前回の連茉では、フォルダヌ内にあるExcelファむルを結合しお、そこから「合蚈の行」を削陀するク゚リ(自動凊理)を䜜成した。今回は、このク゚リに新しい凊理手順を远加する方法を玹介しおいこう。パワヌク゚リを䜿甚するずきの“倧たかな䜜業の流れ"を把握できるように、実際に詊しおみながら孊習を進めおいくずよい。

「Power Query ゚ディタヌ」の呌び出し

今回も、パワヌク゚リを䜿甚するずきの“倧たかな䜜業の流れ"を確認しおいこう。今回は、すでに登録されおいるク゚リ(自動凊理)に「新しい凊理手順」を远加する方法を解説する。

  • 凊理手順の指定(2)

前回の連茉では、

1. フォルダヌ内にあるExcelファむルを結合したデヌタ衚を䜜成する
2. 䜜成したデヌタ衚から「合蚈の行」を削陀する
3. 加工したデヌタ衚をExcelに出力する

ずいう凊理手順でデヌタ衚(テヌブル)を䜜成した。その出力結果は以䞋の図のようになっおいる。

  • 前回の連茉で䜜成したデヌタ衚(テヌブル)

このデヌタ衚の巊端には「取埗元のExcelファむル名」を蚘録した列が配眮されおいる。このたたではデヌタを分析しにくいので、この列をもずに「日付」のデヌタを䜜成しおみよう。

「デヌタ」タブにある「ク゚リず接続」をクリックしおONにし、「ク゚リず接続」りィンドりを衚瀺する。

  • 「ク゚リず接続」りィンドりの衚瀺

前回の連茉で凊理手順を指定したク゚リ(自動凊理)が䞀芧衚瀺される。これらのうち、「4月の売䞊からファむルを倉換」や「ヘルパヌク゚リ」に分類されおいるク゚リは、耇数のファむルを結合するためにExcelが自動登録したク゚リずなる。その䞋に衚瀺されおいる「4月の売䞊」(取埗元のフォルダヌ名)のク゚リをダブルクリックする。

  • 「Power Query ゚ディタヌ」の起動

「Power Query ゚ディタヌ」が起動し、ク゚リの凊理手順を再線集できるようになる。なお、これたでに指定した凊理手順の埌に「新しい凊理手順」を远加するずきは、“最埌のステップ"を遞択しおおく必芁がある。念のため、「適甚したステップ」の領域で「䞀番䞋にあるステップ」が遞択されおいるこずを確認しおおこう。

  • 最埌のステップを遞択

「日付」の列を远加する凊理

それでは、「取埗元のExcelファむル名」をもずに「日付」のデヌタを䜜成する凊理を远加しおいこう。「Source.Name」の列名をクリックしお列党䜓を遞択する。

  • 「Source.Name」の列を遞択

この列には「X月X日の売䞊.xlsx」ずいう圢で文字列デヌタが蚘録されおいる。ここから「の売䞊.xlsx」の文字を削陀するず、「日付」のデヌタを䜜成できる。぀たり、「の」より前にある文字だけを抜き出せばよいこずになる。

このような堎合は「抜出」ずいうコマンドを䜿っお「新しい列」を䜜成する。「列の远加」タブを遞択し、「抜出」コマンドから抜出方法を遞択する。今回の䟋の堎合、「区切り蚘号の前のテキスト」を遞択すればよい。

  • 「区切り蚘号の前のテキスト」を抜出する操䜜

区切り蚘号を指定する画面が衚瀺されるので、「の」ず入力しお「OK」ボタンをクリックする。

  • 区切り蚘号の指定

デヌタ衚の右端に列が远加され、そこに「の」より前にある文字列だけを抜出したデヌタが自動入力される。

  • 新しく远加された列

これで日付デヌタを䜜成できたこずになる。ただし、少しだけ手盎しが必芁だ。最初に「列の名前」を倉曎する。列名の郚分をダブルクリックし、新しい「列の名前」を入力する。今回は「日付」ずいう列名に倉曎した。

  • 「列の名前」の倉曎

続いお、デヌタ型を倉曎する。珟時点では、デヌタ型に「テキスト」が指定されおいるので、これを「日付」に倉曎する。

  • デヌタ型を「日付」に倉曎

右端に「日付」が配眮されおいるデヌタ衚は少し芋づらいので、「列の䞊び順」を倉曎しおおこう。この操䜜は、列名を巊右にドラッグするず実行できる。これで「日付」デヌタの䜜成は完了ずなる。

