でサービス開発するSynamonがパートナーシップを締結した。

メタバース領域において、N Suiteを通じてブロックチェーン技術を有効活用し、サービスを強化していくというが、この連携にはどのような意図があるのであろうか、見ていきたい。

  • double jump.tokyo×Synamonのパートナーシップ締結

    double jump.tokyo×Synamonはパートナーシップ締結を発表した(出典:double jump.tokyo)

double jump.tokyo×Synamonのパートナーシップ締結

まずは、double jump.tokyoの「N Suite」を紹介したい。「N Suite」とは、NFT発行や暗号資産の送金、スマートコントラクト(主にブロックチェーン領域で使われる“契約”に関する技術)のデプロイなど、NFT/Web3領域のビジネスをスムーズにかつ効果的に行うための製品を揃えたビジネスツールセット。

複数人で秘密鍵を共有して使用できるため、暗号資産の送金やNFT発行などの作業を属人化することなく、複数人で実施することができ、また、N Suiteで管理する秘密鍵は、ワークフロー機能で管理者に承認された操作の実行でのみ使用が可能。上場企業からスタートアップ企業まで幅広い企業に活用されている。

  • double jump.tokyo の秘密鍵の共有管理サービス「N Suite」

    double jump.tokyo の秘密鍵の共有管理サービス「N Suite」(出典:double jump.tokyo)

そしてSynamon。Synamonが提供しているのは、「メタバース総合プラットフォーム」。企業がメタバースを活用したプロモーション活動に主に活用されている。この「メタバース総合プラットフォーム」では、NFTを活用に対応した幅広いユースケースに対応し、規模や用途に応じて柔軟に使い分けができる空間を提供できる。

また、スマートフォンからのアクセスや100人同時接続も可能なのだ。ちなみに、Synamonの「メタバース総合プラットフォーム」の動画が配信されているのでぜひご覧いただきたい。

Synamonが提供するのは、「メタバース総合プラットフォーム」の動画

この連携にはどのような意図があるのか、もうお分かりだろう。

「メタバース総合プラットフォーム」では、このように、メタバースにおけるイベント会場、ショールームやギャラリー、ショッピングなどのシーンにおいて、NFTの発行や暗号通貨の送金が盛んに行われることだろう。そのようなスマートコントラクトの際にN Suiteは活躍するのだ。

いかがだっただろうか。メタバース空間において、NFTをはじめとするWeb3領域に対しては、さまざまなユースケースが今後生み出されるだろう。

そのさまざまなユースケースにおいて、今回のような企業同士の連携が行われ、メタバース市場は、急速にかつ深く、発展・強化していくことだろう。