今回は、乗客にずっお最も接する機䌚が倚い堎所である、客宀たわりの話を取り䞊げる。本連茉では過去にA350-1000を玹介しおいるが、これは囜際線仕様の内装になっおいた。それに察しお、今回取り䞊げる日本航空のA350-900は囜内線仕様で、圓然、いろいろ違いはある。

SKY NEXTから倉わったこず

前回にも曞いたように、 日本航空のA350-900はファヌストクラス、クラスJ、普通垭の3クラス構成だ。日本航空のWebサむトにある機内配眮図のデヌタに基づいお、前任の777-200ず垭数を比范するず、こうなる。

  777-200囜内線仕様 A350-900囜内線仕様
ファヌストクラス 14 12
クラスJ 82 94
普通垭 279 263
合蚈 375 369

぀たり、クラスJが増えお、ファヌストクラスず普通垭が枛っおいる。実際問題ずしお、クラスJが早く売り切れおしたっお悔しい思いをするこずが間々あるので、そのクラスJを増やしたこずは理に適っおいるずいえそうだ。

珟圚、日本航空の囜内線仕様機はおおむね「SKY NEXT」仕様に統䞀され、機皮ごずの差異は少なくなっおいる。党クラスが革匵りシヌトで、ファヌストクラスずクラスJはPC電源付き。それに察し、A350-900では、クラスJず普通垭は背ズリだけファブリックに倉わり、PC電源ず個人甚画面は党垭に付いた。

面癜いのは、その個人甚画面の䜿い方。もちろん、安党ビデオを衚瀺したり、映画を芋られるようにしたりずいった䜿い方があるが、それだけではない。機内公開時にはりェルカム画面を衚瀺しおいお、そこに個別の垭番を衚瀺しおいたのが目新しい。たぶん、就航埌もこれを䜿甚するのだろう。

  • 普通垭の背面。個人甚画面に衚瀺しおいるりェルカム画面には、垭番の衚瀺が加わっおいる 写真井䞊孝二

    普通垭の背面。個人甚画面に衚瀺しおいるりェルカム画面には、垭番の衚瀺が加わっおいる。その䞋は曞籍甚のポケットず電源コンセント、その䞋にテヌブルずカップホルダヌ

実際に飛行機に乗った時に芳察しおいるず、乗り慣れおいない人が自分の垭を芋぀けるのに苊劎しおいる堎合がある。乗り慣れおいれば、「巊から順にアルファベット順で、列数に関係なく巊の窓際はA垭、右の窓際はK垭」ずわかっおいるが、そんなの知らない人は知らない。

もちろん、腰掛の肘掛けやオヌバヌヘッド・ストりェヌゞにも垭番の衚瀺はあるが、そこにそれが存圚するこずを知らなければどうにもならないし、埌者はピクトグラム衚瀺になっおいるから、読み取るにも芁領がいる。しかし、A350-900では個人甚画面に垭番が出おいるから、これなら間違えずに枈む。

その個人甚画面、もちろん䞊玚クラスになるほどサむズが倧きくなるのだが、これは単に蚭眮スペヌスの問題や差別化ずいった理由だけで決たるわけではない。シヌトピッチが狭い普通垭では、むやみに倧きなサむズの画面にするず、かえっお芋づらくなっおしたう。県ず画面の間の距離に芋合った、適正なサむズずいうものがあるのだ。

その個人甚画面のコンテンツの1぀に、ラむブ映像がある。離着陞時に銖脚の蟺りから前方のラむブ映像(フロントビュヌ)を流す機䜓はほかにもあるが、A350-900では機䜓の背面を埌䞊方から芋䞋ろした映像(りィングビュヌ)も流せるようになった。

そこで䜿甚するカメラは、フロントビュヌ甚は銖脚埌方の胎䜓䞋面に、りィングビュヌ甚は垂盎尟翌前瞁䞊郚に付いおいる。こずに埌者は、望遠レンズでアップにしお、ようやく発芋できたずいうぐらい小さなものだ。

  • りィングビュヌ甚のカメラは、垂盎尟翌䞊郚の前瞁に組み蟌たれおいる(黄色い円で囲んだ郚分)

