Google先生とのやりとりは秘密です!

Googleは10月19日、Googleアカウントでログインしているユーザーの、Google検索へのアクセスをSSLで暗号化すると発表した。実際の導入は順次行う予定のようだ。

アカウントを持っていない人でも、https://www.google.com に直接アクセスすることで利用できる。

SSLで暗号化されたGoogle検索。見た目には変わっている点はない

さて今回の変更で利用者へのメリットとはなんだろうか? 同社によれば「Googleのパーソナライズド検索結果を保護する重要性が高まっており、SSLで暗号化することで、ネットカフェなどのオープンなWi-Fiスポットを利用する場合でも安全」ということだ。

別の面では、Googleの検索結果から、たとえばマイコミジャーナルに来た際に「○○の記事をお探しですか? 最新関連記事が○○件あります」などの表示を見たことはないだろうか。

Google検索での検索ワードを使って関連情報をレコメンド

これは、リファラー情報を利用して、Google検索から来訪したユーザーに関連した情報(ショップサイトの場合なら関連商品など)を提供する仕組みなのだが、今回の変更でこのようなサービスも実現が難しくなる。

なおGoogleでは、どのような検索キーワードでWebサイトに来訪しているかは「Google Webmaster Tools」で確認できるとしている。

女子、ではなくて助詞だって大切なんです

さて本題。Google検索では、検索キーワードに「海の見えるレストラン」のように複数の単語を入力した場合、「海」「の」「見える」「レストラン」と単語レベルに分割して検索される。

さらに「の」のような検索上、重要な意味を持たないと思われる助詞などは自動的に除外され、言ってみれば「海」「見える」「レストラン」の3つの単語で検索を行っているのと似たような検索結果が表示される。

なにを細かいことを、いったいどのような不都合があるのか、とお思いだろうか。

通常はこうした処理はユーザーにとって有益だが、しかしこれがたとえば歌詞や詩の一節だとしたらどうだろう。「海の」なのか「海が」なのか、はたまた「海で」「海に」なのかが重要になるだろう。そんなときに使えるのがフレーズ検索。

これは、Google先生が勝手に単語レベルに分割しないように、文章をそのままの文章で検索する方法だ。

実際に「海の見えるレストラン」と検索してみた。すると、もちろん「海の見えるレストラン」も検索されるが、結果に「海が見えるレストラン」や「海が見えるカフェレストラン」などちょっと微妙に違う結果も混じってくる。

3件目に「海が見えるレストラン」が

ではフレーズ検索をしてみよう。フレーズ検索では、対象とするフレーズを半角ダブルクォーテーション(")で囲むだけだ。

「"海の見えるレストラン"」で検索

これは、完全一致検索と呼ばれるもの。単語のみを検索する際はそれほど便利ではないが、決まり切った言い回しや歌詞、名言といったような文章を検索する場合には覚えておいて損はない。

なお、今回は「海の見えるレストラン」を検索したが、その検索結果として「屋形船」のページが出てきた……。確かに海はばっちり見えそうだ。見えそうだが、それはレストランなのか? そうなのか?