Windows Latestは3月4日(現地時間)、「I tested Windows 11 LTSC in 2026, and it's the best version of Windows 11 without Copilot, AI and other bloat」において、理想的なWindows 11バージョンを発見したと伝えた。
記者は「Windows 11 LTSCを信じられないほど素晴らしいWindowsバージョン」と絶賛し、その概要とメリットを解説している。
「Windows 11 LTSC」とは?不要機能を省いた特別版Windows
今回記者が推奨したWindowsは「Windows 11 LTSC」と呼ばれる特別なバージョンだ。正式には「Windows 11 IoT Enterprise LTSC」と呼ばれ、ITプロフェッショナル、デバイスの製造元、ソフトウェア開発者が主なターゲットとなる。サポートライフサイクルは10年間と長く、限られた機能のみを提供する特徴がある。
拡張予定のないデバイス向けの製品で、いわゆるキオスク端末としての利用が想定されている。Windows ProfessionalおよびWindows Enterpriseと同じ基盤で設計されており、商用向けの互換性、セキュリティ、管理機能を持つ。
- 公式ドキュメント:Microsoft 評価センター
「Windows 11 LTSC」のメリット、 CopilotやAI機能がなくシンプル
Windows Latestによると、Windows 11 LTSCのプリロードされた最新アプリはMicrosoft Edgeのみで、電卓、メモ帳、ペイントは旧バージョンが搭載されているとのこと。AI機能のCopilot統合およびMicrosoft Storeの提供はなく、またローカルアカウントによるインストールが標準で可能とされる。
記者は「不要なソフトウェアが一切なく、マーケティングの押し付けも、頻繁なアップデートもなく、もちろんタスクバーにあなたを見つめるCopilotアイコンがないバージョンがあったらどうでしょう」と述べ、これら条件を満たすWindows 11 LTSCを理想的なWindows 11と評価している。
Windows 11 LTSCのデメリット
Windows 11 LTSCはシンプルなWindows 11環境を求めるユーザーにとって理想の環境にみえるが、通常のWindowsとは異なる制限があり、万人に推奨できる製品ではない。そもそも、ダウンロードは「90日間の評価版」に限られ、パッケージ販売はなく、プリインストールPCも企業向け販売に限られている。
さらに、新機能の提供やパフォーマンスの最適化は期待できず、更新プログラムによる機能の改善が見込めないのもデメリットだ。デフォルト状態におけるパフォーマンスは通常のWindowsより良好とされるが、将来性という観点では低い評価をせざるを得ない。
Microsoftは最近、Windows 11の改善に積極的に取り組む方針を示している。システムレベルの最適化、ゲーム機能の強化、パフォーマンスの改善などが予想されており、これら成果はWindows 11 LTSCでは受け取れない可能性が高い。Windows 11 LTSCのシンプルさには興味を惹かれるところだが、通常の利用においてはやはりWindows 11 HomeやProに軍配が上がると評価できる。
通常版Windowsのほうが実用的
記者はメリットとデメリットを天秤にかけた結果、最終的にWindows 11 LTSCの常用を見送り、これまでのWindowsを使い続ける決断を下している。双方のメリットをかけ合わせたシンプルかつ機能の改善を受け取れるバージョンが存在すれば理想だが、残念ながらMicrosoftはその可能性を示していない。
