Windows Centralは2月19日(米国時間)、「Windows 11 needs a master privacy switch|Windows Central」において、Windows 11の煩雑なプライバシー設定に苦言を呈した。

Microsoftは収集している各種データを無効にする取り組みを進めたが終わりが見えず、現在も収集データの全容は特定できていないという。

プライバシー設定が迷路になっている

Windows 11ユーザーが一度は見かけることのあるプライバシー設定は、Windowsのセットアップ段階で表示されるプライバシー選択画面だろう。位置情報、デバイスの検索、診断データ、手書き入力とタイプ入力、カスタマイズされたエクスペリエンスなどを設定することができる。

  • Windows 11バージョン25H2のセットアップ画面(プライバシー設定)

    Windows 11バージョン25H2のセットアップ画面(プライバシー設定)

これらはプライバシー設定のほんの一部で、多くはセットアップ完了後の設定アプリ→「プライバシーとセキュリティ」から設定することができる。「Windowsのアクセス許可」セクションおよび「アプリのアクセス許可」セクションの各項目から設定可能だが、1つ設定して戻るたびに先頭にスクロールする仕様のため操作性が悪く、すべてを調整するのは手間のかかる作業だ。

この作業に多くのユーザーが辟易しているとみられるが、Windows Centralによると「プライバシーとセキュリティ」も中央管理ハブではなく、すべてを網羅していないという。その具体例として、設定アプリ→「個人用設定」→「スタート」のおすすめや、設定アプリ→「アカウント」→「Windowsバックアップ」が挙げられている。

加えて、送信を拒否できない診断データ、Windows Updateを通じたテレメトリーの収集などがあり、Microsoftはあらゆる機能から細かくユーザー情報を吸い上げている。Windows Centralはこれら分散されたデータ収集の仕組みについて「デフォルトのデータ収集は最小限ではなく、制御されたデータ収集です」と述べ、戦略的に収集している可能性を指摘している。

すべての収集を無効にするマスタースイッチが必要

Windows 11のプライバシー設定はシステム全体に分散しており、すべての設定を調整することは難しい。また、収集しているデータの完全な一覧や、設定項目および各機能にひも付いた収集データの説明が存在しない点も問題と言える。

Windows Centralはこれら問題を解決し、信頼を取り戻すためにデータ収集を一括制御する「マスタースイッチ」が必要だと指摘。このスイッチはWindows 11を弱体化させることはなく、ユーザーの選択を重視する企業姿勢を示すメッセージになると説明し、Microsoftに前向きな検討を求めている。