前回までの作業で、Microsoft Excelファイルの特定のセルにデータをハメ込む方法を実装した。実装にはPandasとOpenPyXLを使い、スクリプトとして扱いやすくなるようにArgparseでオプションを処理した。
今回はExcelのセルを装飾する方法を説明する。まずは、フォントを赤くしてみよう。
連載「PythonでExcel作業の効率化を図ろう」のこれまでの回はこちらを参照。
マイナスの請求データに対応する
前回に使用した請求データExcelデータに、次のスクリーンショットのようにマイナスの請求価格の項目を追加する。
このデータは割引ということで単価がマイナスの値になっている。前回までのスクリプトであればこの項目も問題なくはめ込みが行われるが、マイナスに値になっているのでほかの単価とはちょっと違う表示になるようにしたい。
ここではこの文字を赤く、そして目立つように太字にするように装飾を行うことにする。OpenPyXLはそうした装飾に対応しているので、OpenPyXLを使うことになる。