リアルワンは10月8日、「働く人の仕事と職場に関する意識調査2026」の結果を発表した。全国の18~59歳の就業者を対象に「従業員満足度」「エンゲージメント」「組織への愛着」の3指標を測定したもので、前向きな回答率は従業員満足度42.9%、エンゲージメント37.3%、組織への愛着33.0%と、いずれも5割を下回った。

  • 従業員満足度、エンゲージメント、組織への愛着の前向きな回答率

    従業員満足度、エンゲージメント、組織への愛着の前向きな回答率

3つの異なる角度から働く人と組織の関係を捉える

同社によると、従業員満足度は今の仕事や会社・組織で働くことに対する全体的な満足・好意を、エンゲージメントは仕事への積極的な関わりを、組織への愛着は会社・組織の一員であることへの喜びや愛着・自分ごと感を捉える指標。似た言葉として扱われることもあるが、3つは異なる角度から働く人と仕事・組織の関係を捉えるものだという。

前向きな回答率は、各指標を構成する複数項目について、肯定的な回答や高頻度の回答の割合を平均した値。3指標は測定内容や回答方法が異なるため、数値の大小だけで優劣をつけるのではなく、それぞれを分けて確認することが重要だとしている。

エンゲージメントを構成する要素別では、「ほぼいつもある」「よくある」と回答した割合が行動エンゲージメント38.7%、思考エンゲージメント38.4%、情動エンゲージメント(気持ちの面)35.0%で、いずれも4割弱と大きな差はなかった。

行動エンゲージメントは良い仕事につながる行動を実行し期待以上の成果を出そうと取り組む程度、思考エンゲージメントは仕事に没頭し、より良いやり方を突き詰めて考える程度、情動エンゲージメントは仕事に熱中し、生き生きとした気分や面白さを感じる程度を示す。同社は、3つを分けて見ることで課題の方向を具体化しやすくなるとしている。

  • 行動・思考・情動エンゲージメントの前向きな回答率

    行動・思考・情動エンゲージメントの前向きな回答率

「教育、学習支援業」が3指標で相対的に高い結果に

回答者が150人以上となった主要13業種で見ると、前向きな回答率は従業員満足度が39.1~53.1%(最大14.0ポイント差)、エンゲージメントが34.0~44.1%(同10.1ポイント差)、組織への愛着が29.9~38.1%(同8.2ポイント差)だった。本調査回答者の範囲では「教育、学習支援業」が3指標で相対的に高い結果だったという。ただし、回答者一人ひとりのばらつきも含めて統計的に確認すると、業種による違いの大きさは限定的だった。

  • 全体および主要13業種における3指標の前向きな回答率

    全体および主要13業種における3指標の前向きな回答率

同社代表取締役の青山愼氏は「大切なのは、数値の大小だけではなく、それぞれが何を表しているかを分けて捉えること」とコメント。業種別では一定の開きが見られたものの、業種だけで組織の状態を説明できるわけではないとし、どの部署・層にどのような特徴があり、何を対話し、どの施策につなげるかまで考えることが大切だと述べている。

同社は今後も定期的に調査を行い、働く人と職場の変化を継続して確認していく予定だ。なお、この調査は2026年7月3日~7月9日に全国の18~59歳の就業者を対象にインターネットで実施。6000人から回答を得て、回答品質基準にもとづき1121人を除外した4879人を分析対象とした。