Gmailアカウント以外のメールや予定を使いたい
Android搭載スマートフォンを使うには、必ずGoogleのアカウント(Gmailアカウント)が必要になる。手持ちのアカウントを登録してもよいし、新たにアカウントを取得してもよいが、アカウントが1つでは使い勝手が悪いということもあるだろう。
例えば、会社や個人で利用するメールを受け取りたい場合、2つの方法がある。1つは、GmailにPCからアクセスして、会社や個人のアカウントを登録する方法だ。「設定」の「アカウントとインポート」タブで「POP3を使用して他のアカウントのメッセージを確認」にアカウントを追加すればよい。Gmailの送受信をするだけでほかのアカウントに来たメールも受信できるようになる。ただし、最大5つまでしか登録できない。
もう1つの方法は、Android側にアカウントを追加する方法だ。メールだけをとればよいのならば「IMAP/POP3メール」のアカウントとして登録できる。ここで登録したアカウントのメールはGmailアプリで読むことができないので、対応するアプリを利用しよう。
Exchangeサービスを使っているならば「Exchange Activesync」アカウントとして登録するのがお勧めだ。PCでOutlookを使って簡単にAndroidとスケジュール共有ができるようになる。また、Google AppsアカウントやHotmailアカウントはExchangeサービスになるので、「Exchange Activesync」アカウントとして登録するとGoogleのメールだけでなく連絡先やカレンダーも同期できるようになる。自分が使っているサービスがExchangeサービスかどうかをまず確認するとよいだろう。
「IMAP/POP3メール」の場合、PCでメール設定をするのと同じような設定で受信可能になる |
Google Appsアカウントを設定する場合「サーバーアドレス」は「m.google.com」、「ユーザー名」にメールアドレスをすべて入れる |
複数のAndroid端末を使うには?
スマートフォンとタブレットなど、2台以上のAndroid端末を使う人も増えてきている。今は1台しか持っていなくても、今後2台持ちたいと考えることもあるだろう。その時、アカウントは何を登録したらいいのかというと、基本的に手持ちのGoogleアカウントでOKだ。
2台のAndroid端末に同じGoogleアカウントを設定した場合、両方の端末で同じメールや予定表を見ることができる。端末Aでメールの削除やアーカイブ化を行えば、端末Bにもその結果が反映される。これはスマートフォンとPCで同じアカウントを使っているのとまったく同じイメージだ。
連絡先や予定表を同期しているなら、どの端末でも同じ環境を利用できる。これは機種変更の時も同じで、同じアカウントを設定すればすぐに前端末と同じ状態にできるのだ。端末のメーカーが変わってもキャリアが変わっても関係なく、Android同士ならすぐにアドレス帳の移行や予定表・メール環境の構築ができる。
有料アプリの設定は少し難しくなる。基本的には同一アカウントを設定すれば、Google Playの履歴に購入したアカウントが表示される。しかし、なかには、スマートフォン専用やタブレット専用というアプリもある。スマートフォンで購入したスマートフォン専用アプリは、タブレット側では表示されない。また、OSのバージョンもすべてのアプリがすべてのバージョンに対応しているわけではないから、表示されないものもある。
表示されたからといって全部使えるわけではない。1度の購入で何端末でも使ってよいというものもあれば、3端末までOK、1端末でしか使えないというものもある。このあたりはアプリごとのライセンスを確認してほしい。