高度にインターネットが発達した現代では、知りたい情報をすぐに検索して調べることができる。一方で、本を読むことで得られる想像力やインスピレーションも重要だ。"本でしか得られない情報"もあるだろう。そこで本連載では、経営者たちが愛読する書籍を紹介するとともに、その選書の背景やビジネスへの影響を探る。
第2回に登場いただくのはオンラインプログラミング学習サービスのProgateを創業した、Progate CEOの加藤將倫氏。加藤氏が選んだのは宇宙飛行士の野口聡一氏が執筆した『どう生きるか つらかったときの話をしよう 自分らしく生きていくために必要な22のこと』(アスコム)。
同書は宇宙飛行士の野口聡一氏が経験した「燃え尽き症候群」と、その苦しみの中から見つけ出した「自分らしく生きること」の本質をありのままに描いている。3度の宇宙飛行やギネス世界記録の認定など、一見すると輝かしい経歴を持つ野口氏だが、なんと10年間も燃え尽き症候群に苦しんだそうだ。表紙には「後悔なく生きるのは宇宙に行くより難しい」とも記されている。「どうすれば誰もが自分らしく生きていけるのか」を、野口氏の体験と共に考えることができる一冊だ。