FRONTEOは10月15日、製薬企業における講演会スライドのレビュー業務を支援するシステム「KIBIT BackStage(キビット バックステージ)」の提供を開始したことを発表した。
製薬企業向け講演会スライドレビュー支援システム
「KIBIT BackStage」は独自開発の方程式駆動型AI「KIBIT」を活用した、製薬企業向け講演会スライドレビュー支援システム。ガイドラインと自社の審査ルールをもとにした一次チェックと、人による最終判断を組み合わせ、審査業務の効率化と、審査ナレッジの蓄積や標準化を支援する。
具体的には、製薬企業が主催・共催する講演会などで使用されるスライドについて、各社の審査基準に基づいてリスクのある記載を検出し、レビュー担当者による審査を支援する。
AIによる一次レビューによって審査業務の効率化と高度化を図りながら、レビュー担当者の最終判断とその根拠を記録して共有することで、審査ナレッジの組織的な蓄積をサポート。審査ポリシーの明確化や標準化、属人化の解消にも寄与する。
審査業務は「ナレッジ蓄積プロセス」へ
「KIBIT BackStage」は、従来レビュー担当者個人の経験や暗黙知として蓄積されてきた判断を、審査結果や判断根拠として蓄積し、組織で共有可能なナレッジへと転換する。
これにより、審査ポリシーや判断基準の明確化・標準化、担当者間の判断のばらつきの低減、知見の継承や人材育成を支援する。
講演会スライドのレビュー負荷が課題に
製薬企業による医療関係者への情報提供活動には、高い正確性と適切性が求められる。厚生労働省の「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」では、販売情報提供活動を適切に行うための社内体制の整備や継続的なモニタリングなどを求めており、講演会で使用されるスライドもその対象だ。
一方、講演会スライドのレビューでは、社内規定や各種ガイドラインとの整合性、記載内容の適切性、引用文献など、多岐にわたる確認が必要となる。講演会や勉強会に伴う審査業務とレビュー担当者の負担は増大するが、審査には経験や知識に依存する判断も多く、リスクの見落としやレビュー担当者による判断のばらつきの抑制が課題とされる。
