筆者は毎週のようにインタビューをして記事を書いているのですが、事前に質問案を送ることがあります。基本の流れはあるのですが、毎回ある程度の時間をかけて作成しています。今回は、ChatGPTを使ってインタビューの下準備を効率化してみましょう。→過去の「柳谷智宣のChatGPTプロンプトクリエイティブラボ」の回はこちらを参照。

著名ジャーナリストになりきってインタビュー案を作成してもらう

まずは「高効率な水力発電システムを開発した会社の社長に取材します。質問案を考えてください」と直球のプロンプトを入力してみましょう。

  • 出力
  • 柳谷智宣の「ChatGPTプロンプトクリエイティブラボ」 第6回

    9つの質問を作成した

特徴、課題、事例、リスク、コスト、展望、ライバル、将来、一言、と言う流れで、9つの質問を作成してくれました。細部を調整すればほぼ流用できそうな完成度です。もし、足りないのであれば、プロンプトを「質問案を20個考えて」と修正し、回答から取捨選択すればよいでしょう。

とは言え、この質問案を読み上げて回答を得るだけではいいインタビューになりません。もっとストーリーとして情報を引き出し、その場も盛り上げたいところです。ここがインタビュアーの腕の見せ所ですが、今回はChatGPTの力を借りましょう。

インタビュースキルの高い著名人に取材をシミュレーションしてもらい、やり取りを参考にしたり、そこから質問案を抽出したりできます。まずは、ChatGPTが誰に扮するのかを決めます。

  • プロンプト

    インタビュースキルの高いジャーナリストを教えてください

  • 出力

  • 柳谷智宣の「ChatGPTプロンプトクリエイティブラボ」 第6回

    何名かピックアップした

  • プロンプト

    テリー・グロスさんのインタビュースキルについて教えてください。

  • 出力

  • 柳谷智宣の「ChatGPTプロンプトクリエイティブラボ」 第6回

    テリー・グロスさんのインタビュースキルについて回答

テリー・グロスさんのことを調べてみると、1975年に米国公共ラジオ放送に入社して以来、数千人のゲストにインタビューしてきたそうです。

では、テリー・グロスさんに扮するChatGPTにインタビューを行ってもらいましょう。今回はプロンプトをシンプルにしましたが、本来は取材相手の情報をもっと詳しく入力するほうがよりリアルなやりとりになります。

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