Windows Latestは2月22日(米国時間)、「Microsoft tests a Windows 11 taskbar feature that lets AI see your open apps when you share window」において、MicrosoftがWindows 11のタスクバーにおいて、開いているアプリのウィンドウをAIアシスタントへ直接共有できる新機能を試験していると報じた。

タスクバー設定にAI共有トグルが登場

新たに確認されたのは「Share any window from my taskbar with virtual assistant」という設定項目とされる。対応するアプリ、例えばCopilotやMicrosoft 365 Copilotが、ユーザーが選択した特定のウィンドウ内容へアクセスできる仕組みだ。従来のように画面全体を共有する手順を踏まず、タスクバー上の操作から個別ウィンドウを引き渡せる点が特徴となる。

この機能は、これまでテストされてきた「Share with Copilot」を発展させたものとみられる。タスクバー上でアプリのサムネイルを表示すると、Copilotへ共有する選択肢が現れ、表示中の内容をAIが読み取って要約や返信案の提示、操作手順の案内などを行う。AIはユーザーが目にしている情報を解析するが、アプリそのものを操作したり保護領域へ直接干渉したりする設計ではない。

今回の設定追加は、こうした機能をOSレベルの権限管理へ組み込む動きだ。設定画面では、どの「仮想アシスタント」アプリに共有を許可するか個別に選択できる。現時点で表示が確認されているのはCopilotとMicrosoft 365 Copilotだが、将来的には外部開発者によるAIエージェントが加わる可能性がある。ただし、その場合はMicrosoftの承認が必要となる。

Windows Latestの調査によれば、Microsoftは「Windows.UI.Shell.ShareWindowCommandSource」というWindows APIを利用している。このAPIは「Limited Access Feature」に分類され、従来はTeamsなどのコミュニケーション系アプリ向けに用意されていた共有基盤だ。今回、この仕組みをAIアシスタント向けにも拡張し、タスクバーから選択されたWindowIdを直接渡す構成へと転用している。

設定画面では、AIエージェントごとにオン・オフの切り替えが可能とされる。機能全体を無効化することもでき、初期状態ではオフになっている。また、各AIの左側に表示されるドラッグ用のハンドルを用いれば、共有時の優先順位を並び替えられる。

タスクバーの役割が大きく変化

Microsoftは近年、Windowsをより自律的なエージェント基盤へ進化させる方針を示してきた。タスクバーは長年、アプリの起動や切り替えを担う静的な領域だったが、Windows 11では役割が拡張されつつある。バッテリー表示の刷新など、日常的な情報をすぐに提示する機能が追加されてきた。

Windows 11初期にはタスクバーの移動不可などが批判を招いたが、現在は位置変更やサイズ調整機能の復活も開発中とされる。従来の操作感を保ちつつ、AI機能を重ねていく設計思想がうかがえる。

今回のウィンドウ共有機能もその延長線上にある。利用者が日常的に触れるタスクバーをAI連携の起点とすることで、作業中の文脈に即した支援を即座に提供する狙いだ。