サイバーコマンドは10月27日、2026年度末に運用開始が予定されている「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)」の★3取得を支援するプラットフォーム「KUMIHIMO AI.security」を、10月26日に提供開始したと発表した。AIを用いて企業の対策状況を可視化し、評価項目への対応を支援する。

AIによる評価判定と伴走型支援

SCS評価制度は、発注元から受注先、再委託先まで、サプライチェーンを構成する企業を対象としたセキュリティ対策の評価制度である。★3は、すべての企業が最低限満たすべき対策水準に位置付けられ、専門家による確認を伴う自己評価によって取得する仕組みとなる見込みだ。

KUMIHIMO AI.securityは、SCS評価制度の★3取得に必要な要件をWeb上で確認し、改善に取り組めるプラットフォーム。まずは受注側企業向けの機能から提供し、将来は発注側企業を含むサプライチェーン全体へ対象を広げる計画だという。

サービス開始時点では、中核となる「SCS評価制度取得AI支援サービス」と、その利用を支援する「伴走型クイックアセスメント」が用意されている。

SCS評価制度取得AI支援サービスでは、入力した情報を基にAIが評価項目の合否を自動判定する。不合格となった項目には改善指示を提示し、評価資料の作成も支援する。

ダッシュボードには合格数や完了数、大分類別の進捗をグラフで表示するほか、次に取り組む項目を示す。判定サマリーや観点別の判定結果、対策状況のギャップ一覧、推奨アクションなども出力できる。社内共有や進捗管理に使うレポートはワンクリックで作成でき、専門家へ提出するレポートの生成機能も今後提供を予定するとしている。

一方、伴走型クイックアセスメントでは、企業がKUMIHIMO AI.securityに現状を入力しながら、サイバーコマンドが3回のミーティングを通じて対応を支援する。自社の対策状況の全体像や、優先して取り組む項目の把握を支援するほか、さらに詳細な可視化や具体的な対策案を求める企業には、コンサルタントによるアセスメントも提供するという。

  • 伴走型クイックアセスメント

    伴走型クイックアセスメント

サイバーコマンドは今後、SCS評価制度取得AI支援サービスを起点として複数のセキュリティ機能を追加し、発注側企業を含めたサプライチェーン全体を対象とするプラットフォームへ拡張するとしている。