日々の業務を行う中で、情報のインプットはとても大切です。近年ではインターネット上に毎日無数の情報が掲載されています。ネットで見かけた有益な記事をチームメンバーに共有することもあるのではないでしょうか。→過去の回はこちらを参照。
チャットツールのメッセージで記事を共有する方法はとても手軽ですが、情報が流れていってしまうのが懸念点です。せっかく見つけた参考記事が1ヶ月後に見当たらなくなってしまうのはもったいないです。
今回は、Notionで参考記事リストを作る方法についてご紹介します。有益な情報をNotionに蓄積し、後から見返しやすい仕組みを構築します。また、ブラウザ拡張機能を使って簡単に蓄積する方法や、自動的にSlackに通知する方法についてもご説明します。
Notionでチーム共有の参考記事リストを作るメリット
Notionで参考記事リストを作ると、チームのナレッジとして蓄積することができます。タグ付けをすることでジャンルごとの参考記事を確認しやすくなります。
また、Webクリップ機能を使うと、参考記事の本文をNotion内に保存することができます。わざわざ記事のURLを踏まなくても内容を確認できます。また、気になるキーワードを含む記事を探し出すこともできます。
自分一人の力で参考記事リストを作るのではなく、チーム全員が協力して作り上げることができます。後ほど紹介するブラウザ拡張機能を使えば、誰もが手軽に情報を蓄積できます。
業界ニュースやスキルアップにつながる記事を蓄積しておけば、新人教育の場でも活躍することでしょう。
参考記事リストの作り方
チームで共有できる参考記事リストを作りましょう。
データベース作成
新たにページを追加し、データベースのテーブルを選択します。
参考記事リストに必要なプロパティを設定しましょう。
記事タイトル: タイトル
タグ: マルチセレクト
URL: URL
追加日時: 作成日時
作成者: 作成者
お好みに合わせて、テーブルビュー以外の見た目も用意すると後から見返しやすくなります。
これで、参考記事を蓄積するための土台は整いました。
Webクリッパーを導入する
以前の記事でもご紹介したブラウザ拡張機能「Save to Notion」を使います。
初めて参考記事リストに接続する際は、次の設定をするとよいでしょう。
接続先データベースとして参考記事リストを選択する。
Clip Page Contentにチェックを入れると、記事全文をNotionに蓄積してくれるようになります。
Add New Fieldからタグプロパティを追加すると、参考記事をNotionに蓄積するときにブラウザ上でタグ付けも行えるようになります。
有益な記事を見つけた際には、拡張機能のアイコンを押してタグを設定するだけでNotionに参考記事を蓄積できます。
Slackに更新情報を通知する
Notionに参考記事が追加されたタイミングでSlackに更新情報を通知する仕組みを作りましょう。今回は標準のSlack連携機能を利用します。
今回作成した参考記事リストページ右上のメニューから「Slackチャンネルに接続」を押します。すでにブラウザでSlackにログインしている場合には、Notionをブラウザで開いて操作するとスムーズに進められます。接続先のSlackチャンネルを設定しましょう。
これで、参考記事リストの情報が更新されると自動的にSlack通知されるようになりました。
ただ、Notion標準のSlack連携機能には少し難点があります。参考記事を1つ追加した場合、Slack通知は1回で十分だと思いますが、実際には上記画像のとおり複数の通知が飛んでしまいます。
通知をよりわかりやすく改良したい場合には、Notion標準のSlack連携機能ではなくAutomate.ioなどのiPaaSサービスを利用する、もしくはNotion APIを利用したプログラムを作成するのがよいでしょう。詳しくはまた別の機会にご紹介します。
いかがでしたか。Notionでチーム共有の参考情報リストを作り、チームのナレッジを蓄積していきましょう。今回のプロジェクト管理テンプレートをこちらに用意しました。画面右上の「複製」からご自身のNotionに取り込んで使うことができます。