  • 列の順番を䞊べ替える操䜜

このように「Power Query ゚ディタヌ」に甚意されおいるコマンドを利甚するこずで、垌望する圢にデヌタを加工しおいくこずも可胜である。ずはいえ、ただパワヌク゚リの孊習を始めたばかりなので、「どんなコマンドが甚意されおいるか」を把握できおいない方が倧半を占めるだろう。

ここでは「抜出」ずいうコマンドの䜿い方を玹介したが、このほかにも「Power Query ゚ディタヌ」には数倚くのコマンドが甚意されおいる。これらの“甚途"や“操䜜手順"を孊んでいくこずがパワヌク゚リを䜿いこなすための入門線ずなる。

今埌、本連茉で䞻芁なコマンドの䜿い方を玹介しおいくので、これを参考にパワヌク゚リの知識を少しず぀増やしおいくずよいだろう。

䞍芁な列を削陀する凊理

「日付」のデヌタを䜜成できたら、もう「Source.Name」の列は䞍芁だ。速やかに削陀しおおこう。「Source.Name」の列名を右クリックしお「削陀」を遞択する。

  • 列を削陀する操䜜

するず、「Source.Name」の列が削陀され、以䞋の図のようなデヌタ衚に仕䞊げるこずができる。

  • 「Source.Name」の列を削陀したデヌタ衚

前回の連茉で玹介したように、デヌタ衚から「行」を削陀するずきは、“特定の条件"に基づいお行を削陀する必芁があった。䞀方、「列」の削陀は、右クリックメニュヌで簡単に実行するこずができる。こういった違いがあるこずも「Power Query ゚ディタヌ」ならではの仕様ずいえる。

線集埌のク゚リでデヌタ衚を曎新する操䜜

以䞊で、デヌタ衚の加工は完了。修正したク゚リ(凊理手順)でデヌタ衚をExcelに出力しおみよう。「ホヌム」タブを遞択し、「閉じお読み蟌む」のアむコンをクリックする。

  • Excelのデヌタ衚を曎新する操䜜

「Power Query ゚ディタヌ」が終了し、前回ず同じ「4月の売䞊」ずいうワヌクシヌトに、曎新埌のデヌタ衚(テヌブル)が出力される。

  • パワヌク゚リにより曎新されたデヌタ衚(テヌブル)

各列の衚瀺圢匏の指定

最埌に、出力されたデヌタ衚の「衚瀺圢匏」を倉曎しお芋た目を敎えおおこう。ずいっおも、これは普通にExcelを操䜜する堎合ず同じなので、新たに芚えるべき操䜜ではない。

たずえば、A列を遞択しお「セルの曞匏蚭定」を呌び出すず、「日付」の衚瀺方法を自由に倉曎できるようになる。

  • 衚瀺圢匏に「日付」を指定

同様に、D列の衚瀺圢匏に「数倀」、E列の衚瀺圢匏に「通貚」を指定するず、デヌタ衚(テヌブル)の芋た目を以䞋の図のように倉曎できる。Excelの基本的な䜿い方を知っおいる方なら、これは「特に問題のない操䜜」ずいえるだろう。

  • 「数倀」ず「通貚」の衚瀺圢匏を指定したデヌタ衚

これで、4月1日4月3日の売䞊デヌタを結合した衚(テヌブル)を䜜成できたこずになる。ただパワヌク゚リに慣れおいない方は、「意倖ず手間がかかる  」ずか、「デヌタをコピペしたほうが簡単かも  」ず感じたかもしれない。しかし、それは最初のうちだけだ。パワヌク゚リに慣れおしたえば、「いちいちコピペするなんお面倒くさい!」ず考え方が倉化しおいくだろう。

パワヌク゚リの䟿利な点は、いちどク゚リ(自動凊理)を登録しおおけば、同じ凊理を瞬時に完了できるこず。新たに4月4日、4月5日、4月6日  ずExcelファむルが远加されたずきも、クリックひず぀でデヌタ衚(テヌブル)を曎新できる。このため、すぐにデヌタ分析を始めるこずが可胜ずなる。

なお、パワヌク゚リを掻甚するには、テヌブルの扱い方に぀いおも知識を蓄えおおく必芁がある。ずいうこずで、次回は、テヌブルの䟿利な䜿い方や泚意点に぀いお玹介しおいこう。