Windows Latestは3月28日(現地時間)、「Microsoft plans to build 100% native apps for Windows 11, as web apps ruin the OS experience」において、Microsoftがネイティブアプリ専門チームを結成したと伝えた。
これはWebView2(EdgeベースのUI技術)への依存を減らし、Windows 11のユーザーエクスペリエンス向上を目指す取り組みとされる。
Microsoftはなぜネイティブアプリ専任チームを立ち上げたのか?
これはMicrosoftのパートナーアーキテクトを務めるRudy Huyn氏のXへの投稿で明らかになった。同氏は最初の投稿の中で、Windowsアプリ開発に取り組む新チームの結成および仲間を募集する呼びかけを行っている。
この投稿を閲覧したユーザーが「PWA(プログレッシブWebアプリ)は勘弁してほしい」と返信。するとHuyn氏は「100%ネイティブだ」と回答し、完全なネイティブアプリ開発を推進する方針を明らかにした。
PWAとは「Progressive Web Apps」の略で、ネイティブアプリのようにWebサイト・Webアプリを動作させる仕組みや技術だ。
なぜWindows 11のWebUIは「遅い」「重い」と不満が出ているのか?
ユーザーが指摘するプログレッシブWebアプリは、Webブラウザやモバイルデバイス向けに開発されたWebサービスを、Webブラウザ(WebUI)を内包したデスクトップアプリとして提供する製品を指す。
Windows 11ではWebView2が標準的なWebUIとして提供されており、Clipchampなど一部の標準アプリに採用されている。WebView2(Microsoft Edge WebView2)は、Windowsのデスクトップアプリ(.NET, C++, WinUI, WinFormsなど)に、最新のChromiumベースのEdgeブラウザ機能を埋め込んでWebページを表示する技術だ。
WebUIは中身がWebブラウザのためレイテンシー(通信遅延)の影響を受けやすく、応答性の低さやリソース消費量の多さが問題となる。一方で新規開発のコード量を大幅に削減できることから、リリース期間の短縮および開発コストを圧縮できるメリットがある。
製品の価格を除くとユーザーにはデメリットが多く、一般的に評価は低い。しかしながら、企業側のメリットは大きいとみられ、最近はサードパーティ製品の間でも採用が広がっている。
MicrosoftはWebUI路線を見直すのか?ネイティブ回帰の可能性
同社はこれまでデスクトップアプリのWebUI化を推進し、近年はWindowsの通知領域への導入計画も明らかにしていた。しかしながら、今回のチーム結成はこの流れと異なっており、従来の方針を撤回した可能性がある。
ネイティブ化は進むのか?Windowsアプリの使い勝手はどう変わる
新たなチームが既存のプログレッシブWebアプリのネイティブ開発を行うかは定かでない。新しい製品開発のために集められた可能性もある。同社の今後の発表次第だが、ネイティブアプリが推進され、サードパーティ製品にも波及していくことが望まれている。

