3月3日夜20時~21時、日本ほか太平洋一帯で皆既月食が見られます。そして、日本の次は3年後。見るのに道具はなくても大丈夫。特有の赤黒い満月を確認できるのは、皆既月食だけ。ということで、皆既月食、それなに、どう見たらいいの? おいしいの!? なかなかないチャンスについてご紹介いたしますー。

皆既月食。それはだれでも簡単に見られる、宇宙の神秘!

だれでも月見はしたり、月見XXを食したりするように、月にからむ出来事は、宇宙! とか天文! とか、サイエンス! とか、そんなことなく楽しめます。

でも、なんだか特別感がありますなー。

たとえば、三日月と明るい金星の接近や、黄色く大きく見られる満月の月の出、月の入。そして、月に照らされてできる影など、タイミングさえ知っていれば、あるいは「出会いがしら」でも「おっ」と思うものでございます。思わず見つめて、一緒にいる人との会話が、あるいはSNSのネタとしても使える。それが月です。

そして、その普段でも、話題提供の花である月が、もっとも化けるのが皆既月食でございます。アストロアーツ社のステラナビゲータでシミュレーションするとこんな感じ。満月が欠けて、赤黒い「血色の月(ブラッドムーン)」になり、また元に戻ります。その間、4時間くらいの現象です。

  • 2026年3月3日、1時間ごとの月の表情の変化

    2026年3月3日、1時間ごとの月の表情の変化。20~21時ごろが皆既月食でブラッドムーン状態

そして、このできごと「月を見るだけ」なので、誰でも楽しめます。最近のスマホは月の写真もかんたんに撮れるので、撮影してシェアするのもいいですな。

  • 2026年3月3日の皆既月食スケジュール

また、月食は「映える」現象なので、よく写真も撮られます。NASAのAPOD(天文学今日の1枚)でもよく登場していますな。こちらとか、こちらとか、こちらとか。連続写真を撮影するのがポイントです。

月食ってなんなの?

皆既月食は、地球の影に月が隠されるできごとです。原理的に太陽と反対側、満月の時にしか起こりません。

  • 皆既月食の原理

    皆既月食の原理

月食はこのように、月自体の変化なので、日本どころか、世界中ほぼ同じ時刻に、同じように月が変化するのがわかります。

ただ、地球の裏側だと月が見えないので見られません。今回、見られるエリアは、太平洋一帯で、ハワイやカリフォルニア、オーストラリア、インドネシアなどでも楽しめます。SNSなどでワールドワイドに楽しむこともできますね。月食は「lunar eclipse」なので「moon」、「lunar」、「eclipse」などのキーワードをいれてもいいですな。日本なら「#月食」、「#皆既月食」などでしょうか。国立天文台のサイトでしらべると見える地点ごとの月の高さなどもわかるので、どこでどの程度見られるのかチェックしてもいいですな。

赤く見えるのはなぜなの?

皆既月食では、月が地球の影にかくれて、太陽光線があたりません。ですから、真っ黒になってしまいそうなのですが、そうはならないです。

これは、地球のまわりにある大気のせいです。日が沈んでも急には暗くならないのは、大気が太陽光を屈折、散乱させて、ほのかに光っているからです。月から見ると、地球の周りにリングライトがあるような状況です。さらにこの大気のライトは太陽光を長く通すので夕焼けや朝焼けのように赤っぽくなっています。それだけが月を照らすので、皆既月食では、月が赤っぽく見えるのですな。

さらに、その外側には青っぽく散乱された光もあるので、ちょっとフチが青っぽく見えるという現象が最近知られるようになりました。

天気が心配、ネット中継もあるよ!

ということで、月食、お手軽なわりに、いろいろ楽しめます。問題は天気ですな。現時点ではちょっと予報がかんばしくありません。

そういう時は、ネット中継で楽しむのもよいでしょう。日本天文台協会がネット中継地点の一覧を掲載しています。なかでも名古屋市科学館は姉妹都市のシドニーの中継もやるそうです。

他に海外では、ロサンゼルスのグリフィス天文台の中継などがあります。「Live stream lunar eclipse March」などをキーワードに探してみるのもいいですな。

ということで、月食楽しんでくださいねー。