Fessでは、「Elasticsearch」または「OpenSearch」を検索エンジンとして利用できます。
OpenSearchはElasticsearchからフォークして作られたプロダクトで、Apacheライセンスで提供されています。Elasticsearchはオープンソースのライセンスではないので、検索エンジン部分も含めて、FessをApacheライセンスのプロダクトで構築したい場合などには、OpenSearchを採用することもできます。 OpenSearchは、開発者のコミュニティー主導で開発が行われ、現在は、OpenSearch 2.0がリリースされています。
OpenSearch を利用する場合の手順
今回はOpenSearchを利用する場合の手順についてご紹介します。TAR.GZ版をインストールする方法やDockerを利用する方法などがありますが、Dockerを利用する方が簡単に構築することができると思います。
まずは、Dockerを利用して構築する方法を説明しましょう。
Dockerでの利用
以下の手順を実施する前に、「Docker Desktop」などをあらかじめインストールして、Dockerコマンドが利用できる状態にしてください。 DockerでOpenSearchを利用するための設定も必要になるので、本連載の第29回を参考にして事前に設定しておいてください。
FessとOpenSearchをDockerで起動するために必要な以下のファイルをGithubからダウンロードします。
コマンドプロンプトを開き、compose.yaml を保存したフォルダに移動して以下のコマンドを実行します。
$ docker compose --env-file .env.opensearch -f compose.yaml -f compose-opensearch2.yaml up -d
コンテナが起動できたら、「http://localhost:8080/」 にアクセスして、検索画面が表示できることを確認してください。
以上で、OpenSearchを利用して、Fessが起動します。