Forbesに、Google Glassが業務にもたらす影響について検証した記事が掲載されています。Google Glassなどのウェアラブルが職場のセキュリティや生産性に与える影響について、すでに調査を進めている企業もありますが、多くの企業はいまだBYODへの対応に四苦八苦している状態です。Forbesの記事では、最後に次のようなアドバイスが提案されています。

「一般的な企業、特にIT企業は、Google Glassやスマートウォッチといった新型ウェアラブル端末をいち早く導入し、どのような問題が発生する可能性があるか見極める必要がある。このような新型端末がオフィスに登場し始めた今、企業は、BYODポリシー、ITデバイス管理システム、従業員の教育に最優先で取り組むべきだ。」

なるほど納得の内容ですが、ウェアラブル端末がオフィスで使用されるようになる可能性はどのくらいあるのでしょうか。検証のため、IT部門について考えてみましょう。

一般的に、ITスタッフであれば、新しいテクノロジの習得に問題はないはずです。十分時間をかけてあれこれ操作してみれば、新しいテクノロジのメリットを実現できるでしょう。さらに調査と実験を繰り返すことで、ネットワークセキュリティを確保する方法を見つけ出すことができるはずです。または、データ重視の推奨案を提示して、問題が解決されるまでウェアラブルの使用を禁止することもできます。

効果がありそうな方法ですね。しかし本当の問題は、ウェアラブル端末が、一般的なITスタッフには手が届かないということです。システム管理者、ネットワークエンジニア、ヘルプデスク管理者などのITスタッフは、スマートフォンやタブレットとあまり代わり映えしない機能のために、何百ドルもするウェアラブル端末を購入することはないでしょう。これと同じ状況が起こったのが、最初にBYODが爆発的に普及したときでした。ITスタッフとエンドユーザがほぼ同じ時期にBYODを職場に持ち込んだため、混乱状態に陥ったのです。

企業は、混乱を回避する方法として、ITスタッフに導入を促すことができますが、一定の条件を満たす必要があります。まず、許容できる価格帯を設定し、手間とコストを上回る効果を得られるようにします。この方法は医療や公共部門で一部採用されていますが、このような部門には導入に積極的なユーザはあまりいません。しかしウェアラブルには、実行するアプリケーションやコンシューマ向けの廉価版の利用によっては、年間何百万ドルものコスト削減効果を期待できるかもしれないのです。今年のCES(Consumer Electronics Show)の内容を考えれば、コンシューマグレードのウェアラブルが登場することは疑う余地がないでしょう。スマートなアイデアがある企業であれば、最適な方法でウェアラブルをワークフローに組み込むことができるはずです。

皆さんはどのようにお考えですか?職場でウェアラブルを使いますか?

参考に、Google Glassの活用方法を紹介した動画を是非ご覧ください。

 

※本内容はBarracuda Product Blog 2014年5月20日What’s your plan for wearables in the workplace?を翻訳したものです。

クリスティーン・バリー(Christine Barry)(バラクーダネットワークス、チーフブロガー)

本稿は、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている『バラクーダラボ』6月17日付の記事の転載です。