スガシタパートナーズ社長・菅下清廣が語る「自民党大勝後の株式市場は?」

「第2次政権で高市政権は政策を本格化できる」─菅下氏はこう話す。総選挙で自民党が戦後最多の議席を確保する勝利を収めた。有権者、特に若い世代が積極的に支持したことが大きかった。だが、その政策、「責任ある積極財政」に対しては、財政規律の点から懸念の声があることも事実。こうした状況下、株価、為替、そして金利の動きをどう読むか。菅下氏は「当初の予想より株価の上昇が早まっている」と指摘する。

 第2次高市政権で政策の本格実行を

 ─ 総選挙では自民党単独で衆議院の3分の2超を握る勝利を収めました。今後の株価への影響をどう見ますか。

 菅下 年初に高市早苗首相が解散を検討と報じられたところから株高が始まりましたが、円安是正、為替介入があるのではという思惑が出てきたために選挙が近づくに従って円高、株安の動きになりました。

 解散検討報道で2026年1月14日に5万4487円という新高値を付けましたが、円高になったことで1月21日に5万2194円まで押し目を入れました。これが直近の安値です。選挙期間中は5万2000円から5万4000円というゾーンで揉み合っていました。

 選挙結果は、自民党の歴史的大勝利でした。しかも、自民党単独で憲法改正の発議ができる3分の2超を占めたのです。今回の第2次高市政権が、高市首相の政策を本格的に実行する政権となります。

 ─ 「責任ある積極財政」については、財政への懸念があるという声もありますが。

 菅下 高市首相は、これまでの日本は緊縮財政しすぎだったとしており、金融緩和と財政出動で成長を目指すとしています。今後、これを織り込む株高が始まります。

 選挙翌日の2月9日、日経平均株価は2110円高の5万6363円を付けました。これは高市相場第2波が始まったという「号砲」です。

 ─ 今後の株価の動向をどう予想しますか。

 菅下 この後の展開は、経済のファンダメンタルズやデータでは予測できませんが、私は独自の「波動論」から短期と中長期の見通しを予測しています。

 短期は、選挙期間中の揉み合いから、選挙後すぐに5万5000円から6万円のゾーンに入ってきました。ですから近く6万円を付ける可能性が高まってきました。目先の目標は6万円の壁をいつ突破するかです。

 2、3カ月先を見通すと、おそらく6万円の壁を突破してくると見ています。その高値は6万2000円~6万3000円になるでしょう。なぜ、この数字が出てくるかというと、今回の短期波動の上昇の出発点は、昨年10月1日の安値、4万4357円です。これは自民党総裁選直前です。

 当初は小泉進次郎氏の優勢が言われましたが、小泉氏ではデフレ政権継続ということで株価は下落しました。ところが総裁選の結果は大方の予想を覆して高市が当選したわけです。

 そこから上昇を開始し、今年1月14日に5万4487円という高値を付けて、その後、5万2000円台で押し目が入りました。為替のレベルでは1ドル=152~153円でした。

 この為替水準は今回の円安相場の3分の1押しです。相場の波動では、上昇幅の3分の1下がるのは、次の上昇相場の休憩場所です。実際、157円という円安になっています。

 ─ 為替の動向が株価に影響していると。

 菅下 そうです。株価を見ると昨年10月1日の安値、4万4357円から、今年1月14日の5万4487円まで約1万円上げました。この3分の1押しは5万1000円台です。

 1月21日の5万2000円台は3分の1押しもしておらず、非常に強い動きだということです。ですから今後、さらなる株価の上昇が予想されます。

 特に選挙直後の2月9日の日足を見ると「ローソク足」(1日の株価の値動きを1本のローソクの形で表現したもの)で、大きな白いローソク、つまり寄り付きから引け値にかけて上がっているという大陽線が出ました。これは株価上昇のサインです。

 しかも、前週末の引け値に比べて上に放れて寄ってきました。「窓」が開いている状況ですから、上昇を暗示しています。さらにローソク足において、太線の上下に伸びている細線部分を「ヒゲ」と言いますが、上ヒゲしか出ていませんでした。

 白いローソクで上ヒゲだけ付いている形を「酒田五法」では「寄り切り線」と言います。この寄り切り線は短期でも長期でも株価の上昇を暗示しています。

 中長期的には日経平均7万円も

 ─ 今後も株価の上昇が続くということが、波動からもわかるということですか。

 菅下 ええ。短期的には昨年10月1日の安値、4万4357円から、今年1月14日の5万4487円まで約1万円上げました。今回の出発点が1月21日の5万2194円ですから、ここから1万円上がることが予想でき、近く6万2000円から6万3000円を付けるものと見ています。

 ─ 中長期の動きをどう見ていますか。

 菅下 中長期の上昇相場の出発点は25年4月7日のトランプ関税ショックによる安値、3万792円です。そして11月4日の5万2636円まで約2万2000円上げました。

 短期でも中長期でも第2波が始まったと予想されます。この出発点は昨年12月18日の4万8643円ですから、ここから2万2000円上げるというのが相場の波動から見た予想で、これが7万円です。これを「倍返しの法則」と言います。

 〈続きは本誌で〉