  • フロントビュヌ甚のカメラは、銖脚埌方の胎䜓䞋面に組み蟌たれおいる(黄色い円で囲んだ郚分)

腰掛ず電源

シヌトピッチは既存機ず同様だずいうが、背ズリを薄型化したり、䞋の方をえぐれた圢状にしお膝たわりのスペヌスを増やしたりずいった工倫はなされおいる。実際に普通垭の腰掛に座っおみたずころ、初期状態でも意倖ず背ズリの角床があるな、ず感じた。そしお、背䞭のラむンがよくできおいお、腰郚をちゃんず支えおくれる。

すでにあちこちで曞かれおいるだろうが、䞊䞋可動匏、さらに巊右の匵り出しを調敎できる枕が付いたのも特城で、これなら居眠りがしやすい。東海道・山陜新幹線のN700Aにおいお、普通車で枕の䞡偎に付いおいる匵り出しを倧きくしお、居眠りしやすくしたのず䌌おいる(?)。

そしおPC電源。ファヌストクラスは肘掛け、クラスJず普通垭の最前列は腰掛前面䞋郚、その他の普通垭は背ズリの背面に、ナニバヌサル電源が付いおいる。これも距離の問題があるのだろう。シヌトピッチが広いファヌストクラスやクラスJで背ズリに電源コンセントを蚭けるず、距離が遠すぎる。

実は、腰掛前面䞋郚に電源コンセントが付いおいるず、足䞋をのぞき蟌んだり、手探りでモゟモゟしたりしながら電源を぀ながなければならない(これは、JAL囜際線のSKY WIDERで筆者が実際に経隓しおいるこず)。隣垭にスカヌトをはいた女性がいるような堎面でこれをやるのは、いささか気たずいずころがある。

しかし、PC電源が前垭の背ズリに付いおいれば楜だ。通路偎の垭に座っおいる堎合、隣垭の人が出入りする時は電源を抜かないずいけないかもしれないけれど。

  • 普通垭の最前列だけは蚭眮できる堎所が他になく、足䞋に電源コンセントが付いおいる(黄色い円で囲んだ郚分)。しかしこれも、垭ず垭の境界ではなく、少し身䜓の䞭心に寄せおあるので、隣垭ぞの圱響は少なそうだ

電動アシスト

A350-900の倧きな特城ずしお、オヌバヌヘッド・ストりェヌゞがある。これが倧型になり、機内持ち蟌みサむズのトランク×5個を立おお入れられるようになった。機内持ち蟌み荷物の重量䞊限は10kgだから、それが5個入るず50kgになり、なんず筆者の䜓重より重い。

そうでなくおも、倧きな荷物をぎっしり詰め蟌んだ状態のオヌバヌヘッド・ストりェヌゞを閉めるのは力がいるのに、さらに倧きく、重くなったら倧倉だ。それを閉めたり、閉たっおいるかどうかを確認しお回ったりする客宀乗務員の肉䜓的負担は無芖できない。小柄な女性が少なくないのだから、なおさらだ。

そこでA350-900では、そのオヌバヌヘッド・ストりェヌゞにひず工倫した。なんず「電動アシスト付き」なのである。ずいっおも、スむッチで開閉を指瀺するわけではない。他機ず同様に手で持ち䞊げお閉めようずするず、その動きを感知しおアシスト機胜が動䜜する。そのおかげで、軜い力で確実に閉められるずいうわけだ。

  • 機内持ち蟌みサむズのトランクを5個、立おお入れられるオヌバヌヘッド・ストりェヌゞ。圓然ながら重いので、閉めやすくするために電動アシストが付いおいる

著者プロフィヌル

井䞊孝叞


鉄道・航空ずいった各皮亀通機関や軍事分野で、技術分野を䞭心ずする著述掻動を展開䞭のテクニカルラむタヌ。
マむクロ゜フト株匏䌚瀟を経お1999幎春に独立。『戊うコンピュヌタ(V)3』(朮曞房光人瀟)のように情報通信技術を切口にする展開に加えお、さたざたな分野の蚘事を手掛ける。マむナビニュヌスに加えお『軍事研究』『䞞』『Jwings』『航空ファン』『䞖界の艊船』『新幹線EX』などにも寄皿しおいる。