ミスミグループ本社(ミスミ)は3月6日、同社が提供する製造業マーケットプレイス「meviyマーケットプレイス」において、パートナー企業を企業属性などの基準で選定可能にする「パートナーフィルタリング機能」を追加することを発表した。
サプライチェーンの分断リスクや地政学的要因による不確実性が高まる昨今、製造業における部品調達では、「品質保証」「安定供給」「取引の継続性」の重要度がこれまで以上に高まっている。さまざまなデータや将来予測が必要となるこうした環境下において、国内製造業では調達プロセスのDXが徐々に広がっており、AIを活用した業務効率化が進んでいるという。
こうした中、国内製造業のマーケットプレイスとして数多くの利用者を集めるmeviyマーケットプレイスでは、パートナー企業数および対応可能な加工領域の拡大を続けるとともに、AIによる自動マッチングを通じて最適なパートナーを提示する仕組みを提供してきた。ただ一方で前出の背景から、顧客の一部からは「AIの提案に加えて、自社の品質基準や取引条件に合ったパートナーを、より主体的に選定したい」との要望が寄せられていたとする。
特に医療機器の品質管理規格「ISO 13485」や航空・宇宙向け品質管理規格「JIS Q 9100」など、業界特有の品質要件も存在しており、それらに対応したパートナーの選定が求められているとのこと。また中小受託取引適正化法(取適法)の改正により、取引先判定において資本金に加えて従業員数も確認する必要が生じており、発注前に企業規模を把握したいというニーズも増加していた。
このような市況の変化に対し、ミスミは、顧客が自社基準に合った最適なパートナーをより探しやすくするため、「パートナーフィルタリング機能」を開発。従来のAIによる自動マッチングに加え、パートナー企業の情報について閲覧・絞り込みを行うことを可能にするという。同機能の追加により、目的に応じたパートナー選定が可能となり、部品調達における納期・品質・取引条件に関するリスクを事前に把握・低減できるとした。
ミスミは新機能が強みを発揮する場面として、前出のように、独自の認証規格が存在する航空・宇宙業界や医療業界の設計担当者の利用や、取適法への準拠や取引条件の確認が求められる購買担当者の作業支援を挙げる。また工場所在地の都道府県単位での絞り込みなども可能になることから、重量物の場合の輸送コスト削減につながる近場のパートナーの選定にも貢献するという。
ミスミは、新機能の追加を通じて“発注先を迷わず・早く・適切に”選べる体験を実現するとし、今後もサービスの向上を通して、ものづくり産業の顧客にグローバルで時間価値を提供し、生産性の向上に貢献するとしている。

